ファッションのご意見番ことスタイリスト地曳いく子さんが、独自の視点で切り込むオトナ女史のためのスタイル術「IKUKO’S METHOD」。今回は、心も身体もあたたかくなるギフトがテーマです。
STYLING BY IKUKO JIBIKI
PHOTO BY SHIN KIMURA
EDIT BY AKANE MAEKAWA
心にぽっと灯をともすように
大変だった今年も、気がつけばもう12月。日本では少しコロナが落ち着きつつあり、街にはイルミネーションがキラキラときらめいています。先日、久しぶりに会った親しい友人との食事で、「コロナ前のこのシーズンって、どんな生活だった?」という話に。以前の年末といえば、ボジョレー解禁から始まり、12月はパーティ&忘年会三昧。あれは、夢だったのかしらと思ってしまうぐらい、遠いことのように感じてきました。確かに、私たちの生活は変わってしまいました。でも、このホリデーシーズン、そろそろ楽しい気持ちを思い出してもいいのではないでしょうか。あの頃のようなアゲアゲな高揚感はなくても、仕事帰りに六本木や表参道でイルミネーションを見かけるだけで、ちょっとあたたかい気持ちになります。今は、こういうことが大切なのではないかなと思い、今回は“心にぽっと灯がともる”をテーマに、心も身体もあたたかくなるギフトを幅広く集めてみました。
地曳いく子がおすすめする
今年のあったかホリデーギフト
❶ モコモコふんわりで癒される
この冬のトレンドでもあるチャンキーなケーブルニットやモコモコ素材。バッグや小物にも多く登場しています。ファーやシアリングをあしらったバッグやブーツは、触れただけで心も身体もほっと癒されます。エコファーの進化も目覚ましく、以前のアクリルガサガサのではなく、ハイクオリティの肌触り。最近は、シーズンレスな服も増えて、季節感が投入されにくくなってきたので、小物でモコモコなトレンドを取り入れたり、チャンキーなシルエットを作ってみてもいいかなと思います。贈ったり、頂いたり、自分へのお疲れ様ギフトとしてもあったか小物をぜひ。
❷ 質感や色の見た目で心をあげる
実用的なあたたかさだけでなく、心をあたためてくれる贈り物というのも大事。ブライトカラーやキラキラ小物は持つだけでウキウキします。昔、雪の降るNYの5番街で、真っ赤なファッションやシャイニーなミニバッグを持っているセレブたちを見るだけでも楽しかったことを、ふと思い出しました。ホリデーシーズンのギフトは、思いっきり明るい色やキラキラなものを選び、気持ちをあげていきたいですね。
❸ 自分だけのスペシャルな気分
年末から新年にかけてのホリデーシーズンには、スペシャルな気持ちの投入も必要。1年で一番日が短くなり、寒くなるこの時季。一説によると、憂鬱な気分にならないように、クリスマスやホリデーシーズンのイベントが行われるようになったという話も。だからこそ、ギフトを贈ったり頂いたりするのは、ある種気持ちをあげるイベントにもなるのです。洒落のきいたゲームや小物を贈ったり、パーソナライズできるアイテムで自分ご褒美をしたり。今年はスペシャルな気持ちを取り戻す、そんなギフトを選んでみては?
※ 2021年12月現在の情報となります。
※ 表示価格は全て税込価格です。
※ 六本木ヒルズ等各施設では、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一部店舗・施設の営業内容を変更しております。営業状況は定期的に変更がありますので、ご来店の際には事前に各施設HPをご覧ください。
地曳いく子|Ikuko Jibiki
スタイリスト/1959年東京生まれ。数々のファッション誌で活躍し、女優や著名人のスタイリングも数多く手がける。大人の女性を美しくみせる的確な理論に基づくスタイリング術に定評を持つ。現在は、ファッションアイテムのプロデュースほか、テレビやラジオに出演するなど多方面で活躍。著書に『服を買うなら、捨てなさい』『着かた、生きかた』(ともに宝島社)『おしゃれも人生も映画から』(中央公論新社)『買う幸福』(小学館)『おしゃれは7、8割でいい』(光文社)『日々是混乱』(集英社)など多数。今秋、集英社より新刊2冊を上梓。
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