季節を問わず人気の高いカレー。毎日でも食べたいけれど、カロリーが……なんて心配を“なかったこと”にしてくれる、ギルトフリーでヘルシーなカレー9品をご紹介します。
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❶ ジャンルに捉われないヘルシーな新作スパイスカレーを月替わりで提供!——ヤミーズ 旧ヤム邸
『ヤミーズ』と言えば「あいがけカレー」。こちらはカレー3種と副菜プレートがセットになった「あいがけカレー3種」¥1,550(取材時)。これにスープカレーのピッチャーがつく。季節の副菜も月替り。この時はスパイスチキン、ナスとトマトのラタトューユ、赤キャベツのマリネ、にんじんのラペ。玉ねぎのピクルスが。多品目で彩りも綺麗だ(実際の提供容器とは異なります)。
選べるライスは3種類。カレーに合うように銘柄にもこだわりが。奥左は鳥取県産「きぬむすめ」使用の玄米、中央は広島県産「恋の予感」使用のターメリックライス、右はスパイスカレー屋さんのシーフードパエリア(+¥100、数量限定)。
取材時の「鶏キーマカレー」単品セット¥1,350は、「木耳(きくらげ)入りイカスミ鶏キーマ」。バターと牛乳、イカスミを加えたコクのある濃厚な味わい。きくらげの食感や甘みのある玉ねぎがアクセントに。10月は「ビールで煮込んだジャーマンポテト鶏キーマ」に。
取材時の「ポークキーマカレー」単品セット¥1,350は、「鱈とキャベツの酸っぱポークキーマ」。かつて人気を博したカレーの復刻版。ひと鍋作るのに8個ものレモンを使用。塩麹で漬け込んだレモンの爽やかな酸味と旨み、そして豚肉と淡白な鱈をカレーに合わせた複雑な味わい。10月は「無花果と林檎でフルーティに仕上げたカブのサワーポークキーマ」に。
取材時の「ベジタブルカレー」単品セット¥1,350は、「飴色玉ねぎがガツンと旨い! 厚揚げと茄子の甘辛ダルカレー」。こちらもかつて人気を博したカレーの復刻版。旨みが凝縮されたタイの醤油と日本の出汁がコラボレーション。ヘルシー野菜の美味しさが溶け込み、いくらでも食べられそう。10月は「バターナッツかぼちゃとマッシュルームの濃厚ダルカレー」に。
六本木ヒルズ界隈のワーカーに今日のランチはどこで? とリサーチすると、必ず上位に上がるのがスパイスカレーの『ヤミーズ 旧ヤム邸』。その人気は「カジュアルで気軽」「地下鉄の改札口から近い!」「個性的なカレーが好き」――など様々な意見が。忙しくてついランチタイムを逃してしまっても、通し営業なので使い勝手がいいことや、カレー4種類は旬の食材などを用いた月替りで提供するなど、頻繁に来店しても飽きせない味も人気の秘密だ。
大阪発祥の『ヤミーズ 旧ヤム邸』は、好みに応じて1プレートにスパイスカレーを2、3種類組み合わせる「あいがけ」で有名だが、ドライブインをイメージした六本木ヒルズ店では、カレーはプレートとは別にソースパンで提供。ほとんどがカレー2、3種類をセットにした「あいがけカレー」をオーダーするが、その時気に入ったカレーを見つけて、単品のカレーセットを同じ月にリピートするお客様もいるのだとか。カレーとプレートが基本のセットでプレートにはカレーに合うおかずとしてタンドリーチキン風のスパイスチキンのほか、たくさんの野菜を使ったヘルシーな副菜が添えられ、見た目も栄養バランスもばっちりだ。副菜はさっぱりと口直し感覚で食べるのもいいし、カレーと一緒に食べても美味しく、女性にも大人気。
月替りでそれぞれ「チキン」「牛豚」「ポーク」「野菜」を主体にした凝ったカレーを提供。スパイシーでさらりとしとしたルーが特徴で、肉が主体のカレーは自家挽きしたキーマルーが中心になる。標榜するのは、「インドカレーでもスリランカカレーでもない“枠に捉われないカレー”」。スパイスカレーのトップランナーは、スパイスの調合もオリジナル。人気カレーはたまに復刻することもあるが、ほとんどのカレーが新作だ。昆布、しいたけ、鰹などで得られる和風出汁や、粗塩、醤油、味噌などで味付けしたというヘルシーカレーもあり、深淵なるカレーの世界が繰り広げられる。キーマカレーには、スープカレー入りのピッチャーが付いており、お薦めは食べ終わりの頃に、キーマカレーとライスに、スープを加えて混ぜる食べ方。締めのちょっとしたお茶漬け感覚の“味変”で、これもまた楽しい。
ヤミーズ 旧ヤム邸 住所=港区六本木6-2-31 六本木ヒルズ ノースタワーB1F 電話=03-6271-5553 営業時間=11:00〜22:00(L.O.21:00) 定休日=無休 ※各種電子マネー、交通系IC、各種クレジットカード利用可 TEXT BY AKIRA TANAKA PHOTO BY KIPPEI MITSUYA
