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フードスタイリスト宇藤えみが信濃屋でリアルショッピング

SNSでの素敵な暮らしぶりが注目を集めるフードスタイリスト、宇藤えみさんがこの夏、六本木ヒルズにオープンしたスーパーマーケット〈信濃屋〉を訪問。料理好きな宇藤さんが目を輝かせた食材の数々を紹介します。

PHOTO BY KAZUYA AOKI
TEXT & EDIT BY RCKT/ROCKET COMPANY*

こだわりが詰まった日常使いのスーパーマーケットが六本木に登場

店に入ると、日本伝統の木桶を使ったディスプレイと生花がお出迎え。

南青山の人気フラワーショップ〈ALL GOOD FLOWERS〉の花が買えるのも魅力の一つ。「スーパーの生花というと仏花が多いのですが、こちらでは日常使いできるライフスタイルに寄り添った洋花や鉢植えを多く揃えています」(信濃屋 統括本部長・鈴木 誠さん)

季節ごとに入れ替わる店頭ディスプレイ。撮影時には「発酵」と「飲料」をテーマに構成されていました。注目は、12種類のスパイスと、木桶仕込みの八丁味噌&醤油を使ったいわしのカレー缶。〈信濃屋〉と〈スペーススパイス〉はじめ5社の共同プロジェクト「みんなの食プロジェクト」で誕生したものです。スパイスカレー缶 IWASHI¥539(みんなの食プロジェクト/信濃屋/六本木ヒルズ けやき坂通り1F・2F)

1Fの中心に位置するお惣菜&お弁当コーナーで今日のランチを探します。六本木ヒルズのワーカーにも大人気のお弁当をはじめ、オードブルやパン、デザートも充実。「今日は平日なのでお弁当が多めですが、週末にはオードブルの比率が高くなります。安心安全なものをお届けするため厳選した素材を使い、化学調味料をなるべく使わずに作っています」(信濃屋 統括本部長・鈴木 誠さん)

1Fのお菓子コーナー脇にて美味しそうなあんこを発見。商品の裏面に記載された原材料表示を確認する宇藤さん。「あんこ好きとしては見逃せないです。なるべく無添加のものを選ぶようにしているので、原材料は必ずチェックします」(宇藤さん)

1930年東京・世田谷でスタートした「食と酒の専門店」、〈信濃屋〉。「食べ物で体はできている」という信念のもと、美味しくて健康的でかつ文化的な食生活を提供する店として人気を集めています。そんな信濃屋が今年7月に六本木ヒルズ店をオープン。

六本木けやき坂通り沿いにある六本木ヒルズ ゲートタワー内に居を構え、1Fに惣菜・お菓子・オードブル・チーズや生ハム、酒類など、2Fには生鮮食品(青果・鮮魚・精肉)・グロッサリー・日常雑貨などを揃えています。

そんな〈信濃屋〉六本木ヒルズ店を訪れたスタイリストの宇藤さん。店に入ってまず、「きれいですっきりしていますね!」と一言。「子連れでもお買い物しやすそう。子供が2人いるのですが、子連れで訪れるにはごちゃごちゃせずすっきりした店が嬉しいです」。

宇藤さんはもともとファッションスタイリストとして活躍していましたが、出産を機にフードスタイリストとしても活動するようになり、SNSで発信する家時間も注目を浴びています。その根底にあるのは、健康的で豊かな暮らし。身体によい素材にこだわった信濃屋の商品は、宇藤さんの目に魅力的に映ったようです。

「お菓子やドライフルーツも添加物を使わないものが揃っていて、安心です」(宇藤さん)

お酒のセレクトが充実していることで知られる〈信濃屋〉。天井まで棚いっぱいに並べられた1Fワイン売り場には、貴重なヴィンテージワインから気軽に買えるデイリーワインまで幅広い商品が並びます。

