IKUKO'S METHOD

気分はブリティッシュ——地曳いく子のおしゃれメソッド30

ファッションのご意見番ことスタイリスト地曳いく子さんが、独自の視点で切り込むオトナ女史のためのスタイル術「IKUKO’S METHOD」。今回は秋物トレンド第一弾、「英国テイスト」の取り入れ方講座です。

STYLING BY IKUKO JIBIKI
PHOTO BY SHIN KIMURA
EDIT BY AKANE MAEKAWA

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1/13リバーシブルで着られるポンチョ。ガンクラブチェックのダブルフェイスの技あり生地が秀逸。共布のストール付きなのでスタイルの幅も広がります。マテリアルの上質さも英国気分の一要素に。ポンチョ¥180,000(デザインワークス/デザインワークス ドゥ・コート/六本木ヒルズ ウェストウォーク3F
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2/13一枚で二度お得なリバーシブルに使えるトレンチコート。オンのときはコットンギャバを表に着てザ・イングランドスタイルで。オフの時はひっくり返し別の顔に。コート¥60,000(アストラット/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店/六本木ヒルズ ウェストウォーク2F
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3/13ニューヨークの若手注目ブランド〈ケイト〉のジャケット。一見美しい仕立ての普通のジャケットですが、着てみるとシルエットのユニークさにびっくりします。ワイドな肩幅にキュッとシェイプされたウエスト。ちょっとアグリーなアンバランス感が面白い。かなりのおしゃれ上級者におすすめしたいです。ジャケット¥210,000(ケイト/エストネーション/六本木ヒルズヒルサイド1F&2F
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4/13主張し過ぎない控えめのチェック柄なので、早めの時季から着られる一枚。デニムとレイヤーしてもかわいいです。シャツワンピース¥31,000(ジャンネット/ビームス/六本木ヒルズウェストウォーク2F・3F
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5/13秋口はコート代わりに着たいシャツワンピース。前を開けて首を抜いて着ると今年っぽいスタイルに。寒くなってきたらタートルと合わせてワンピースとして着たいです。シャツワンピース¥37,000(アストラット/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店/六本木ヒルズウェストウォーク2F
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6/13ざっくりとしたニットベストは、Tシャツの上から着てもかわいい。ワイドデニムやペンシルスカートとも相性よし。中に白いシャツを着て細身のパンツでも。このざっくり感をシティなイメージで着こなせれば、あなたも英国女史に。ニット¥20,000(エストネーション/六本木ヒルズヒルサイド1F&2F
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7/13だぼっとした印象ですが、前身頃のラウンドデザインですっきりとみえるニットカーディガン。着た時の後ろ下がりのコクーンシルエットが美しく、スタイルアップ効果も。ニットカーディガン¥46,000(08サーカス/アーバンリサーチ/表参道ヒルズ 本館B3F
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8/13グラムロックを彷彿とさせるギラギラグリッターは、私にとってはブリティッシュの一環。ジャカードのスカートに、ジャケットを着てショートブーツを合わせたらかっこいいですよね。スカート¥38,000(コン/アーバンリサーチ/表参道ヒルズ 本館B3F
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9/13パンツのサイドラインはダブルフェイス生地の切り替えなので、重くなり過ぎずしなやか。今年だったら、丈を短めにして、スニーカーやペタンコ靴と合わせたいです。パンツ¥56,000(デザインワークス/デザインワークス ドゥ・コート/六本木ヒルズ ウェストウォーク3F
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10/13チェック柄のパンツは割とメンズっぽいトラウザーズタイプが多かったですが、これはワイドにしてフェミニンな印象。マニッシュでエレガントにまとめたいです。そういえば、私が10代の頃、ワイドパンツがビューティフルパンツという名で流行りました(笑)。パンツ¥32,000(08サーカス/アーバンリサーチ/表参道ヒルズ 本館B3F
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11/13スコットランドの老舗ジョンストンズのストール。伝統の柄を拡大したシリーズは、じわじわとファッショニスタの間で人気に。モダンになって日常にも取り入れやすくなりました。これをひと巻きすれば、どんなスタイルも気分はブリティッシュ。ストール¥62,000 ※別注(ジョンストンズ/エストネーション/六本木ヒルズヒルサイド1F&2F
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12/13ロンドンのカムデンにいそうな音楽アート好きな人たちのイメージ。斜めに被ったり、深く被ったり、自分流の被り方を見つけて楽しんで。ベレー帽¥10,000(ラ メゾン ド リリス/アーバンリサーチ/表参道ヒルズ 本館B3F
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13/13ツイードのミニバッグは、手にひとつ持つだけで英国テイストをぐっと押し上げてくれます。トートとの二個持ちをしても素敵ですよね。バッグ¥35,000※別注(ヴァジック/エストネーション/六本木ヒルズヒルサイド1F&2F