❷ アプリでサクッと注文。自分好みにカスタマイズできるヘルシーカレー——TOKYO MIX CURRY
「たっぷりお野菜」in¥990/out¥972。定番メニューのひとつ。ルーなどを含め1日に必要な野菜量の350gを補えるため、人気No.1。トッピングは青豆スパ漬け、ゴマかぼちゃ、オクラ生姜、にんじんラペ、コールスロー、レモンアチャルとたっぷり6種で野菜感満載。
「週替わり限定カレー TMCグリーンカレー」in¥1034/out¥1015。具沢山でココナッツの甘みを感じる優しい辛さのタイ風グリーンカレー。本場タイのオーソドックスなレシピをごはんに合うようにアレンジ。鶏肉はももの挽き肉を使いボリュームが出るように、野菜はご飯となじむように茄子を中心にしてある。トッピングはにんじんラペにミニガパオ。『TMC』では、このように毎週飽きずに楽しめるよう、通常のメニューに加えて週替わりの限定メニューを用意している。
「期間限定・店舗限定メニュー バターチキンカレー」 in¥968/out¥950。バターチキンはスパイスとヨーグルトでマリネして焼き、その後バタートマトソースで煮込んだ本格派。バターやカシューナッツ、生クリームのコクがしっかり感じられる。隠し味は“あんずジャム”。ほのかな甘みが口内に広がる。トッピングは青豆スパ漬け、ゴマかぼちゃ、ナッツナッツ。
人気トッピングの「スパイス煮卵」。やや固めの半熟に茹でた卵を醤油とワインベースの自家製タレにつけ込んで作る。トロッとした黄身と煮汁の相性は抜群。ほんのりスパイシーで食欲をそそる。「スパイス煮卵」以外にも、種類豊富なトッピングが選択可能。価格帯は¥54~162と手頃で、ついつい頼んでしまいたくなる。
多忙なワーカーや、日本を訪れる観光客の方々にお薦めしたいカレー専門店がある。『TOKYO MIX CURRY アークヒルズ店』だ。こちらは、「注文や待ち時間がもったいない」、「日本語のメニューしかない」といった“ちょい不満”を解消してくれる。そう、ここはフレキシブルなのだ。まずは注文方法。専用アプリをダウンロードしての事前注文か、店頭のタブレットからの注文になる。アレコレと悩みがちなカレー。時間を気にすることなく、注文できるのはありがたい。
そして、こだわりの強い方をも満足させるのが、注文の自由度だ。カレーの種類はもちろん、カレーをダブル(あいがけ)にしたり、辛さの調整に多彩なトッピングから自由にチョイスできるなど、様々なカスタマイズが楽しめる。こちらのカレーは小麦粉不使用。産地にこだわったトマトとたまねぎを使用した塩麹がベース。それに、鶏ガラと魚粉のダブルスープから出るイノシン酸の相乗効果が旨味を増幅させる。塩とオイルをギリギリまで抑え、野菜と出汁の旨味で栄養バランスもバッチリ。また、ライスも選択は自由。基本は白米と麦飯をカレーに合うよう配合されているが、例えば、糖質オフにしたい日はお米の代わりにコールスローをチョイスするといった「米なしロカボ」もできる。オーダーした料理のカロリー計算までアプリ上でやってくれるという、なんともヘルシーなフレキシブルさなのだ。
ちなみに、こちらのカレーを最高に美味しく食べられる方法がある。店名の一部である「MIX」がヒント。食べる直前に一気に混ぜ合わせることで爆発的な美味しさになるという。是非とも、全体をざっくりと混ぜて、自分好みの最高のカレーを味わっていただきたい。
注文は、専用アプリまたは店頭タブレットで。わかりやすい内容となっているので、操作性で戸惑うことはない。完全キャッシュレスで、クレジットカードやPayPayの利用が可能。店頭のみ、その他の電子マネーも利用可能となっている。まだ未体験の方は、アプリからの注文で初回特典も。テイクアウトの場合、アプリから時間指定受け取りも可能。待ち時間なし、行列なしでできたての温かいカレーを受け取れるため、近隣のワーカーにも大人気だ。
TOKYO MIX CURRY アークヒルズ 住所=東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル3F 電話=080-2085-1486 営業時間=11:00~21:00 定休日=土・日・祝 ※各種電子マネー(店頭のみ交通系利用可)、各種クレジットカード利用可 ※営業時間などの最新情報はアプリでご確認ください TEXT BY HANAKO ASAKURA PHOTO BY HIDEHIRO YAMADA
