GO TO THE SHOP

本当に「いいもの」を知る、エキスパートなショップスタッフに会いに行こう

自宅でワンクリックで買い物ができるネットショッピング。手軽で便利ですが、ショップを訪れて、商品知識が豊富なスタッフとの会話することで、本当に上質なものとの新しい出会いが生まれるのもの。今回は、六本木ヒルズの「エストネーション」「g KEYAKIZAKA」「ユナイテッドアローズ」の目利きスタッフに、「クラフツマンシップを感じる上質なもの」を教えてもらいました。

PHOTO BY ayako masunaga

都内屈指! SATCのキャリーも愛する、マノロ ブラニクの豊富な品揃え——UNITED ARROWS

シューズラバー憧れの〈マノロ ブラニク〉。『SEX AND THE CITY』のキャリー憧れのシューズとしても名高いシューズブランドです。それを豊富に揃えるのが、六本木ヒルズのユナイテッドアローズです。

「〈マノロ ブラニク〉は足を通すだけで気分を高揚させれくれる靴です。ドラマティックで特別な気持ちにしてくれるので、当店でも人気のシューズなんだと思います」と、六本木ヒルズ店のスタッフ、出川明子さんは語ります。

「マロノ・ブラニクは、スペインのカナリア諸島に生まれ、1973年にロンドンに最初のブティックをオープンさせます。ブランドを立ち上げて以来、履き心地のいいピンヒールシューズとして、故・ダイアナ妃を始め、キャサリン妃にも愛用されました。一番人気なのが『SATC』のキャリーが映画でも着用した〈ハンギシ〉(HANGISI)というモデルです。トルコ語で『which』を意味する言葉で、語感の良さからこの言葉が選ばれました。ナポレオン皇帝の妻ジョセフィーヌと妹ポーリーヌにインスパイアされています。職人がひとつずつ手仕事を施したビジューとレースの繊細な技術にクラフトマンシップを感じます」

六本木ヒルズ店で〈ハンギシ〉に次いで人気なのが〈メイセール〉(MAYSALE)というモデル。

「デイリーに使いやすいということで人気のラインです。ヒールの高さは様々ですが、当店では5cmヒールが人気です。昨年カーフのタイプが登場したのですが、サテンなど素材が様々です」

また、ユナイテッドアローズ別注の、赤いパテント素材の〈メリージェーン〉(MARY JANE)はここでしか手に入らない貴重なもの。カジュアルなムードのサンダルタイプの〈ハンギシ〉など、新しいモデルも続々と入荷される六本木ヒルズ店は、シューズラバーならこまめにチェックしよう。

マノロ ブラニク メリージェーン(ユナイテッドアローズ別注)¥114,400(ユナイテッドアローズ 六本木/六本木ヒルズウェストウォーク2F

ユナイテッドアローズ 六本木 スタッフ 出川明子さん
ジュエリーにも詳しく、国内外の上質なファッション小物を教えてくれる

ユナイテッドアローズ 六本木 場所 六本木ヒルズ ウェストウォーク 2F・3F 営業時間 11:00〜21:00 電話 03-5786-0555(2Fウィメンズ)

上質なグラスがもたらす、芳醇なひととき——g KEYAKIZAKA

ハンドメイドの〈ガブリエルグラス〉はマシンメイドのものよりステム部分が一回り細く、グラス自体の厚みも薄く口当たりが良い。左:ガブリエルグラス Gold-Edition(ハンドメイド) ¥14,850、右:ガブリエルグラス Standard(マシンメイド) ¥6,600(g KEYAKIZAKA/六本木ヒルズ ヒルサイド B1F

工芸作品から日常づかいのものまで、暮らしの雑貨や、大切な人へのギフトが見つかる「g KEYAKIZAKA」。阿曽宏幸さんが、おすすめしてくれたのはオーストリアのウィーンで誕生した〈ガブリエルグラス〉です。監修・デザインをしたレネ・ガブリエル氏は、ワインのコレクターであり、『WINE BIBLE』という本を出版するほどのワインのエキスパート。赤や白、スパークリングなど、どんな種類のワインもこれ1つで楽しめる〈ガブリエルグラス〉を生み出しました。

「レストランで、ワインが供されるたびにグラスが変わるのも素敵な演出ですが、自宅では何種類もグラスを揃えると、収納のスペースを取ってしまいます。〈ガブリエルグラス〉はどんな種類のワインも堪能できるように、デカンタ効果が得られる形状に設計されており、ワインのほかにも日本酒やビールも美味しく飲むことができます」

