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GOOD SLEEP BOOSTS WORK PRODUCTIVITY

「“熟睡”はビジネススキルのひとつ」睡眠コンサルタント・友野なおが薦める、仕事の効率が上がる快眠術

2021.10.08 FRI

秋到来！夜になれば涼しく過ごしやすくなってきたが、仕事の疲れやストレスから、すっきり熟睡できないと悩むオフィスワーカーも少なくない。そこで、UCHINOのアドバイザーであり、睡眠コンサルタント・友野なおさんに、オフィスワーカーのための快眠術について聞いた。

PHOTO BY tomo ishiwatari
EDIT BY MIHO MATSUDA

快眠は仕事にどんな影響を及ぼすの？

睡眠を専門的に研究する睡眠コンサルタントの友野なおさんは、テレビ、ラジオ、雑誌などの各メディアや企業向けのセミナーなどで、科学的なエビデンスを基本とした行動療法からの睡眠改善、快眠を促す寝室空間づくりのアドバイスを行なっている。そこでまず、毎日忙しく働くオフィスワーカーにとって、快眠すると仕事にどんな良い影響があるのだろうか。

「多くの研究にて、睡眠不足は人の反応を鈍くし、思考力・判断力・意思決定力・記憶などを低下させ、ミスや事故の可能性を高くすることがわかっています。また、睡眠問題によって仕事上の怪我の発症率は1.6倍高くなるという報告や、不眠のある群は、ない群と比較して業務中の怪我の経験が多いという報告もあります。適切な睡眠がとれていなければ、安全に働くため、あるいは能力を発揮するための仕事に求められる覚醒度が維持できません。実際、オーストラリアで行われた実験では、睡眠不足ではアルコール摂取時と同じように作業能力が低下するという結果が報告されています。“熟睡すること”は、ビジネススキルのひとつといっても過言ではないと考えられます」（友野なおさん）

健康面に加え、仕事のパフォーマンス向上においても、快眠はオフィスワーカーにとって必須のようだ。

快眠のためにするべきこと3つ

オフィスで1日中仕事に励むオフィスワーカーは、常に緊張し、ストレスにさらされている。その上、コロナ禍のリモートワークなどによる運動不足は常態化。その中で、どうにか毎日の快眠を手に入れたいなら、快眠のために日中に心がけること、就寝前にするべきことを3つを実践しよう。

● 日中に心がけること
① 意識的に歩く、人と話す、椅子に座り続けないなど、身体を使って、なるべく「疲れる」ようにする。
② 意識的にランチを明るい環境下でとったり、窓際に座ったり、できるだけ日光を浴びる。
③ 運動習慣がある人のほうが眠れることは数多く報告されている。30分程度でも、「ながら」運動でもいいので、身体を意識的に動かす時間をもつ。特に効果的なのは夕方頃。

● 就寝前にするべきこと

① 就寝1時間ほど前に40℃のお湯で20分程度入浴する。
② 入浴後はブルーライトによる睡眠への悪影響を避けるため、PC、テレビ、スマホは見ないようにする。スマホを目覚まし時計代わりにしている場合は、入浴前など早めに設定しておくこと。
③ 就寝するタイミングでパジャマに着替える。毎日これを続けることで「パジャマに着替えたから眠るんだ」という意識付けを脳にすることができ、自らおやすみモードのスイッチを押せるようになる。これを「入眠儀式」と言う。

今すぐ実践できる、秋の快眠術 & 最強の熟睡グッズ3選

それでは、季節と快眠はどんな関係があるのだろうか。友野さんによると、涼しくなってきた秋だからこそ、熟睡のためにするべきことのポイントは3つだ。

① 長袖長ズボンのパジャマを着用すること。
② 肌掛けにプラスして、薄手の羽毛布団を足元に用意しておくこと。
③ 入浴後すぐにレッグウォーマーなどを着用して足首が冷えないようにすること。四肢が温かい状態になっていることが、身体が眠りモードに切り替わっていく過程で重要なため。

