日持ちがするので、クリスマス当日も、クリスマスが過ぎても楽しめる、冬の新たな定番“シュトーレン”。お家ディナーのデザートにも、コーヒータイムのお供にも。2020年の年末年始に、是非勧めしたいスイーツです。

TEXT BY YOSHIKO NAKASHIMA
EDIT BY TM EVOLUTION.INC

❶ 子供から大人まで誰にも好まれるシュトーレン
——BOUL’ANGE（ブール アンジュ）

1/5「シュトーレン」Grande ¥972、Petit ¥2,160（写真は小サイズ）販売期間は12月1日〜25日の予定。少し寝かしてから食べると味が馴染んでより美味しい。薄めに切って午後のお茶と一緒にどうぞ。1〜2週間で食べ切るのがベター。

2/5「クロワッサン」¥195。看板商品のクロワッサンは、生地の層が厚めなのが特徴で、“パリフワ”な食感を楽しめる。また、発酵バターのコクと甘みも特長。軽くオーブントースターで焼くと、バターの香りが立って、より一層美味しくなる。手土産にぴったりなセットも販売。

3/5「白虎クイ二―アマン」¥324。白と黒のチョコレートでコーティングした虎ノ門店限定の「クイ二―アマン」。キャラメリゼしたシュガーバターをかけているので、表面のパリパリ感を楽しめる。さらに上からチョコをかけているという、スイーツ好きには嬉しいデニッシュ。

4/5店内にはカフェスペースが。ハイチェアの席とテーブル席がある。ランチや午後のお茶をゆったりと楽しんだり、仕事の打ち合わせなどにも利用できる。

5/5パンだけでなく、ちょっとした手土産にできる焼き菓子などもあるので、知っておくと便利。

「クロワッサン」をはじめ、世界中から仕入れる選りすぐりの小麦粉を使った本場フランスのパンが人気のお店。食事系もデニッシュ系も豊富で、約70種類のパンを、毎朝7時から店内で仕込んでいる。パンはテイクアウトはもちろん、店内のカフェスペースで飲み物と一緒に食べることも出来る。

クリスマス前限定販売の「シュトーレン」は、気軽にひとり～ふたりで食べられる小サイズと、家族にお勧めの大サイズを用意。ラム酒とキルシュに漬け込んだドライフルーツ（オレンジピール、サルタナレーズン、レモンピール）を生地に練り込んで、中央にマジパンを入れて焼き上げたお菓子。シナモンやカルダモンのスパイスも使われているので香りもいい。

口にするとホロホロと柔らかく、お酒やスパイスはそれほど感じないので、大人だけでなく子供も安心して食べられる。コーヒーや紅茶に合わせるのがお勧めだ。

PHOTO BY CHISATO NOGUCHI（NDPP.）

BOUL’ANGE（ブール アンジュ）　住所 東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーB1F　電話 03-6268-8019　営業時間 11：30〜20：00　定休日 日曜・祝日　クレジットカード使用可　※価格は税込

❷ ワインに合わせて楽しみたい大人向けシュトーレン
——LE CAFÉ LA BOUTIQUE de Joël Robuchon（ルカフェ ラブティック ドゥ ジョエル・ロブション 虎ノ門ヒルズ店）

1/6「ロブションのシュトーレン」大 ¥3,400、小¥ 1,850。賞味期限は約1ヶ月。ドイツでは、クリスマス前からクリスマスの到来を楽しみに少しずつ薄く切って食べる習慣がある。馴染むと味が変化していくが、味の違いを確かめるのも楽しみのうちだ。

2/6「シュトーレン ショコラ」¥2,250。ビターなチョコレート生地にソーテルヌワインに漬けたレーズンを合わせた大人向けの味。「シュトーレン」は、店頭だけでなくオンラインでも販売している。

3/6「ブッシュ フレーズ シトロンヴェール」大 ¥8,000、ミニ ¥3,500。家でのクリスマスディナーがとても華やかになるブッシュドノエル。中身は苺のムース、苺のジュレ、ライムの香りのチーズケーキ。表面を赤いグラサージュで仕上げている。ディナーの後でも、酸味が効いた軽いデザート感覚でいただける。11月16日予約開始、予約方法はオンライン予約、店頭、電話で。引き渡し期間は12月19日〜25日

4/6虎ノ門ヒルズ店限定商品「虎のサンドイッチ〜鴨の燻製とミモレットチーズ〜」大¥900、小¥700。鮮やかなピンクが印象的なお洒落なサンドウイッチ。鴨の燻製とミモレット、ビーツやかぼちゃなどを挟み、少し酸味の効いたフランボワーズソースで仕上げている。虎の尻尾に見立てたスポイドの中にもソースが入っているので、お好みでかけて食べても。