〈ガブリエルグラス〉はクリスタルガラスで、傷がつきにくく白濁しにくいのも特徴。g KEYAKIZAKAでは、ハンドメイドとマシンメイドの2種類を扱っています。

「一見しても違いがわからないかもしれませんが、ハンドメイドの重量は約80g、マシンメイドは約150g。グラスを口にあてたときに、より薄く重さを意識しないグラスのほうが、ワインそのものの美味しさを感じると言われています。形状は同じなのでどちらも同じ機能はありますが、より美味しくワインを楽しみたい方には、ハンドメイドをおすすめします」

左から:藤田和 Moonlight 月明 ¥44,000、藤田和 Garden 憩いの庭 ¥44,000、藤田和 Vacation 夏日 ¥36,300(g KEYAKIZAKA/六本木ヒルズ ヒルサイド B1F

そしてもうひとつおすすめだと阿曽さんが教えてくれたのは、金沢卯辰山工芸工房で漆とガラスを使った新進作家・藤田和のグラス。

「まだ新しい作家のものなのですが、このグラスは受注生産制なので、こちらでオーダーしていただき約3ヶ月後にお渡しになります。グラスには『Vacation』『Moonnight』『Garden』などのテーマがあり、グラスのひとつ一つに『夏日』『月明』などの抒情的な名前がついています」

金沢でしか出会えなかったグラスを、六本木で手に入れる。それも、商品知識なスタッフとの会話があったからこそ。

g KEYAKIZAKA 阿曽宏幸さん

「g KEYAKIZAKA」は、食器やカトラリー、インテリア雑貨など、クラフトマンシップを感じる国内外の逸品を揃える。

g KEYAKIZAKA
場所 六本木ヒルズ ヒルサイド B1F 営業時間 11:00~21:00 電話番号 03-6812-9163

手にしてわかる、ディテールへのこだわり——ESTNATION

メタリックな素材とビニールの組み合わせが多い〈パコ ラバンヌ〉では珍しい、メタルとニットの組み合わせ。 バッグ ¥92,400(エストネーション/六本木ヒルズ ヒルサイド2F

六本木ヒルズの「エストネーション」のスタッフ、水谷優芽さんがクラフトマンシップを感じたアイテムは、〈パコ ラバンヌ〉のバッグ。1966年にパコ・ラバンヌによって設立されたブランドで、現在はジュリアン・ドッセーナがクリエイティブディレクターを務めている。

「六本木ヒルズのエストネーションでは、〈パコ ラバンヌ〉を毎シーズン入荷しています。ウエアもたくさん取り揃えているのですが、バッグも毎シーズン注目のアイテムです。近未来感のある〈パコ ラバンヌ〉といえば、PVCやメタリック素材という印象が強いのですが、今シーズンはメタリックとニットの組み合わせが新鮮です。ミニバッグのサイズですが携帯電話とお財布、リップスティックくらいなら十分に入ります。ニット素材なのでこの季節だけの特別感があり、ジュエリーのような感覚でパーティや特別な食事会にもおすすめ」と水谷さん。

〈パコ ラバンヌ〉のニットのバッグは、メタリック素材とニットを繋ぐ糸が見えにくいように、ニットの一部のように織り込んでいる。チェーンの部分はメタリックなアクセサリーのような感覚で、手首のあたりで2重にしてもつとクラッチバッグになったりと、いろいろな持ち方を楽しむことができる。このブランドのバッグは、長く使っても金具が変色しにくいので、長く愛用しているコレクターも多いのだとか。

また、店舗でのショッピングではスタッフにコーディネイトも相談できる。この日、水谷さんは、このバッグに合わせたコーディネイトも提案してくれた。

エストネーションのスタッフ・水谷優芽さんの、鮮やかなグリーンのニットをアクセントにした冬のコーディネイト。バッグの持ち方の提案など、ショップを訪れることで着こなしのヒントがもらえる。

エストネーション
場所 六本木ヒルズ ヒルサイド1F・2F 営業時間 11:00~21:00 電話番号 0120-503-971

ネットショップにはない、リアル店舗の魅力。日々、たくさんに商品に囲まれているショップスタッフだから知る、本当にいいものを教えてもらうためにも、防疫対策をしっかりしつつ、ショッピングに出掛けてみては。