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高梨臨のレストラン巡り Vol.2「THE GRILL TORANOMON」@虎ノ門ヒルズ

美味しいもの好きの俳優・高梨 臨さんが話題のレストランを紹介する本連載。第2回は今年1月にオープンした虎ノ門ヒルズのオールデーダイニング、〈THE GRILL TORANOMON〉を訪問しました。

PHOTO BY SATOSHI FUKUDA
STYLING BY YUKO OBARA
HAIR & MAKE-UP BY EMIKO SHIMIZU(MAROONBRAND)
EDIT & TEXT BY RCKT/ROCKET COMPANY*

進化した洋食を、ラグジュアリーな空間で楽しむ

虎ノ門ヒルズ森タワーと虎ノ門ステーションヒルズをつなぐ「Tデッキ」に面したエントランスを入ってすぐ、ブルーの壁が印象的な〈THE GRILL TORANOMON〉。

入ってすぐに目に飛び込んでくるのは、天井まで伸びた止まり木のようなオブジェ。この止まり木をぐるりと囲むバーカウンターは、待ち合わせにもぴったり。

お店自慢のRaw Barより。日毎に入荷する、美味しい牡蠣が並びます。時期により産地が変わりますが、小ぶりで旨みがぎゅっと詰まった牡蠣を選んでいるそう。

本日入荷生牡蠣、帆立のセヴィーチェ、カクテルシュリンプ スパイシー・カクテルソース、タスマニアサーモンのマリネ、タラバ蟹タルタル・ソースとRaw Barの美味しいところを盛り合わせ。「エシャロットミニョレットソースとタルタル、2種類のソースとレモンで、同じ海老や蟹でも味の変化が楽しめました」(高梨さん) ザ グリル シーフード・プラッター¥5,280

「おすすめのワインはなんですか?」ワイン好きの高梨さん、シーフードプラッターに合うワインをスタッフの川北さんに相談します。

虎ノ門ヒルズには、現在3本のタワーがあります。2014年開業の森タワー、2020年開業のビジネスタワー、そして2023年10月開業のステーションタワー。今回訪れた〈THE GRILL TORANOMON〉は、最も新しいステーションタワーの2Fに居を構えるオールデーダイニング。

氷の上に牡蠣がきれいに並んだRaw Barに目をとめた高梨さん。まずは牡蠣をはじめとするお店のおすすめRaw Barメニューが盛り合わせになった「シーフード・プラッター」をオーダーしました。

「Raw Barのプレゼンテーションは、見ると絶対食べたくなりますね。牡蠣は季節によって変わるのだと思いますが、今日のものは岩手県産だそうで、食べるとまろやかな旨みがギュッと詰まっていて、とても美味しかったです。おすすめしてもらったワイン“ミュスカデ セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー”は香りが強すぎず、爽やかな酸味とキレがあって魚介、特に牡蠣とベストマッチでした。牡蠣と白ワイン、永遠に食べられる組み合わせですね」(高梨さん)

バースペースの奥、ラウンジスペースを通り抜ける通路脇にはオープンキッチンが。美味しそうな香りと、調理する音でライブ感たっぷり。右に映った赤いグリルオーブンは、スペイン製の「ジョスパーグリル」。今回出番なしでしたが、炭火オーブンで香ばしく焼き上がるグリル料理は「Raw Bar」「洋食」に並ぶこの店のもう一つの看板です。

日本人なら誰もが好きな洋食メニューの代表格、蟹クリームコロッケ。海老の出汁を煮詰めたアメリケーヌソースをたっぷりあしらうのが〈THE GRILL〉流です。

小麦粉を極力使わず軽やかに仕上げたベシャメル(クリーム)だから、たくさん食べてももたれない。アメリケーヌソースのコクがワインによく合う、大人に嬉しい一皿です。蟹クリーム・コロッケ アメリケーヌ・ソース¥1,540

最後は、お店自慢の欧風カレーが登場。「小麦粉を使わず、野菜と果物、肉を煮込むことでとろみをつけています」(小林料理長)「さっぱりいただけそうですね! スパイスの香りがたまらないです」(高梨さん)

スタッフの川北さんおすすめのブルゴーニュワインと合わせていただきます。「和牛がほろほろに煮込まれていて、煮込み料理みたい。ワインとすごく合うカレーです」(高梨さん)。

野菜やフルーツの甘みと酸味、黒毛和牛の旨みがギュッと詰まった小林料理長こだわりのカレー。ヘルシーな食材選びを意識していて、添えられた福神漬けも無添加だそう。欧風ビーフ・カレー¥1,980

スタイリッシュなバーカウンターから、奥のラウンジスペースへと移動した高梨さん。シーフードのあとは、お店自慢の洋食メニューの数々をいただきます。

「蟹クリームコロッケも、欧風ビーフ・カレーも、旨みはしっかりしているのだけど口当たりが軽やかなのに驚きました。料理長に聞いたところ小麦粉をなるべく使っていないということで、普通の洋食とは違う、大人のための洋食だなって思いました。Raw Barをやっているだけあって蟹や海老を生かしたクリームコロッケに、ゴロゴロ大ぶりの黒毛和牛がホロホロに煮込まれて果物の甘さと酸味が感じられるカレー。素材も贅沢で、ワインによく合うのも嬉しいですね」(高梨さん)

