MILAMORE 5th Anniv. POP UP EVENT

ジュエリーブランド〈ミラモア〉がポップアップイベントを六本木ヒルズで開催(4/6〜29)

コンテンポラリーなデザインに、日本の伝統美を融合させたファインジュエリーが人気の〈ミラモア〉。稲木ジョージが手掛ける唯一無二のデザインとともに、ジュエリーに込められたストーリーに魅力を感じるファンも多く、セレブリティや著名人からも高い支持を得ている。ブランド創設から5年目を迎えたこの4月、限定ジュエリーを展開するスペシャルなポップアップイベントを六本木ヒルズで開催する。

TEXT BY Akane Maekawa

ニューヨーク発日本生まれのファインジュエリーブランド〈ミラモア〉の創設者であり、ブランドヴィジョニアの稲木ジョージ。

「つぎ、つなぎ、かがやく ー ミラモア」

「人生の逆境、苦痛、そして挫折は、我々を成長させ、内面の魅力を引き出すものです。ミラモアのジュエリーは、身につける人の個人的な物語に深く共感し、心の本質に触れ、愛を育み、あなたの内なる魅力をより輝かせます」。そう語るのは、〈ミラモア〉の創設者でありブランドヴィジョニアの稲木ジョージ。彼は、壊れた部分もあえてデザインの一部として取り込み、ストーリーのあるジュエリーへと昇華する。

東京に工房を持つ金細工職人との出会いから、稲木ジョージが〈ミラモア〉を立ち上げたのは2019年のこと。以来、「Designed in New York, Handcrafted in Japan」をブランドアイデンティティに、稲木は自身が暮らすニューヨークで受けた刺激や時代の感覚を日本の伝統美と融合させ、デザインへと落とし込み、日本の職人が具現化するジュエリーを作り上げてきた。

ブランド5周年を記念し制作された《KNTSUGI ヴィクトリア プラチナノワール ペンダント》。プラチナに施したブラックロジウムコーティングが、V字型の金継ぎラインを際立たせミステリアスな輝きを放つ。¥880,000(チェーン別売り)

〈ミラモア〉を代表するジュエリーに《KINTSUGI》という名を持つコレクションがある。その文字の通り「金継ぎ」を意味する。金継ぎとは、陶器などの割れや欠けを漆で修復し、純金を塗して仕上げる日本の伝統的技法。稲木は、「割れた傷跡を景色として捉え、金で継ぐことで新たなデザインとしての命が吹き込まれる」その美しさに感銘を受け、金継ぎに見る有機的なラインをジュエリーへと落とし込んだ。「人々が《KINTSUGI》ジュエリーを身に纏うことで、まるでジュエリーによって金継ぎされているかのように感じる」。そのコンセプトのもと誕生した《KINTSUGI》コレクションには、「壊れた部分を隠すのではなく、その自分を受け入れ、傷さえも個性として自分らしさにする」というメッセージがデザインに込められている。ジュエリーひとつひとつは、創設以来チームとして〈ミラモア〉を支えてきた職人たちの手により形づくられている。

指に金継ぎを施したかのようなデザインが美しい《KINTSUGI リング》。

時の経過とともに唯一無二の個性を手に入れる

今回のイベントでは、期間中に限り、KINTSUGIコレクションから5周年限定記念アイテムも登場。金継ぎラインが刻まれた黄金のリングに、2カラットの天然エメラルドが美しく浮かび上がる《JUN-KINTSUGI エメラルドリング》は、稲木自らがワックスを手彫りし、素材には〈ミラモア〉初となる純金を使用した。純金は、その柔らかさと変形しやすさから、日常の着用には向いていないとされる素材だが、稲木はあえて使用。着用する時間の経過とともに変形するリングを、自分らしさへの融合ととらえ、エイジングまでをもデザインに取り込んでいる。身に着けることで、自分だけの唯一無二のジュエリーを作り出すというストーリーがそこには刻まれている。

5周年を記念し限定で受注生産される《JUN-KINTSUGI エメラルドリング》。ブランド初の純金を使用したジュエリー。黄金のリングに金継ぎのラインが浮かび上がる。参考価格 ¥2,970,000

