外は連日厳しい暑さ。お出かけの際には、ひんやり美味しいジェラートで癒しのひと時を過ごしてはいかがでしょう。本場イタリアの味から和の逸品まで、ヒルズで味わえる、至福の品々をご紹介します。
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❶ お店の名物「世界一薄いチョコレート」トッピングがお薦め——マッテ
濃厚なダークチョコレート味「チョッコラート フォンデンテ」とコルテッチャを混ぜ込んだミルク「ストラッチャテッラ」。ダブルは一方のフレーバーを平らに、もう一方を立ち上げて盛り付けるのが特徴的。
静岡の農園で少量しかとれない希少な有機抹茶を使用している「抹茶」と、イタリア・ピエモンテ州で採れるトンダジェンティーレ種のヘーゼルナッツを贅沢に使った「ノッチョーラ」。
ミルクのジェラート「フィオル ディ ラッテ」にダークチョコレートの「コルテッチャ ネーロ」をトッピングした、同店のシグニチャーを味わえる組み合わせ。
店名の由来である、ブランドのプロデューサー、マッテオさんがナポリを旅している時に層になったチョコレートを見て思いついたという、「コルテッチャ」¥1,400。世界に一台しかないというオリジナルマシンから生まれる、世界一薄いチョコレートだ。
「世界一薄いチョコレート」が大注目のイタリアチョコレート専門店では、ジェラートも販売スタート時から「濃厚!」と評判だ。それもそのはず、スタッフは食専門の評価誌『ガンベロロッソ』ジェラート部門で受賞を重ねるイタリア一のジェラート職人、パオロ・ブルネッリさんのもとで腕を磨いたという。「ミルクならミルク、ヘーゼルナッツならヘーゼルナッツ。素材そのものを味わえる」のが彼の目指すジェラート。パオロさん仕込みのジェラートを食べられるのは、日本ではこの店のみ。
フレーバーは6種類。シングル¥650とダブル¥720を選べるが、種類によって口溶けも違うのでダブルにして食べ比べるのがお薦め。イタリアらしいフレーバー中心の中で目を引く和テースト「抹茶」は、抹茶の苦みと旨みが感じられる濃い味わいだ。そして同店ならではの楽しみは何と言っても、「コルテッチャ」トッピング¥100だろう。樹皮を重ねたように薄いチョコレートと一緒に食べるジェラートは、パリパリの食感が加わって美味しさも倍増する。持ち帰りできないので、なめらかな口溶けはその場で楽しんで。
マッテ 住所=東京都港区麻布台1-2-4 麻布台ヒルズ ガーデンプラザ C B1 麻布台ヒルズマーケット 電話=03-6230-9606 営業時間=10:00~20:00 定休日=無休 ※各種クレジットカード、各種電子マネー、QRコード決済利用可TEXT BY REIKO MATSUNO
PHOTO BY HIDEHIRO YAMADA
❷ 旬のフルーツをいち早くジェラートに。味の組み合わせも楽しみたい——ジェラテリア ラッフィナート
夏はフルーツのジェラートが豊富。フルーツの旬を追ってフレーバーが決まるので、ラインナップは頻繁に変わる。
ピスタチオペーストと卵入りで濃厚な「ピスタッキオ」、マスカルポーネチーズと自家製ブルーベリージャム入り「ブルーベリーマスカルポーネ」、定番フレーバーの「木いちご」の3種盛りカップ¥980。
刻んだチョコが入って食感も楽しい「チョコラート」、バナナがゴロっと入った「バナナチョコラータ」、新鮮な卵とバニラビーンズをふんだんに使った「プレミアムバニラ」の3種盛りカップ¥980。
ミルキーでありながらすっきりした後味の定番「ミルク」と、夏限定のキリっと甘酸っぱい「パイン」、市場で仕入れたてをシロップのみで仕立てた「白桃」の3種盛りカップ¥980。
2024年4月にオープンしたジェラート専門店は、兵庫県芦屋の有名イタリアンレストランが手がける本格派。東京へは初出店となる。常時15~16種類のジェラートがケースを鮮やかに彩る。レストランでも提供していたという料理人が作るジェラートは、素材を贅沢に使い、例えば「白桃」は白桃の果肉とシロップだけでできている。フルーツジェラートのほとんどが白桃と同じ製法で作られているので、まるで素材そのものを食べているよう。
フルーツ以外のフレーバーは、ミルクジェラートをベースにチョコレートやピスタチオペースト、卵などを加え、濃厚に仕上げられている。夏にはスイカ、パイナップル、アップルマンゴーなど、主に旬を迎えるフルーツフレーバーが次々と登場するが、秋以降もイタリアンレストランのジェラートらしい「カボチャプリン」「栗のティラミス」などに加え、ゴルゴンゾーラやレアチーズなどチーズ好きには見逃せないフレーバーも登場し、楽しみは続く。ビター感の強い「塩キャラメル」は夏限定のフレーバーなので、食べ忘れないようにご注意を!