5/6『ロブション』のテイストを踏襲したケーキ、焼き菓子、パンと、フランスの伝統的なスタイルそのままに、洗練された味をテイクアウトや店内でいただける。センスに敏感な人にも自信を持って届けられる、気の利いた贈り物も見つかる。

6/6『ロブション』の世界を味わえるパティスリー＆ブーランジェリー。六本木ヒルズ店はレストランに併設されているが、こちらの虎ノ門店は、カフェスペースがある。赤を基調にした素敵なインテリアの中、気持ちいい時間を過ごせる。

ジョエル・ロブション氏の料理哲学を踏襲したパティスリー＆ブーランジェリーで、虎ノ門ヒルズビジネスタワーに2020年6月にオープンしたばかり。クリスマスにはこちらでも六本木ヒルズ店で毎年人気を博している「ロブションのシュトーレン」を販売している。

レーズン4種、白イチジク、オレンジピール、クランベリーをラム、キルシュ、オレンジリキュールの3種の酒に漬け込み、6種のスパイス、マジパンと共に生地を入れて焼き上げる。さらに特別なのは、焼き上げた後にすましバターにくぐらせて、上からバニラシュガーと和三盆をかけている。和三盆を使用することで、甘みもまろやかですっきりとした味に仕上がる。

一方、「シュトーレン ショコラ」は、貴腐ワインレーズンをカカオ70％のチョコでコーティング。それを粉末状にした紅茶の茶葉やナッツ類と一緒に、カカオ生地に練り込み焼き上げている。赤ワインや貴腐ワインに合わせても美味しくいただける。

LE CAFÉ LA BOUTIQUE de Joël Robuchon（ルカフェ ラブティック ドゥ ジョエル・ロブション 虎ノ門ヒルズ店）　住所 東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー1F　電話 03-3592-8700　営業時間 平日10：30〜21：00（L.O.20：30）、土曜・日曜・祝日11：00〜21：00（L.O.20：30）　定休日 施設に準ずる　※クレジットカード使用可　※価格は税別

❸ パリの街角にあるブーランジェリーからクリスマスの味をお届け
——MAISON LANDEMAINE（メゾン・ランドゥメンヌ 麻布台）

1/5「シュトーレン」¥2,980。パリと同じレシピで焼いたアルザス地方のクリスマス菓子。予約と店頭販売のみ。販売期間は11月28日〜12月25日で、売り切れ次第終了。

2/5オーナーの石川芳美さんが描いたイラスト付きの箱。この箱に入れて贈り物にしても喜ばれそう。シュトーレン箱入りは ¥3,400

3/5瀬戸内レモンを使ったライ麦パン。フランスでは、年末に作られている。ライ麦100％のパンに、瀬戸内レモンのペーストを練りこんであり、レモンの爽やかで優しい酸味が広がる。カキのムニエルなどに合わせるのがお勧め。直径12センチ ¥1,200　販売期間12月18〜31日。

4/5ブッシュドノエル「ジャルダン・禅」。今年のスペシャリテ。2〜4名 ¥3,500、4〜6名 ¥5,100。ゆずのムースの下はザクザクの食感のゴマのクランブル。上に乗っているのは石庭の石をイメージした黒ゴマのガナッシュ。ブッシュドノエルはほかにもショコラバニーユ、フリィルージュがある。販売期間は12月21日～25日。

5/5店内の棚には焼きたてのパンが並ぶ。やはり「バケット・トラディション」が人気。現在、パリ店では何点かの商品に、オーガニック小麦粉を使用する予定だ。

2007年にパリで開店、現在はフランスと東京に19店舗を展開するフランスの伝統を大切にしたブーランジェリー・パティスリー。可愛い箱入りの「シュトーレン」は、親しい人への年末の贈り物にしても会話が弾みそうだ。

『ランドゥメンヌ』では、今年のクリスマスと年末年始のテーマを「禅/ZEN」として、石庭の白沙の上に描かれた波紋や、岩、石の美しさや静けさをパンやケーキのデザインに表現していくという。材料も黒ゴマ、柚子、あんこなど和の食材を使ったスペシャリテを提供している。
　
そして例年、人気のシュトーレンは、11月の初旬からレーズン類の漬け込みなどの仕込みを始める。ラム酒に漬けたレーズンやアーモンドを生地に混ぜ、ドイツ産のマジパンを中央に入れて焼き上げる。しっとりとしているのに、食べるとざっくりとした食感も楽しめて、味わいが深い。常温保存で日持ちするので、クリスマスに向けて少しずつ楽しみたい。

MAISON LANDEMAINE（メゾン・ランドゥメンヌ 麻布台）　住所 東京都港区麻布台3-1-5 電話 03-5797-7387 営業時間 8：00〜18：30　定休日 年始　カード使用可　※価格は税別

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