What is Glycation?

あなたの肌、黄ばんでいませんか?——話題の“糖化”から美肌と健康を保つ4つの対策

美容業界のみならず医療業界でも、昨今よく耳にする“糖化”。鏡をみて「最近顔が黄ぐすみしてきたかも」と思った人は、糖化が絶賛進行中かも。糖化が肌とカラダにどんな悪さをするの? AGEs(終末糖化産物)って一体? そんな疑問にアンサー!

TEXT BY NAHO SASAKI
PHOTO BY JOHN CHAN

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1/6Osaji 酸化&糖化に着目した低刺激エイジングケアライン。表皮に保湿成分をしっかりとどまらせる設計で、敏感肌の炎症スパイラルをストップ。うるおい上手な肌を育む。幸福感に包まれる天然ダマスクローズの香り。カイ リベレーショントナー 120ml ¥3,800、同セラム 30ml ¥6,000、同モイスチャライザー 60g ¥5,000(すべて4月25日発売)(オサジ/表参道ヒルズ 本館B2F)
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2/6Osaji 糖化するのはボディも同様。健やかな肌を保って糖化リスクを日々デリートして。バリア機能が低下しやすい季節の変わり目や産前産後にもおすすめの、低刺激にこだわったボディケア。ボディソープ 500ml ¥1,800、ボディゲル 200g ¥2,000(オサジ/表参道ヒルズ 本館B2F)
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3/6Amritara ニガヨモギや桑の葉など、AGEsの生成を阻害し糖の代謝を高めるオーガニックエキスを豊富に配合。食事前に摂って糖化を防ぐサプリで、内外から体の焦げをストップ。アムリターラ エイジリリース 60粒 ¥4,500、 エイジソリューションクリーム¥9,600(コスメキッチン ビューティ/表参道ヒルズ 本館B2F)
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4/6Cle de Peau Beaute 独自成分イルミネイティングコンプレックスEXが、たんぱく質が黄色く変性するカルボニル化を抑制。黄ぐすみのない肌へと美白する美容液&目元クリーム。クレームイユー レジェネランS 15g ¥25,000(3月21日発売)、セラムコンサントレエクレルシサン 40ml ¥15,000〈ともに医薬部外品〉(クレ・ド・ポー ボーテ/表参道ヒルズ 本館1F)
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5/6SHIGETA 早くから抗糖化に着目していたオーガニックのシゲタ。AGEs産生を抑制し、初期の糖化をリセットするパワフルな西アフリカ原産植物が鍵。ライン使いで柔らかく透明感ある肌がよみがえる。シゲタ AW モイスチャーアイクリーム 15ml ¥5,200、モイスチャー クリーム 30ml ¥5,500(コスメキッチン ビューティ/表参道ヒルズ 本館B2F)
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6/6Ampleur 細胞そのものの若さをキープする、クリニック発の先端エイジングライン。注目はAGEsの発生を防ぎ、肌にβエンドルフィン類似作用をもたらす通称“ハッピーオイル”!アンプルール ラグジュアリー・デ・エイジ エッセンスオイルV 30ml ¥8,500、同リフティングローションEX V 120ml ¥6,000、同リジュリューションV 32ml ¥11,000(エストネーション/六本木ヒルズ ヒルサイド1F&2F)

糖化とは、たんぱく質が糖とくっつく現象

糖化研究はここ10年で非常に注目が高まっています。

「肌の酸化が肌の“サビ”ならば、糖化は肌の“焦げ”。たんぱく質と糖が結びついて起きるのが、糖化という現象です。フライパンを熱して、パンケーキを焼くと焦げますよね。糖化とはまさにこの“焦げ”るという現象が体内で起きているようなものなのです」と語るのは、注目のブランド「OSAJI」のプロデューサーである茂田正和さん。

皮膚をはじめ、筋肉、骨、臓器、髪の毛などヒトの体の4割以上はたんぱく質で構成されています。体内のたんぱく質と糖が結びついて、糖化してしまうとどんな弊害が起きる?

「糖化反応で、AGEs(Advanced Glycation Endproducts=終末糖化産物)という物質が作り出され、体内に蓄積されます。その名のとおり、一度生まれたAGEsが元のたんぱく質と糖質に戻ることは決してありません。アルツハイマーや動脈硬化の人は、体内のAGEs量が多いという研究結果も出ています」

AGEsが蓄積すると骨や血管の老化、内臓機能や脳の疾患、白内障の原因になるとも指摘されています。しかもこのAGEs、ひとたび体内に蓄積すると代謝されにくく、しかもコラーゲンに蓄積しやすい性質があるとか。美肌のためには聞き捨てなりません。

「真皮にあるコラーゲン(たんぱく質でできています)に糖がくっつくと、パンケーキが焦げるのと同じ“メイラード反応”が生じ、茶色に変色しコラーゲンを壊すため、肌の黄ばみや弾力低下を引き起こしてしまうのです」

美肌と健康を徹底バリアするには、コスメとともに食事のケアが必須。

体を焦がさない4つのヒント

❶ 糖化のトリガーを取り除く!

「パンケーキでいえば、たんぱく質と糖があってもフライパンが熱くなければパンケーキは焦げませんよね。トリガーとなる“熱源”を取り除くことも大事です。糖化の“熱源”となるのが、活性酸素です。抗酸化力の高いサプリや化粧品を取り入れて、酸化物質を抑制しましょう。特にビタミンCはたんぱく質と先回りして結びついてくれることで、糖をくっつけさせないという性質があります。

活性酸素が発生する原因は、紫外線やストレス、炎症など。敏感肌の人は肌がストレスを感じやすい状態といえます。肌に刺激を与えないケアで、糖化リスクを減らしましょう」

❷ 糖を摂りすぎない!

「糖質は体の大事なエネルギー源ですが、糖を過剰摂取していると糖化は進行します。炭水化物や甘いものはほどほどに。糖化というのは、砂糖や果物が贅沢品だった時代では起こりにくく、飽食の時代だからこそ生まれた問題といえます」

❸ 焦げ(AGEs)をつくらせない!

「糖化現象は、高血糖のときに進みやすくなります。血糖値の急激な上昇を防ぐことも、AGEsを増やさないコツ。食事は腹八分目にする、食後は軽い運動をするなどを心がけましょう。食後にソファでごろごろせず、歩いたり片付けをするだけでも有効です」

❹ AGEsの多い食品を避ける

AGEsが蓄積する主なルートは、①体内のたんぱく質が糖化する、②食事でとったAGEsが体内に溜まる、の2つ。高温調理でAGEsが増えるといわれるのが、たんぱく質が多い肉や魚、チーズ。特にソーセージやベーコンなどの肉加工食品、フライドポテトなど高温で揚げた食品は要注意です。口から入るAGEsを極力減らすことで、老けない食べ方を心がけて。

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茂田正和|Masakazu Shigeta
「OSAJI」ブランド開発者。音楽業界を経て、母親の肌不調をきっかけに化粧品の道へ。皮膚科学研究の観点から世にある美容の常識に疑問を持ち、敏感肌のための適切なケアを追求し続ける。2017年に敏感肌ブランド「OSAJI」をリリース。