東京のアトリエで職人とともに作業をする稲木ジョージ。ニューヨークでデザインを行っているが、創業以来チームとして〈ミラモア〉を支えてきたアトリエ長や職人とは密にアイデアを語り合い、唯一無二のデザインを作り上げている。

同じくスペシャルジュエリーとして登場する《ヴィクトリア》デザインのリングやペンダントにも同様のストーリーが織り込まれている。ちなみに《ヴィクトリア》とは、稲木の母ヴィクトリアの頭文字からインスピレーションを受けた「V」を金継ぎラインで模ったブランドを象徴するデザインのひとつ。今回は、プラチナ900にブラックロジウムをコーティング加工した限定のリングとペンダントを展開する。時とともに摩擦などで少しずつコーディングが剥がれていくプロセスを楽しみ、身に着ける人がジュエリーに自らの物語を紡ぎだすという思いが込められている。

福岡在住の作家、福島龍太の作品がインスピレーションとなり、燻したようなプラチナを表現した《KINTSUGI ヴィクトリア プラチナノワール リング》。5周年限定デザイン。¥1,100,000

〈ミラモア〉のジュエリーは、ひとつひとつ熟練の職人の精緻な手仕事により生み出される。

また、シグネチャーアイテムである《KINTSUGIリング》からは、ほんのりとピンクの色を感じさせる“SAKURAゴールド”で登場する。SAKURAゴールドは、稲木が好きな紀貫之の和歌、「桜花散りぬる風のなごりには水なき空に波ぞ立ちける」がインスピレーションに。その情景の美しさをゴールドの色として表現した。さらに、今回のイベントでは、〈ミラモア〉のデザイン第一号となった《デュオチェーン》ネックレスにも、SAKURAゴールドの特別バージョンがお目見えする。

〈ミラモア〉のシグネチャーアイテム《KINTSUGIリング》より、SAKURAゴールドのスペシャルバージョンが登場。¥209,000

桜の花を思わせる淡くはかないピンクのゴールドが美しい《KINTSUGI リングII SAKURA GOLD》。さりげなく個性的な手もとを演出する。¥162,800

ペーパークリップチェーンとアンカーチェーンを組み合わせた《クラシックディオチェーン》。2種類のチェーンを組み合わせた《デュオチェーン》は、〈ミラモア〉誕生の最初のデザインでもある。5周年を記念し、ホワイトゴールドとクラスプにSAKURAゴールドを用いた限定アイテムが登場。62㎝のみクラスプが2つあしらわれている。チョーカーのみでなくブレスレットとしても。¥726,000

未来へと繋ぐサスティナブルなものづくり

稲木ジョージのクリエーションには、未来へと繋ぐ物語が刻まれている。それは、職人とともに作り上げることで、継承された技術をさらに後世へと繋ぐ物語であり、日本の文化を取り込むことによりその伝統美を今に伝える物語でもある。ユニークで美しいだけではない特別なストーリーを纏うからこそ、熟練の職人がひとつひとつを丁寧に仕上げる〈ミラモア〉のジュエリーには、ほかにはない魅力が詰まっている。

稲木ジョージの洗練された感性と日本の職人技が融合し、ストーリーのある個性的なジュエリーが誕生する。

5周年を記念したポップアップイベントでは、特別なイベントも企画され、稲木ジョージも会場で来客を出迎える予定だ。唯一無二の個性を放ちながらも、纏う人の一部となり物語を紡ぐジュエリー。ぜひ、実際に目にし、その魅力に触れてほしい。

POP UP EVENT INFORMATION

稲木ジョージ|George Inaki
〈ミラモア〉創設者/ブランドヴィジョニア。2019年にブランドを創設。日本にルーツを持ち、現在はニューヨークを拠点にデザイン活動を行う。日本の伝統文化のエッセンスとニューヨークならではのエッジの効いた感性を融合させデザインを提案。日本の金細工職人とともに、ストーリーを持つ独創的なファインジュエリーを生み出している。ニューヨーク・タイムズやフォーブスUSAなどでも取り上げられ、新進気鋭のブランドヴィジョニアとしても注目を集めている。


日程=4月6日(土)〜29日(月)
会場=六本木ヒルズ ヒルサイド2F ヒルズボックス
営業時間=11~20時(金・土・祝前日は~21時)

※2024年4月現在の情報です。
※表示価格は全て税込価格です。