華やかなエチケット(ラベル)が目を引くナチュラルワインのコーナー。「ナチュラルワイン、大好きなんです。いつも取り寄せしているのですが、ここなら直に選んで買えますね」(宇藤さん)

続いて1F奥にあるリカースペースへ。宇藤さんが目を輝かせたのはナチュラルワインのコーナーです。

「いつもナチュラルワインをお取り寄せしているのですが、こんなに品揃えが豊富ならお取り寄せの必要がないですね。しかもソムリエさんと相談しながら選べるなんて! ワインショップ並みですね」(宇藤さん)

ワインコーナーのみならず、ウイスキーやリキュールからクラフトビールまで、創業時からお酒を多く扱ってきた〈信濃屋〉ならではのセレクトが光ります。

エスカレーターで2Fに上がると、まず「木桶」と「発酵」をテーマにしたコーナーが目に入ります。「ここに並んでいる醤油は木桶で作ったものばかり。木桶を作る際に出る廃材を使った箸立てや名刺入れなどの小物類も好評です」(信濃屋 統括本部長・鈴木 誠さん) 「全国から選りすぐりの醤油を揃えているんですね! 出身地に近いところのものを探すのも楽しいです」(宇藤さん)

〈信濃屋〉が「健美野菜」と呼ぶ青果は、有機栽培や減農薬にこだわったもの。全国から厳選した生産者から届く野菜には、「食べて美味しい、食べ続けて安心」という信濃屋のコンセプトが表れています。

餌や飼育状態にまで気を配り、厳選した豚肉。「こんなにこだわっているのに、お手頃価格なのが驚きです」(宇藤さん) 「うちが扱う豚・鶏・牛肉は国産品を推奨しており、安心安全です。特に牛肉は融点が低くて脂がとろける牝牛にこだわっています。希少性が高い牝牛がスーパーに並ぶことは珍しいと思いますよ。毎週異なる産地から取り寄せていて、今は近江牛、先週は松坂牛でした」(信濃屋 統括本部長・鈴木 誠さん)

続いて鮮魚コーナーへ。「お魚、大好きなんです。愛媛の真鯛、美味しそうですね」(宇藤さん)「この鯛は出荷6カ月前以降の投薬を行いません。しかも無魚粉で野菜を食べて育ったベジタリアン。津本式という特殊な締め方をしており、嫌な臭いがなく脂がねっとりしているのが特徴です。ぜひ召し上がってほしいですね」(信濃屋 統括本部長・鈴木 誠さん)

2Fに向かうエスカレーターの天井から吊るされている巨大な木桶は、この店の象徴的な存在。

というのも、この六本木ヒルズ店のコンセプトは「木桶」と「発酵」。日本伝統の食文化をコンセプトに掲げるのは食文化を大切にする信濃屋ならではといえます。

発酵食の教室に通っているという宇藤さんも、このコンセプトに反応。「発酵食品は健康な身体づくりに大切なもの。今は時短レシピが流行っていますが、シンプルな調理に伝統的な製法で作られた醤油を使うだけで美味しくなる。発酵食品は身体にいいだけでなく、食卓を豊かにしてくれると感じています」。

青果や精肉・鮮魚のコーナーでも一つ一つ商品をチェックする宇藤さん。「すごく鮮度がいいですね。今日は夏野菜と鯛をメインにメニューを考えたいと思います」。

そして宇藤さんが特に気に入ったのが、調味料のコーナー。「ふだんからこだわって使っている調味料、扱っている店がばらけているので何カ所も回って買っているのですが信濃屋さんにはかなり揃っていて驚きました。さらに美味しそうで試してみたい商品がたくさんあり、じっくり見ていると何時間でも飽きなさそうです」。

テーブルウェアをモチーフにした〈信濃屋〉オリジナルのエコバッグ。こちらはお皿がモチーフになっています。今後はデザインを変えていく予定とのことなので、そちらもお楽しみに。トートエコバッグ ナチュラル¥1,650(信濃屋/六本木ヒルズ けやき坂通り1F・2F)

