WAITING FOR WINTER

スタイリスト 樋田直子さんがセレクトショップで選ぶ、きちんと見えてトレンド感のあるアウター

冬はファッションを楽しむには絶好の季節。お気に入りのアウターを見つけると、冬の訪れが待ち遠しくなる。きちんと感と旬な雰囲気を併せ持つ大人の女性に最適なアウターを、スタイリストの樋田直子さんにセレクトショップでピックアップしてもらった。

PHOTO BY OSAMI WATANABE
STYLE BY NAOKO TOIDA (AGENCE HIRATA)
EDIT & TEXT BY KANA ENDO

買い足すなら秋口から使えるツイードアウター

ブラックウールをベースにシルバーがミックスされたM-65 モチーフのツイードジャケット。スタイルのベースはミリタリーながら、裾や袖などのエッジに施されたフリンジやシルバーボタンにより華やかな雰囲気に。¥107,800(デザインワークス/デザインワークス ドゥ・コート/六本木ヒルズ ウェストウォーク 3F

ブラックをベースにブラウンウールがミックスされたツイード素材のダブルブレステッドブレザーは、六本木ヒルズ店の限定アイテム。肩周りがかっちりとしてコンパクトなので、きちんとした印象を醸せる。¥71,500(ユナイテッド アローズ/ユナイテッドアローズ 六本木/六本木ヒルズ ウェストウォーク 2F・3F

トレンドカラーのパウダーイエローのミディ丈コート。ループパイルウール素材なのでツイード風のもこもことした風合いに。ベルトを外せばカジュアルに羽織れ、ベルトで腰を絞ればキレイ目な印象に。カラバリでピンクの展開も。¥66,000(エストネーション/エストネーション/六本木ヒルズ ヒルサイド 1F・2F

クラシカルなノーカラーのツイードジャケットはイタリアのNALYA社の生地を使用。肩パッドが入っていないので、カーディガンのように着られ、デニムやシャツに合わせてエレガントなカジュアルスタイルを楽しみたい。同素材のブラックもおすすめ。¥97,900(ドゥーズィエム クラス/ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス/六本木ヒルズ ウェストウォーク 2F

樋田直子さんによるポイント解説 ❶
「今冬のマストバイは、オンもオフも使えるツイードジャケット」

「今年一枚アウターを買い足すとしたら、断然ツイード素材のアイテムがおすすめです。ノーカラーのものや襟付きタイプなど様々ラインナップしますが、ショート丈やミドル丈のものが使いやすいでしょう。ツイードジャケットやブルゾンは、ドレッシーなパンツやスカートに合わせれば、エレガントに着られるのでオフィスにも着ていけますし、デニムパンツやデニムシャツなど合わせれば、フレンチ風味のカジュアルスタイルが簡単に完成します。また、コートなどのアウターはクローゼットを占領するので、コンパクトなアイテムを複数枚所有するほうが、着こなしの幅も広がりお洒落上手に見せられます。ですので、コートとジャケットのちょうど間のようなツイードアウターはクローゼットにも収まりやすく、使い勝手抜群なんです」

カジュアルアウターはボリュームと色で遊んで

ヘルノのダウンコートはビームス別注カラーのブラウン。大きめのダイヤ柄キルティングやラウンドしたヘムが今どきなシルエットを実現。驚くほど軽量ながら極上の暖かさゆえ、ストレスフリーで毎日着られる便利な一着。¥163,900(ヘルノ/ビームス/六本木ヒルズ ウェストウォーク 2F・3F

ジェンダーニュートラルなアウターブランドのPaDDからはトレンドカラーであるライトグリーンのオーバーサイズダウンがお目見え。裾のドローコードを絞れば丈感やシルエットを調節でき、旬な着こなしが楽しめる。¥77,000(パッド/エストネーション/六本木ヒルズ ヒルサイド 1F・2F

目の覚めるようなカラーリングのチェスターコートは、フューシャピンク、モヘア素材、オーバーサイズとトレンド要素が満載。これさえあればどんなアイテムと合わせても、旬なスタイリングに見せてくれる優秀なアウター。ボーリューミーながら見た目より軽い着心地。¥198,000(エッフェ ビームス/ビームス/六本木ヒルズ ウェストウォーク 2F・3F