ジェラテリア ラッフィナート 住所=東京都港区六本木6-2-31 六本木ヒルズ ノースタワー B1F 電話=03-5843-0770 営業時間=11:00~22:00(L.O.21:45) ※10月1日〜3月31日の営業時間11:00~21:00(L.O.20:45) 定休日=施設に準ずる ※各種クレジットカード、各種電子マネー、QRコード決済利用可TEXT BY REIKO MATSUNO
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❸ 人気日本料理店が手掛ける、行列必至の和素材ジェラート——赤坂おぎ乃 和甘
ジェラートは盛り付ける前にひと練りして空気を含ませてカップに盛り付けるのがポイント。口溶けの良さがさらにアップする。
「和三盆・胡桃」。荻野さんが惚れ込んでいるという四国徳島で昔ながらの製法で丁寧に作られている砂糖きび100%の和三盆を使用。優しく繊細な甘味と香りがこの上なく上品。炒った胡桃の香ばしさとナッツならではのコクのある風味が心地よく鼻に抜ける。
「宇治抹茶・白ショコラ」。香り高くビター、それでいて甘みもある石臼挽きの宇治抹茶の魅力を見事に表現。白ショコラ、つまりホワイトチョコレートはフレーバーの中で一番甘みがあるとのことだが、ミルクの風味と上手く溶け合い優しい甘さ。
「椰子(ココナッツ)・焙じ茶」。ココナッツは自然な甘みでさっぱりとした後味。香ばしさと程良いほろ苦さのバランスが絶妙で、定番の中でも人気が高い。
商品名はなるべく和名、漢字で伝えて和素材のジェラートということをアピール。定番7種と月替わりの旬の味で全8種類。2種盛り¥626(イートイン¥638)、3種盛り¥842(イートイン¥858)
ミシュラン1つ星を獲得している日本料理店『赤坂おぎ乃』の店主・荻野聡士さんが監修する和スイーツの専門店。和菓子職人が銅の厚い鉄板で生地を焼く様子も見ることのできるふわふわ食感の生どら焼きでオープン直後から注目を浴びているが、今の季節は「和素材ジェラート」を目当てに行列ができている。
宇治抹茶、焙じ茶、和三盆、黒糖、胡桃など、和の厳選食材を贅沢に使用したこのジェラートは、実際に『赤坂おぎ乃』の食事の最後に出されるデザートのレシピを元に作られている。食後でもすっと舌に馴染む優しい味わいを目指しているとのことで、口溶けの繊細さは「たおやか」という言葉がぴったり。香料も一切使わず、甘さもかなり控えめ。鼻に抜ける香りや口溶けの後に広がる余韻から素材を吟味し、そのもののピュアな風味を大切にして作られていることがよく分かる。
定番、旬の期間限定含め常に8種類が店頭に並び、何を選ぶか、組み合わせはどうするかなど迷うところ。菓子職人でもある店長の須田健人さんのお薦めは、宇治抹茶か焙じ茶どちらかをベースにした2種盛り。和菓子とお茶を楽しむようなマリアージュに感動すること間違いなしだ。
赤坂おぎ乃 和甘 住所=東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー B2F T-MARKET 電話=03-6205-8611 営業時間=11:00〜20:00 定休日=施設に準じる ※各種電子マネー、交通系IC、各種クレジットカード利用可TEXT BY MIKO FUJITA
PHOTO BY AKIKO SATO
※2024年8月現在の情報です。
※表示価格は全て税込価格です。
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