充実したショッピングを終え、笑顔の宇藤さん。

「もともと食材や生活用品には安心出来るモノをとこだわるほうで、生産者さんがわかるものやエシカルなものなど意識して選んでいます。そうなると、いろいろな店からお取り寄せしたり、扱っているお店を探して何ヶ所もお店を回ったりすることになるのですが、信濃屋さんには食材から洗剤などの生活用品含め安心安全にこだわったものが揃っているので、ここだけで買い物が完結しそう。近所にあったら絶対通います!」(宇藤さん)

宇藤さんが買ったもの

左から:万願寺ししとう¥299/100g、とうもろこし¥323、小なす¥431(信濃屋/六本木ヒルズ けやき坂通り) ※価格は日によって異なります

「信濃屋さんのこだわり新鮮野菜。旬のものを美味しくいただけて、お値段も良心的でありがたい限りです。とうもろこしはそのままいただいても甘かったです! 水茄子はシンプルにお塩や白味噌で。新鮮なのでみずみずしく美味しかったです。立派なししとうと水茄子の残りは揚げ浸しに。ししとうはジューシーで、苦さのなかに甘みが感じられました」(宇藤さん)

愛媛県産 津本式仕立てタイ(柵)¥799/100g(信濃屋/六本木ヒルズ けやき坂通り) ※価格は日によって異なります

「信濃屋さんの鮮魚(養殖魚)は無投薬を中心にラインナップしているそう。都内でこれだけこだわった鮮魚に出会える店は貴重なのではないでしょうか。この愛媛の真鯛は野菜を食べて育ったベジタリアン、しかも締め方にまでこだわっていて、生臭さもなく身が引き締まっていて美味しかったです。半分は昆布締めにしていただいたのですが絶品でした」(宇藤さん)

スパークリングワイン VANDAL 2022 PET BAT¥3,850(信濃屋/六本木ヒルズ けやき坂通り1F・2F)

「発泡性のオレンジワインが好きということや、お刺身や夏野菜の料理に合わせたいということを伝えて信濃屋さんのソムリエさんに選んでいただいたワイン。お料理にも合いスッキリと爽やかで美味しかったです。最初の1本にピッタリでした」(宇藤さん)

スモークサラダチキン ¥399/100g(信濃屋/六本木ヒルズ けやき坂通り1F・2F)

「北海道産の鶏むね肉をスモークしてから低温調理で仕上げたサラダチキン。信濃屋さんのお肉を使っているので子供たちにも安心して食べさせられます。サラダにしたり、冷やしうどんにお野菜と一緒にのせたり、丼ものにしてみたり、いろいろ活用できます。こういう一品が冷蔵庫にあると、主婦にとって心強いですね」(宇藤さん)

パクチー焼きそば¥647(信濃屋/六本木ヒルズ けやき坂通り1F・2F)

「信濃屋さんはお惣菜やお弁当が充実しているのも魅力。厳選された材料を使っているのも嬉しいですね。このパクチー焼きそばは、パクチー好きなので名前だけ見てすぐに購入を決めたのですが、豚肉・赤ピーマン・たけのこ・さやいんげん・干ししいたけと具材もバラエティ豊か! 焼きそばだけどパクチーの風味でさっぱりとしていてペロリと食べられました」(宇藤さん)

焼寿司海苔 3切20枚¥1,188(三國屋)、至福の海苔弁当¥862(ともに信濃屋/六本木ヒルズ けやき坂通り1F・2F)

「我が家の食卓には週5回くらいおにぎりが登場するんじゃないかというほどおにぎりが大好き。ですので、お米・海苔・塩には特にこだわっています。今回信濃屋さんで出会ったこの海苔は食感、風味どれをとっても素晴らしく、おにぎりとの相性もバッチリでした。おにぎりにして時間が経っても美味しさをキープできるのもすごいです。この海苔を使った“至福の海苔弁当”が人気だというのも納得ですね」(宇藤さん)