中綿入りのノーカラージャケットは、シルク混なので程よい艶とハリ感があり、カジュアルながら上品な佇まい。薄手なので秋口は軽い羽織物として使え、真冬はコートのインナーに着れば、コーディネートのアクセントにも。¥52,800(ユナイテッド アローズ/ユナイテッドアローズ 六本木/六本木ヒルズ ウェストウォーク 2F・3F

エコレザーとリサイクルポリエステルを使用したボアを組み合わせたB-3タイプがモチーフのボンバージャケット。エコレザーゆえ着心地も軽く、リバーシブルで楽しめるのも魅力。オーバーサイズなのでトレンド感あるシルエットに。¥52,800(エストネーション/エストネーション/六本木ヒルズ ヒルサイド 1F・2F

M-65のポケットやエポーレットなどのディテールを簡素化し、モダナイズしたミリタリーアウター。身頃や袖はオーバーサイズだが、首周りはコンパクトかつドローコードでウエストが絞れるので、モダンなシルエットに。硫化染めのコットンゆえ経年変化を楽しめるのも魅力。¥55,000(エディション/エディション/表参道ヒルズ 本館2F

樋田直子さんによるポイント解説 ❷
「カジュアルアウターはちょっぴり冒険してみましょう」

「軽くて暖かく防寒着として重宝するダウンですが、コンサバなものより、ちょっと冒険する気持ちでモードな雰囲気のアイテムを選ぶと一気にお洒落に見せることができます。今年はパウダーカラーと呼ばれるようなレモン色やメロン色のアウターもたくさんラインナップしているので、ダウンやダウンベストなどで取り入れてみてください。また、フューシャピンクは春夏に引き続きトレンドカラーです。羽織るだけで簡単にスタイリングを今っぽく仕上げることができるので、ぜひトライしていただきたいアイテム。ミリタリー系のアウターも毎冬人気ですが、今年買うならオーバーサイズのマニッシュなアイテムを選びましょう。そこにフリルやレースを使ったブラウスやヒールブーツ、ジュエリーなどで女性らしさを加えることで、媚びない大人の女性らしいスタイリングに仕上げることができますよ」

オフィスにもお出かけにも使えるエレガントアウター

ニット素材のケープは一枚仕立てで軽やかな着心地。素材が柔らかく、ブランケットに包まれているような暖かさを実現。フリルのような重なった襟のディテールもポイントに。¥86,900(デザインワークス/デザインワークス ドゥ・コート/六本木ヒルズ ウェストウォーク 3F

ツイード素材のケープのような見た目のジャケットは、後ろ身頃の丸みを帯びたドレープデザインやボリュームのある袖によりエレガントな印象に。着丈が短く、一枚仕立てなので軽やかに着られオフィスにも秋口のお出かけにも使いやすい。¥96,800(サポートサーフェス/ビームス/六本木ヒルズ ウェストウォーク 2F・3F

樋田直子さんによるポイント解説 ❸
「使い勝手の良いケープに注目!」

「昨年まではロングコートやメルトン素材のコートなど、かっちりした重めのアウターが主流でしたが、今年はショート丈からミドル丈の軽やかなアイテムを多く見かけます。なかでもケープのラインナップが充実していますね。毎年ケープやポンチョはちらほら見かけるのですが、今年は特にバリエーションが豊富。選びのポイントとしては、ジップやボタンが付いていないものだと、肩からずり落ちてしまい着にくいので、前が閉じられる仕様のものがおすすめです。ボリュームのあるニットやニーハイブーツ、ショートボトムスなどを合わせて、コントラストを効かせた装いを楽しみたいですね」

profile

樋田直子|Naoko Toida
資生堂・花椿編集部を経て1989年よりスタイリストとして独立。トレンド感のあるエレガントなスタイリングに定評があり雑誌、広告のスタイリングを始めファッション誌の編集や商品企画もこなす。2022年春にはゴルフウェアブランド「TMG」をデビューさせた。

※2022年11月現在の情報となります。
※表示価格は全て税込価格です。
※店舗により臨時休業や営業時間を変更させていただく場合がございます。詳細は「六本木ヒルズの営業状況について」「表参道ヒルズの営業状況について」をご確認ください。