連日の酷暑で、知らず知らずに疲れが溜まる東京の夏。いまいちシャキっとしない身体には、新鮮な野菜でリフレッシュを図りたい。そこで、サンシャインジュースの伊地知泰威さんに、食欲の落ちる時期も効率的に栄養を摂取できる「コールドプレスジュース」と「ジュースサラダ」の取り入れ方を教えてもらった。
TEXT BY MIHO MATSUDA
PHOTO BY TOMO ISHIWATARI
野菜の栄養素をダイレクトに吸収
ヘルスコンシャスなワーカーには、今や常識となったコールドプレスジュース。食欲が減退しがちな夏におすすめのジュースをコールドプレスジュース専門店「サンシャインジュース」の伊地知泰威さんに教えてもらったところ、意外にも「おすすめはジュースサラダ」という答えが返ってきた。
「ジュースサラダとは500gの野菜とリンゴをすりつぶしたもの。新鮮な野菜からビタミンやミネラルなどの栄養素を摂るには、野菜の細胞壁を壊してビタミンやミネラルを取り出す必要があります。理想は一口100回ほど噛み砕いた状態なのですが、それは時間がかかるので、低速回転のミキサーで熱を加えずにすりつぶし、栄養素を十分に摂取できる状態にしたのが『ジュースサラダ』なんです」
ジュースサラダはケール、ニンジン、セロリ、リンゴを丸ごと使用しており、野菜の栄養素とともに水溶性・不溶性食物繊維もしっかり摂取できる。トッピングのスーパーフードやナッツがほどよい歯ごたえがあり、ランチならレギュラーサイズ一皿で十分なくらいの満足感がある。
胃腸を休めたいときにはコールドプレスジュースを
では「ジュースサラダ」と「コールドプレスジュース」との違いは?
「ジュースサラダは、野菜をまるごと摂取できるものですが、コールドプレスジュースは食物繊維は取り除きます。ボトル1本に1kg以上の野菜を使用しその分の栄養素が摂れるので、胃腸が疲れて食物繊維が負担に感じるときにはコールドプレスジュースがおすすめです」
仕事で会食が続いたり前日の酒量が多かったり、内臓の疲れを感じた日は、1食をコールドプレスジュースに置き換えて、身体を内側からしっかりケアしよう。
「コールドプレスジュースは野菜を凝縮しているので、味に抵抗がある方もいるかもしれません。でも、食通でも有名な小山薫堂さん、犬養裕美子さん、本田直之さんと共同開発した『デイリージュース』は、ケール、リンゴ、レモン、モリンガをバランスよくブレンドし、味にも配慮しています。体調に合わせてジュースサラダとコールドプレスジュースを組み合わせてみてはいかがでしょうか」
ジュースサラダは六本木店と、新虎通りにオープンした虎ノ門店の2店舗で展開中だ。上手に取り入れて、東京の夏を乗り切ろう。
伊地知泰威|Yasutake Ijichi
株式会社サンシャインジュース副社長。広告・マーケティングの世界から、サンシャインジュースの設立に参加。コールドプレスジュースに携わるようになってから、身体への意識が高まりトレーニングも開始。ジュースを取り入れたグッドコンディションの維持に励んでいる。
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