快眠には、就寝前や寝室の環境作りが鍵となる。そこで、六本木ヒルズの〈UCHINO TOUCH〉のアイテムから、友野さんが快眠をサポートするおすすめのアイテムをセレクトしてもらった。

繊細でふんわり柔らかな肌触り。タオルケットやカバーリングなど多目的に使用できる。しあわせスロー（約140×200cm）¥33,000（UCHINO TOUCH／六本木ヒルズウェストウォーク 4F）

「この〈しあわせスロー〉は、感動するほどの柔らかさです。滑らかで心地よい肌触りなので、リラックス感を促してくれます。肌掛けやベッドカバーとしての活用がおすすめ。重さも軽いので寝返りも邪魔せず、朝まで快眠をサポートします」（友野さん）

着心地のよさはもちろん、袖やズボンの裾、襟などに施されたパイピングや、ウエストのサテンリボンもデザインのポイント。マシュマロガーゼパジャマOA ¥41,800（UCHINO TOUCH／六本木ヒルズウェストウォーク 4F）

細くやわらかな撚りの少ない糸と、強度の高い糸を組み合わせて3重に織り上げ、驚くほどの軽さとやわらかさを実現した、〈マシュマロガーゼ®️〉を使用しているので、着心地は抜群。マシュマロガーゼパジャマOA ¥41,800（UCHINO TOUCH／六本木ヒルズウェストウォーク 4F）

「空気をまとっているかのような軽さと驚くほどの柔らかさで、身体への負担が最小限。肌へのストレスフリーという抜群の素材感にプラスして、吸湿・吸⽔性、通気性、保温性をバランスよく兼ね備える高機能性な極上パジャマです」（友野さん）

五感の中で、脳にダイレクトに伝わる嗅覚。品質にこだわった新鮮な精油（アロマ）の香りを、寝室や枕元にシュッとひと吹きして、香りから脳に働きかけてリラックス効果を高める。Sweet Dreamingアロマスプレー ¥4,070、Peaceful Dreamingアロマスプレー ¥4,510、Gentle Dreamingアロマスプレー ¥3,520（すべてUCHINO TOUCH／六本木ヒルズウェストウォーク 4F）

「〈Sweet Dreamingアロマスプレー〉は、ラベンダーやネロリ、ベルガモットなど、おやすみ支度に最適な香りがブレンドされています。〈Peaceful Dreamingアロマスプレー〉は、オレンジスウィートやベルガモットなどがブレンドされている甘めの香り。副交感神経を優位にしてリラックスを後押ししてくれる効果が期待できるので、就寝前のひとふきを毎晩の習慣にするのがおすすめです。〈Gentle Dreamingアロマスプレー〉は、リラックス感や安心感を与えてくれるような香りがブレンドされているので、快眠を誘うお守りのようなアイテムとして日々活用していただきたいです。就寝前には香りを感じながらゆっくり深呼吸を行うなど丁寧に自分と向き合う時間をもつよう心がけることで、良質な睡眠が導かれます」（友野さん）

仕事や生活の中での少しの心がけと、快眠を助けてくれるアイテムを利用して、ぐっすり快眠して、最高の仕事効率を手に入れよう。

友野なお｜Nao Tomono
睡眠コンサルタント。株式会社SEA Trinity代表取締役。千葉大学大学院医学薬学府先進予防医学医学博士課程、順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科修士。日本公衆衛生学会、日本睡眠学会、日本睡眠環境学会正会員。「社会予防医学」「社会疫学」のフィールドにおける睡眠を研究し、健康寿命の延伸、健康格差の縮小を目指す。自身が睡眠を改善したことにより、15kg以上のダイエット、さらに体質改善に成功した経験から科学的に睡眠を学んだのち、睡眠の専門家として全国にリバウンドしない快眠メソッドを伝授。