気骨のあるイギリス精神をおしゃれ計画に

まだまだ蒸し暑く、秋物なんてと思われる日々が続きますが、街は完全に秋物にシフト。でも現実はぐったりとする暑さ。いっそ現実逃避して、まずはファンタジーの中で妄想秋物ファッションショーをしてみるのはどうでしょうか。

今季、私が気になるのは、ブリティッシュテイスト。ストレートにMade in Englandなものではなく、イギリス精神をどこか感じるものに惹かれます。このところ、年に一度はイギリスに行っていることもあり、マイブームでもあるのですが、英国女史のおしゃれは心にぐっときます。とはいえ、今年の夏は暑すぎて、イギリスといえども皆さまファッションを捨てておりましたが……。でも秋となると、お得意のジャケットやコート、ニットで素晴らしいスタイルを見せつけてくれます!特にオータムカラーのセンスは抜群です。老若男女問わず、マダムからパンクスまで、それぞれに気骨があるんですよね。頑固で偏屈というか、それがいい方向に出ているんです。今は、そんなセンスを取り入れたおしゃれ計画を立て、涼しくなるのを待ちましょう。

地曳いく子が気になる
今季のブリティッシュテイスト

❶ 英国トラッドをモダンにミックス

タータンや紳士然としたガンクラブチェック。コーディネイトにひとつ取り入れるだけでブリティッシュな気分を盛り上げてくれます。今季のポイントは、モダンにアレンジしているところ。例えば、美しい仕立てのメンズライクなテーラードジャケット。でも着てみると、ウエストがシェイプされシルエットは全然イギリス的じゃない。そんなひねりを効かせた取り入れ方ができたら、おしゃれ上級者ですね。

❷ お手本は『炎のランナー』

80年代初期のイギリス映画、特に『炎のランナー』が今季の気分にぴったり。映画ではメンズが目につきますが、そこに登場する気骨な女性の服は要チェックです!

❸ ざっくりニットをシャープに着こなす

ロンドン子はガーデニング好きで、田舎も好き。週末ともなれば、自然を求めて郊外の別荘へ。そんな彼らが愛する田舎スタイルも素敵なお手本。ざっくりニットの着こなしも、クリーンな白いシャツとあわせて洗練されたカントリールックに。シティでもOKな田舎風味を演出するのも、この秋のブリティッシュ気分です。

❹ ロック魂フォーエバー

英国はグラムロックの発祥地。デヴィッド・ボウイの初来日公演を観て以来、ギラギラグリッターのグラムロックも、私にとってはカインド オブ ブリティッシュスタイル。金糸銀糸を織り込んだジャカードスカートも、テーラードジャケット合わせてブリティッシュ気分のひとつとして取り入れてみるのも素敵です。そういえば、デヴィッドも初期はヴィンテージジャケットのスーツを着ていましたし。


profile

地曳いく子|Ikuko Jibiki
スタイリスト/1959年東京生まれ。数々のファッション誌で活躍し、そのキャリアは30年超え。女優のスタイリングも数多く手がけ、大人の女性を美しくみせる的確な理論に基づくスタイリング術に定評あり。独特の語り口も魅力で、現在はテレビやラジオでのコメンテーターとしても活躍。著書に『服を買うなら、捨てなさい』、『着かた、生きかた』(ともに宝島社)、『おしゃれも人生も映画から』(中央公論新社)、黒田知永子との共著『おしゃれ自由宣言』(ダイヤモンド社)など多数。7月には最新刊『買う幸福』(小学館)を上梓。

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