左から シーフードプラッターに合わせたHUGE エクスクルーシヴ・ワインの「ミュスカデ セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー」グラス¥770、蟹クリームコロッケに合わせた「ブルゴーニュ ピノ・ノワール ル・ブルジョン」グラス¥1,320、カレーに合わせた「ブルゴーニュ ロンスヴィ アルロー」ボトル¥7,150

スペースによりさまざまな表情を持つ〈THE GRILL TORANOMON〉のインテリア。奥のボックスソファ席は馬蹄型になっており、ほどよくクローズドな空間に。自宅のようにリラックスできそうです。

63席あるテラスは、白いパラソルがリゾート感たっぷり。一部ペットOKの席もあります。

料理もさることながら、リーズナブルで気軽に楽しめる本格的なワインも注目したいところ。今回高梨さんがオーダーした3つのワインについて、スタッフの川北さんに聞きました。

「シーフードに合わせたミュスカデは、繊細でピュアな味わいが持ち味。青リンゴや洋梨、潮の香りが特徴です。蟹クリームコロッケに合わせたピノノワールはバランスがよく、蟹やアメリケーヌソース、野菜の甘味と相性がいいのでおすすめしました。それからカレーには、メルロー主体にカベルネブラン、カベルネソーヴィニョンをバランスよく配合したブルゴーニュをおすすめしました。落ち着いた熟成を感じさせる、どっしりとしながら軽やかでスパイスや和牛の持ち味を引き立ててくれます」(川北さん)

「ピノノワールはちょっと優しく、果実みが感じられました。ブルゴーニュはメルローらしい力強さと、カベルネの濃厚さがカレーにマッチしていました。美味しかったです」(高梨さん)

さまざまなシーンで楽しめる幅広いインテリアも〈THE GRILL TORANOMON〉の魅力。入ってすぐのバーカウンター、大人数で座れるテーブル席、奥のラウンジスペースも椅子やソファ、テーブルサイズも雰囲気も様々で、1人で訪れても、大人の飲み会やファミリー利用でもシーンを問わず活用できます。

食事を終えて

「虎ノ門ヒルズのステーションタワーには何度か来ていて、この〈THE GRILL TORANOMON〉は入ってすぐ目につくので知ってはいたのですが、今日初めて中に入ってみてこんなに奥行きがあるお店なんだ、と驚きました。Raw Barがワクワクさせてくれる洗練されたバースペースと、家族で来てもくつろげそうなソファがあるラウンジスペース、いろいろな楽しみ方ができるお店だと思いました。テラスもこれからの時期、とても魅力的。料理も贅沢な素材に重くならないよう工夫されていて、懐かしさのある洋食がアップグレードした感じ。それにワインがリーズナブルで驚きました。この味でこの値段!?って。牡蠣も1つから注文できるそうなので、ふらっと気軽に訪れたいですね」(高梨さん)

THE GRILL TORANOMON
住所=東京都港区虎ノ門2-6-3 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 2階 電話=03-6630-5220 営業時間=平日11:00~23:00(フード L.0.22:00、ドリンク L.0.22:30)、土11:30~23:00(L.0.22:00)、日祝11:30~22:00(L.0.21:00)

六本木ヒルズのオールデーダイニング

今回紹介した虎ノ門ヒルズ〈THE GRILL TORANOMON〉と同じHUGEグループが運営するオールデーダイニングで、2008年にオープンし今や六本木ヒルズを代表するレストランの一つとなっている〈リゴレット バーアンドグリル〉。170坪の広さを誇る店内に、 スタンディングで気軽に楽しめる全長13mのバーカウンター、キッチンが見られるシェフズテーブルなどワクワクする仕掛けがいっぱいの人気店です。生パスタ、タパス(スペインの小皿料理)などモダンスパニッシュ&イタリアンをメインに、塊肉から挽いて焼き上げたハンバーガーも人気。今回高梨さんが楽しんだHUGE「エクスクルーシヴワイン」も味わえます。

リゴレット バーアンドグリル
住所=東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ウェストウォーク 5F 電話=03-6438-0071 営業時間=月~木・日祝11:00~23:00(L.O.22:00)、金土・祝前日11:00~24:00(L.O.23:00)

profile

高梨 臨|RIN TAKANASHI
俳優。1988年生まれ。2012年アッバス・キアロスタミ監督作の映画『ライク・サムワン・イン・ラブ』で主演、カンヌ国際映画祭コンペティション部門にノミネートされる。その後、連続テレビ小説『花子とアン』、『恋がヘタでも生きてます』、大河ドラマ『西郷どん』、日曜劇場『VIVANT』など話題作に次々出演。2024年は1月クールのドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2』主演、3月1日から日英合作映画『コットンテール』公開と話題に事欠かない。俳優としての活動のほか、『andGIRL』にてモデルを務める。家で食べるのも、外食も好きという食のオールラウンダーでもある。美味しそうなお店のチェックは欠かさないほか、ワイン好きとしても知られる。

※2024年6月現在の情報です。
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