山間の温泉や、雪深いリゾートに出かけるのも冬の楽しみのひとつ。そんな時は、暖かいのはもちろん、着心地がよく雪山の雰囲気にも合ったアイテムを選びたい。都会でも使えて雪山でも快適に過ごせるアイテムを、スノボやゴルフ、釣りを趣味とするスタイリストの坂井辰翁さんが厳選した。
PHOTO BY OSAMI WATANABE
STYLE BY TATSUOU SAKAI
EDIT & TEXT BY KANA ENDO
アウターは上質な素材感やレトロな色味で山気分を盛り上げて
イタリアの最高級レザーブランド〈ルッフォ〉と〈コラム〉がコラボした一着は、ムートンをベストに仕立てたもの。毛皮を短く刈り込み、スエードは薄くなめされているので軽量で柔らかく、重ね着してもごわつかない。アウターとしてはもちろん、コートのインナーにも着られる便利な逸品だ。¥286,000(ルッフォ×コラム/エストネーション/六本木ヒルズ ヒルサイド 1F・2F)
〈fragment design〉監修のベストは、ワークウェアブランド〈バートル〉とのコラボ。背面にサーモクラフトパッドが配され、付属のバッテリーを繋ぐとカイロのように温かくなる。防水、防風、撥水、伸縮性に優れた機能素材を使用し、フロントのマルチポケットがデザインのアクセントになったお洒落で機能的な一着。¥47,300(ユニフォーム エクスペリメント/ソフ/六本木ヒルズ ウェストウォーク 4F)
室内で過ごす時に最適なのは柔らか素材の羽織物
カシウエアのふわふわ素材を使ったセットアップ。プルオーバーはフードのエッジに、パンツはバックポケットにさりげなくロゴが配されている。ブランケットに包まれているような暖かくとろけるような素材ゆえ、雪山リゾートの暖炉の前でリラックスする際にもってこい。ホワイトとグレーの展開もあり。トップス¥30,800、ボトムス¥26,180(カシウエア/カシウエア アット ホーム/六本木ヒルズ ヒルサイド B1F)
街履きにもおすすめな高スペックシューズ3選
スエードのアッパーに、天然ウールのランニングとインソールを配したデザートブーツタイプのムートンブーツ〈NEUMEL〉。軽量で汚れのつきにくいEVAアウトソールを採用し、柔らかなスエードのアッパーで履き心地抜群。紐付きでドレッシーな雰囲気ゆえ、大人にも履きやすいムートンブーツだ。¥23,100(アグ®/アグ®/表参道ヒルズ 本館B2F)
〈D-VEC〉はフィッシングで培った〈DAIWA〉の技術力を都会で着るウェアに昇華させたブランド。トリッカーズとのコラボブーツは、ノーザンプトンのグッドイヤーウェルテッド製法仕立て。釣り用ブーツに用いるような靴底をもとにしたオリジナルの耐滑ソールりを採用し、PVCのキルトとファスナーパーツ(取り外し可能)で、ハイブリットな印象に仕上げた。¥96,800(ディーベック/ディーベック トウキョウ エクスクルーシブ/表参道ヒルズ 本館B1F)
防水メンブレンで覆われた「Y-3 SWIFT R3 LOW GTX」は本格的なアウトドアシーンにも対応するハイスペックなスニーカー。タンにGORE-TEXネオプレン、アウトソールには滑りにくいContinental社製ラバーソールを採用し、ジップを開けた際のGORE-TEXの文字とヒールのオレンジがアクセントに。¥60,500(ワイスリー/ワイスリー/表参道ヒルズ 本館B1F)
坂井辰翁さんによるポイント解説
「ガチのアウトドアより、
さり気なく山仕様なアイテムを」
「冬のリゾートに行くからといって、ガチガチのアウトドアウェアでかためるというよりは、普段使いもできて快適に過ごせるアイテムを選ぶほうが大人っぽくてお洒落だと思います。もちろんスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむ時は、高機能のウェアがベストですが、温泉や冬のリゾートで快適に過ごすには、暖かいとか濡れないとかのスペックに加えて、もう一つ、山の雰囲気に合った色や柄のアイテムを選ぶというのも重要な要素です。例えばニットだったら、ハイゲージよりもローゲージのほうが暖かくて山の雰囲気にも合っていますし、無地よりフェアアイルやカウチンなどの柄もののほうが山な気分が上がりますよね。ダウンなら黒より白が良いですし、ボアやムートン、モヘアなんてアイテムも山映えします。また冬のリゾートは、室内で過ごす時間も長くなりますから、着心地の良さも重要です。室内でリラックスするときのウェアは、カシミア素材などの柔らかくて肌触りの良いアイテムを選びましょう。
今回選んだアイテムは、都会で着てもスタイリッシュですし、山に着ていってもお洒落でスペック的にも問題のないものです。もし今、山に行く予定がないとしても、いつか威力を発揮するので、これらのハイスペックアイテムを選んでおくのは賢い選択だと思いますよ」
坂井辰翁|Tatsuou Sakai
小沢宏氏に師事し2004年よりキャリアをスタートする。メンズ誌を中心に、広告、カタログ、俳優のスタイリングを手掛けるほか、釣り、ゴルフ、サーフィン、スノーボードなど趣味の幅も広い。
※2022年12月現在の情報となります。
※表示価格は全て税込価格です。
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