❸ 毎日食べられる! を目指した飽きのこない薬膳カレー——麻布十番 薬膳カレー新海
「島豆腐と野菜出汁の薬膳キーマカレー」(ヴィーガン)・1種盛り 普通¥1,200。大豆ミートを研究し材料を探し辿りついたのが島豆腐。まさに天然の大豆ミートとなっている。島豆腐由来の甘みと野菜出汁の調和が絶妙なひと皿。
「スリランカ風薬膳スープカレー」(左)と「鶏と生姜の煮込み薬膳カレー」(右) 2種盛り 普通¥1,400。スープカレーは、まさに味と健康と味わいの全てを表現した最終形。20種以上のスパイスとハーブが独特の香りと味を演出。薬膳カレーは、大量の生姜を使用。クセになる味わいとなっている。
「薬膳スープで作ったチキンカレー」(左)、「豚挽肉と唐辛子の薬膳カレー」(中)、「2種お豆とたっぷり野菜の薬膳カレー(ヴィーガン)」(右下) 3種盛り 普通¥1,700。チキンカレーは、10種類以上のスパイス・ハーブと、生姜、ニンニクなどからとった「薬膳鶏がらスープ」がベース。玉ねぎの甘さを活かしスープ状のまろやかな辛さで贅沢な味わい。中央の薬膳カレーは、もっと辛いカレーが食べたいというお客様のリクエストから生まれた1品。辛いだけでなくスパイスも強く香りや甘さなどの風味も感じられる。右下の薬膳カレーは、ひよこ豆、レンズ豆、2種を使用。食感も楽しく、敢えて形を残したニンジンがボリューム感と旨味を引き立てる。
ピクルスは、カレーに合う漬物として、また野菜分を補うものとして考案。常時10種の野菜を使用。色合いも美しくワインビネガーのまろやかな酸味とハーブやスパイスで香味のあるバランス良い味わいとなっている。ランチタイムは無料で食べ放題!
麻布十番駅至近の『薬膳カレー新海』は、オーナーの新海博之さんが本気で「美味しさ」にこだわり試行錯誤を重ね辿りついた“究極の薬膳カレー”が食べられる店。一見するとバーのような雰囲気の中、「グルテンフリー」という健康に気を遣うギャップがたまらない。この美味と健康を追求した極上の薬膳カレーの虜になるファンが続出しているのだとか。
人気の理由は3つ。まずは薬膳のイメージを覆す“旨味”だ。薬膳というと、クスリ臭さを思い描きがちだが、まったく違う。トマトや玉ねぎなどの野菜をじっくり煮込んで旨みを凝縮。このトマトの甘味が重要。風味のアクセントとなり、辛さの中に甘みを演出している。また、トッピングのカスメリティの甘い香りと風味が絶妙。スパイスと旨みのハーモニーが抜群で、薬膳であることを忘れるほどの深い味わいを楽しめる。
次は、なんといっても“ヘルシー”なこと。油を多用しがちなカレーだが、こちらのカレーは油を最小限にカット。食後の胃もたれの心配がない。ローカットなので毎日食べても安心だ。油を控えるために重要なのが、スパイスとハーブの配合。厳選した10数種類のスパイス、ハーブを独自にブレンド。どのカレーもスパイスはそれぞれ配合を変えてあり、味の違う個性豊かなものとなっている。なお、こちらの薬膳カレーは「消化」「血行」「抗酸化」「殺菌」などが期待できるそうだ。
そして、最後は“個性的なラインナップ”。使用するベース、レシピの違うカレーが6種類。そのうちヴィーガンカレーは2種用意されている。1~3種盛りの中から、ガッツリ単品、3種類を少しずつなど、その日の気分で食べたい種類を選べるのも嬉しい。ライスも量を選べることはもちろん、お米のような見た目の大豆食品である栄養満点の「ダイズライス」に変更も可能。お米よりも高タンパク質、低糖質なのに、歯ごたえのある食感で食べ応えがあるそう。体型が気になる、ダイエットしている方は白米ではなく、こちらをチョイスしてみては。「美味しさ」と「健康」にトコトンまでこだわった『薬膳カレー新海』。夜はバー『麻布十番 BAR 新海』に変身。もちろん、カレーも食べられるからご安心を。
麻布十番 薬膳カレー新海 住所=東京都港区東麻布3-8-9 東麻布ビルB1F 電話=03-5545-5838 営業時間=ランチ11:30~14:30(L.O.14:00)/ディナー17:00~26:00(L.O.25:00) ※金・土17:00~28:00(L.O.27:00) 定休日=月曜 ※各種電子マネー、交通系IC、各種クレジットカード利用可 TEXT BY HANAKO ASAKURA PHOTO BY HIDEHIRO YAMADA
※2023年10月現在の情報となります。 ※表示価格は全て税込価格です。
#カレー #ヘルシーフード #ランチ
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