What is Glycation?

あなたの肌、黄ばんでいませんか?——話題の“糖化”から美肌と健康を保つ4つの対策

美容業界のみならず医療業界でも、昨今よく耳にする“糖化”。鏡をみて「最近顔が黄ぐすみしてきたかも」と思った人は、糖化が絶賛進行中かも。糖化が肌とカラダにどんな悪さをするの? AGEs(終末糖化産物)って一体? そんな疑問にアンサー!

TEXT BY NAHO SASAKI
PHOTO BY JOHN CHAN

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糖化とは、たんぱく質が糖とくっつく現象

糖化研究はここ10年で非常に注目が高まっています。

「肌の酸化が肌の“サビ”ならば、糖化は肌の“焦げ”。たんぱく質と糖が結びついて起きるのが、糖化という現象です。フライパンを熱して、パンケーキを焼くと焦げますよね。糖化とはまさにこの“焦げ”るという現象が体内で起きているようなものなのです」と語るのは、注目のブランド「OSAJI」のプロデューサーである茂田正和さん。

皮膚をはじめ、筋肉、骨、臓器、髪の毛などヒトの体の4割以上はたんぱく質で構成されています。体内のたんぱく質と糖が結びついて、糖化してしまうとどんな弊害が起きる?

「糖化反応で、AGEs(Advanced Glycation Endproducts=終末糖化産物)という物質が作り出され、体内に蓄積されます。その名のとおり、一度生まれたAGEsが元のたんぱく質と糖質に戻ることは決してありません。アルツハイマーや動脈硬化の人は、体内のAGEs量が多いという研究結果も出ています」

AGEsが蓄積すると骨や血管の老化、内臓機能や脳の疾患、白内障の原因になるとも指摘されています。しかもこのAGEs、ひとたび体内に蓄積すると代謝されにくく、しかもコラーゲンに蓄積しやすい性質があるとか。美肌のためには聞き捨てなりません。

「真皮にあるコラーゲン(たんぱく質でできています)に糖がくっつくと、パンケーキが焦げるのと同じ“メイラード反応”が生じ、茶色に変色しコラーゲンを壊すため、肌の黄ばみや弾力低下を引き起こしてしまうのです」

美肌と健康を徹底バリアするには、コスメとともに食事のケアが必須。

体を焦がさない4つのヒント

❶ 糖化のトリガーを取り除く!

「パンケーキでいえば、たんぱく質と糖があってもフライパンが熱くなければパンケーキは焦げませんよね。トリガーとなる“熱源”を取り除くことも大事です。糖化の“熱源”となるのが、活性酸素です。抗酸化力の高いサプリや化粧品を取り入れて、酸化物質を抑制しましょう。特にビタミンCはたんぱく質と先回りして結びついてくれることで、糖をくっつけさせないという性質があります。

活性酸素が発生する原因は、紫外線やストレス、炎症など。敏感肌の人は肌がストレスを感じやすい状態といえます。肌に刺激を与えないケアで、糖化リスクを減らしましょう」

❷ 糖を摂りすぎない!

「糖質は体の大事なエネルギー源ですが、糖を過剰摂取していると糖化は進行します。炭水化物や甘いものはほどほどに。糖化というのは、砂糖や果物が贅沢品だった時代では起こりにくく、飽食の時代だからこそ生まれた問題といえます」

❸ 焦げ(AGEs)をつくらせない!

「糖化現象は、高血糖のときに進みやすくなります。血糖値の急激な上昇を防ぐことも、AGEsを増やさないコツ。食事は腹八分目にする、食後は軽い運動をするなどを心がけましょう。食後にソファでごろごろせず、歩いたり片付けをするだけでも有効です」

❹ AGEsの多い食品を避ける

AGEsが蓄積する主なルートは、①体内のたんぱく質が糖化する、②食事でとったAGEsが体内に溜まる、の2つ。高温調理でAGEsが増えるといわれるのが、たんぱく質が多い肉や魚、チーズ。特にソーセージやベーコンなどの肉加工食品、フライドポテトなど高温で揚げた食品は要注意です。口から入るAGEsを極力減らすことで、老けない食べ方を心がけて。

profile

茂田正和|Masakazu Shigeta
「OSAJI」ブランド開発者。音楽業界を経て、母親の肌不調をきっかけに化粧品の道へ。皮膚科学研究の観点から世にある美容の常識に疑問を持ち、敏感肌のための適切なケアを追求し続ける。2017年に敏感肌ブランド「OSAJI」をリリース。