前回、山編と称して、山リゾートに出かける際のおすすめアイテムを紹介したが、今回はその海編。伊豆や伊東のクラシックなホテルや、離島の小さなリゾートホテルなどに持っていく、ビーチな気分を盛り上げるワードローブをスタイリストの金子夏子さんにピックアップしてもらった。
PHOTO BY OSAMI WATANABE
STYLE BY NATSUKO KANEKO
EDIT & TEXT BY KANA ENDO
明るく軽やかなサマードレス
「海に行くならサマードレスは必須ですよね。コットン100%でカジュアルながら、裾のラッフルフリルで華やかな印象も持ち合わせているので、プールやビーチに行く際に、水着の上に着るのにもいいし、ディナーにも着ていける便利なドレスです。フリルに多少シワがついてもそれもまた可愛いなと思います。せっかくの旅行なので、リゾート感のある色味やディテールのアイテムを揃えて気分を盛り上げましょう」
マリンなニットジャケット
「カーディガンのように羽織れるニットジャケットは一枚あると重宝するアイテム。バイカラーのパイピングがマリンな雰囲気を醸してくれ、デニムやチノパンなどとも相性ぴったり。ドライタッチなコットン糸なのでさらっとしており、エアコンが効いている電車や車の中でも活躍しそうです。海辺でのディナーにはもちろん、街でも使いやすい汎用性の高さも魅力です」
ビビッドカラーのショートパンツ
「山リゾートでは、自然に合わせたナチュラルな色味のものをピックアップしましたが、ビーチでは夏ならではの鮮やかな色味のものを取り入れるのがおすすめです。日差しに映えるビビッドなピンクがテンションをあげてくれますし、ハイウェストでスタイルもよく見せてくれます。次に紹介する水着と合わせても可愛いですよ」
トップスとしても使えるシンプルなスイムウェア
「海旅にマストな水着は、カッティングが綺麗でシンプルなオーストラリアのブランド、“ズール アンド ゼファー”のものをピックアップしました。これならキャミソール代わりにも着られるので、先程のショートパンツなどのボトムスを合わせれば、ビーチタウンへ買い物やランチに行く時に着ても可愛い。フロントはシンプルですが背中は広めに開いているので、ヘルシーで大人っぽいビーチスタイルが作れますよ」
小物はナチュラルカラーでまとめて
「洋服に色を取り入れたら、小物はナチュラルカラーでまとめるのが正解です。どれもシンプルながらデザインやものづくりの背景にポイントがあるものをピックしました。ストローハットはブラックリボン付きで少女っぽさをプラス。“メイド イン マダ”のバッグはマダガスカルのクラフトで、ラフィアを丁寧に編んだフェアトレードなアイテム。サンダルは、親指部分がゴールドのメタルなので、まるでリングをつけているかのような雰囲気になります」
さらさら肌をキープできる日焼け止め
「海で気になるのはやっぱり日焼け。ただベタベタしたり乾燥したりする日焼け止めは避けたいですよね。こちらはボディ用のパウダータイプの日焼け止めで、さらりと快適な肌をキープしてくれます。イランイランの精油が配合されているのでほどよい香りを纏うこともでき、日焼け後の肌をケアしてくれる成分も入っています。SPF40 PA+++としっかり紫外線を防いでくれ、パッケージも可愛いので夏旅のお供におすすめです」
金子夏子さんによるポイント解説
「昼 → 夜で色の使い分けを」
Natsuko Kaneko スタイリスト /『SPUR』をはじめ、レディス、メンズ問わず数々のファッション誌で活躍中。山好きとしても知られており、アウトドアアイテムを活かしたスタイリングにも定評がある。夏は山登りやロッククライミング、冬はバックカントリースキーを楽しむアクティブ派。
「山編では、自然に合わせたナチュラルな色味のアイテムや、少しだけ機能のあるアイテムをご紹介しましたが、海編では、日中は色を楽しんで、ディナーはシックにというスタイルだと大人っぽくお洒落にまとまると思います。ビビッドカラーのアイテムはコットンやリネンなど、さらっとした軽快な質感のものが暑苦しくなくて良いですね。シワになってもあまり気にせず、それも楽しんでしまいましょう。明るい色のアイテムは、都会で着るとお洒落してます!という主張が強めに出てしまいますが、ビーチでは難なく馴染み、センス良く魅せることができます。逆に都会には便利なオールブラックのコーデだと少し重く浮いてしまうので、ぜひ太陽の日差しや水面の煌めきに負けない色を纏って旅の気分を盛り上げてください」
※2023年6月現在の情報となります。
※表示価格は全て税込価格です。
#ビーチ#旅#金子夏子
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