左から:再仕込醤油 鶴醤¥594(ヤマロク醤油)、喜多屋のほぼマヨ 柚子胡椒入り¥917(喜多屋)、オリーブジュース100%オイル〈キヨエ®︎〉¥2,106(バロックス)、松田のマヨネーズ¥594(松田マヨネーズ)、古式じょうゆ 2年¥647(井上醤油/以上すべて信濃屋/六本木ヒルズ けやき坂通り1F・2F)

「マヨネーズ2種類は普段から使っているもの。“松田のマヨネーズ”は普段使いで、“ほぼマヨ”の柚子胡椒入りは旬なお野菜と一緒にいただくだけで美味しい1品になります。“古式じょうゆ”もずっと使っているもので、昔ながらの製法を守りながら丁寧につくられていて香りからして美味しい! “鶴醤”は小豆島のお醤油だから甘めかなと思ったら、ほんのり甘いなかに熟成された深い風味がありました。お刺身との相性も抜群。“オリーブジュース”は初めて試しましたが、そのまま飲む人もいるというくらいスッキリとしたオリーブオイル。食材にそのままかけたり、さっぱりとしたドレッシングにしたりするのにぴったりです」(宇藤さん)

無添加 丸しぼり 白味噌¥654(越後一/信濃屋/六本木ヒルズ けやき坂通り1F・2F)

「秋田県産のリュウホウ大豆を使った無添加の白味噌。私は愛媛出身で、甘い麦味噌で育ったのですが、このお味噌はほんのり甘くて美味しいお味噌汁ができました。かといって甘さが強すぎずスッキリした味わいなので、お味噌汁だけでなくいろいろな料理に使えます。水茄子にこのお味噌をつけて食べても美味しかったです」(宇藤さん)

セブ島 マンゴー¥431(信濃屋/六本木ヒルズ けやき坂通り1F・2F)

「子供たちのおやつによく買うドライフルーツ。鮮やかな色を保つために市販のドライフルーツには食品添加物が使用されていることがありますが、信濃屋さんのドライフルーツは食品添加物無添加。このマンゴーはセブ島のマンゴーを使っていて甘くて美味しいし、食べきりのサイズ感も嬉しいです。大人のお酒のおつまみにも◎」(宇藤さん)

こしあん、つぶあん各¥539(真田製あん/信濃屋/六本木ヒルズ けやき坂通り1F・2F)

「〈信濃屋〉の方が金沢で見つけて、あまりの美味しさに店でも取り扱うことにしたという品。北海道産の小豆とてん菜糖で作られているので甘過ぎずすごく美味しい。お餅、おしるこにはもちろん、トースト+あんことバターで朝食にも。リピートしたいです」(宇藤さん)

信濃屋 住所 東京都港区六本木6-11-1 六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り 1F・2F(ゲートタワー内) 電話 03-6434-7591 営業時間 9:00~23:00 無休 ※事情により、表記の営業時間が異なる場合があります。直接店舗にお問い合わせください。 公式LINEアカウント 公式Instagramアカウント

宇藤さんちの食卓

〈信濃屋〉の食材を使ったある日の食卓。愛媛県産のタイの刺身は茗荷や大葉、すだちを添えて。芯ごと炊き込んだとうもろこしごはんや、水茄子とししとうの揚げ浸しなど野菜もたっぷり。「信濃屋さんで選んでもらった発泡性のオレンジワインを合わせて、おいしくいただきました」(宇藤さん) 写真:宇藤えみ

宇藤えみ|EMI UTO 愛媛県生まれ。ファッション・フードスタイリストとして幅広い分野で活躍。季節を取り入れた日々の食卓や子供との日々を発信するインスタグラムも人気。

※2023年8月現在の情報となります。
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