Sunscreen FAQ

うっかり日焼けをなかったことに!? ドクターが教える本気のシミケア5選

紫外線が強まるシーズン。「今年こそシミを増やしたくない!」という声に、六本木ヒルズで開業する美容皮膚科ドクターが効果的なケア法を徹底解説!“うっかり日焼け“後の対処法、やけに増えた気がするボディや顔のシミ対策など、アクティブ派も色白派も必読です。

TEXT BY NAHO SASAKI
PHOTO BY MIYABI TANAKA

日焼けとシミに泣かないために、
知っておきたいアノ手コノ手

今回話を伺ったのは、六本木ヒルズのアオハルクリニックで院長を務める小柳衣吏子先生。ずばり、シミを増やさない“トップ・プライオリティ”は?

「日に当たらないこと、ですね (笑)。でもそういうわけにもいきませんので、あらゆるアングルで紫外線から体を守るアプローチが必要になります。紫外線カットはもちろんのこと、日焼け前には抗酸化、日焼け後には抗炎症ケアや保湿ケアなど適切にを行うことがシミをつくらせないポイントになります」

タイミングに合わせた適切なケアで、「うっかり日焼けをなかったこと」にできるかも!? 小柳先生が、紫外線とのスマートな付き合い方を伝授します。

① 日常的に抗酸化サプリを摂る

本格的な夏になる前に、今からサプリで備えをするのを推奨。「この季節の紫外線量は1年でもトップレベル。しらずしらずのうちに日常で浴びている紫外線によって、肌は酸化が進み、シミの発生を促進しやすい状態になっています。日常的に抗酸化サプリ(ビタミンC、PQQ、アスタキサンチンなど)を服用する習慣を持つことがおすすめです。細胞を保護し、太陽光線に負けない体にしておきましょう」

アオハルクリニック取り扱いの抗酸化サプリ。ミトコンドリアなどに存在するPQQ(ピロロキノリンキノン)を配合した「ロート製薬 プルーファ セルアライブ」、アスタキサンチン配合の「アスタリールアクト2」。

② UVカットは“3点置き”で抜かりなく

シミを作らない基本はもちろん紫外線カット。“うっかり焼け”が多い人は、塗り方の見直しを。「日焼け止めクリームは、頬の高い位置、鼻根、こめかみの3点にのせてから、顔全体にのばすようにしましょう。ここがシミができやすい3大パーツ。塗り直すときも同様に」

また、他人にシミが発見されやすい“盲点”はこんなパーツ!「紫外線が当たりやすいデコルテ、後ろ姿ではうなじも注意したいパーツです。耳たぶにもシミはできるのでUVカットを忘れないようにしましょう。また、手の甲や足の甲もシミになりやすく、人の目にも止まりやすい部位ですね」

帽子をかぶる、サングラスをする……などの物理的な遮光もやはり有効。「日焼け止めクリームは一度開封するとUVカット機能が低下するといわれているので、半年以内に使い切るのがいいですね。少なくとも一年を目安に買い替えを検討しましょう」

③ 今話題!“飲む日焼け止め“を併用

もう日焼け止めは“塗る”だけではなく、“飲む”時代。「アオハルでは2種類の“飲む”日焼け止めのサプリメントを紹介しています。1つは毎日継続的に飲むタイプ。もう1つは『今日は紫外線を浴びないぞ』という日用です。飲むタイミングは日光を浴びる30分前。長時間日光を浴びる場合は、およそ4時間おきに飲めば安心。日焼けによる赤み、皮膚のダメージを軽減してくれます」。

代表品「ヘリオケア」でいうと、主成分のフェーンブロック(シダ植物の抽出成分)に、日焼けによる赤みや皮膚ダメージの軽減や、皮膚がんのリスクを減らす効果があることが臨床試験で確認されているそう。ただし、必ず“塗る”日焼け止めとの併用を!

④ 日焼けで赤くなった……! まずは“火消し”ケアを

「日焼けした後は、とにかく保湿が大事。ターンオーバーが早くなり、乾燥状態になるからです。また、ほてりもある場合は肌が炎症状態なので、クールダウンもしてください。化粧水を冷蔵庫で冷やしてコットンパックにすればOK。炎症をそのままにしていると、肌老化の原因となります。あとは化粧水や乳液でたっぷり保湿することを心がけましょう」。肌が敏感になっているので、刺激の少ないコスメでしっかり保湿をするのが正解!

アオハルクリニックオリジナルのスキンケア製品。「保湿・保護」効果に徹した処方設計で、肌サイクルを正常化。 低刺激性、弱酸性、無着色で肌に肌ストレスフリー。

⑤ SOS! 緊急時にはクリニックに駆け込むべし

焼けすぎて肌がボロボロ……、今年はやけにシミが増えた気がする……、そんなときは、クリニックに相談してみるのも手。

「日焼けでハイダメージを受けた肌には、消炎作用や保湿効果のあるトラネキサム酸や、抗酸化力が高いPQQ(ピロロキノリンキノン)のイオン導入、美肌効果のあるプラセンタのパック、ビタミン点滴などなど、さまざまな選択肢があります」。クリニックならではのハイスペックな効果を享受して、 “後くされ”のない夏を過ごしたいもの。

定着してしまったシミに対しては、「化粧品だけでなく、美容皮膚科で取ることも選択肢にすると気持ちもラクになります。紫外線に当たるとシミがさらに濃くなることもあるので、早めの治療がおすすめ。治療後1カ月は、特に念入りなUVカットが必須ですが、普通の生活であれば夏季の治療もOKです。広範囲のボディのシミを薄くする光治療、レーザーでシミが取りづらい唇やまぶたなどのシミをケアするオキシドロップなど、今は種類も豊富。ぜひ皮膚科医に相談してみてください」

アオハルクリニック 六本木ヒルズけやき坂テラスにある、人気のクリニック。ウェルエイジングをコンセプトに、美容皮膚科治療を中心とした多彩な美肌メニューを展開する。7月からはデンタル部門もオープン予定。