INTERIOR DESIGN SHOPS IN ROPPONGI

人気スタイリスト長山智美がセレクトするインテリアデザインショップへ

洋服を着替えるように、季節に合わせて部屋の設えを替える。夏本番を前にして、“模様替え熱”に火のついた人も少なくないだろう。そんな人にオススメのショップを、近ごろ、デザインそしてアートの街として人気の六本木エリアでリサーチ。インテリアスタイリスト長山智美にお気に入りのアイテムとともに選んでもらった。

TEXT BY AI SAKAMOTO
PHOTO BY SATOSHI NAGARE

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1/9A2のローキャビネット|リビング・モティーフ 「A2」は2008年、スウェーデンのデザイン会社によって作られた家具ブランド。スモーランド地方の職人が手がける。「ずっとお気に入りのアイテム。ヨーロピアンモダンなのに、工芸品のようなクラシックスタイルを意識しているところがいいんです」(W1,270×D350×H890mm / ¥421,200)
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2/9NO EARLY BIRDSのライティングビューロー|リビング・モティーフ 「今、再注目されているアールデコのエッセンスがポイントです」と長山が話すのは、スウェーデンブランドの一品。「シンプルなフォルムと上質な素材、そこにデコラティブなテイストが加わるのが今のトレンド」(W1,220×D400×H1,080mm / ¥680,400)
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3/9PINCHのミラー|リビング・モティーフ 「本当に一緒に暮らしたいと思う家具をデザインする」がコンセプトの英国ブランドからは、シンプルかつ洗練されたフォルムと、素材感が美しい鏡がエントリー。「優れた職人技を感じます。主役級の存在感。これ一つあるだけで、部屋のグレードが上がるはず」(W760×D400×H1,600mm / ¥626,400)
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4/9STUDIO DESSUANT BONEのWINFELL|リーン・ロゼ ナチュラルアッシュと、ピンクベージュの塗装という2つの風合いが楽しめるサイドテーブル。細く美しい脚はスチールでできている。ブランドは、2014年パリで誕生。「きちんとデザインされているのに、ほっこりとした心地よさもある」(φ400×H500mm / ¥115,000)
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5/9Emilie Colin GarrosのCAPITON|リーン・ロゼ 若手デザイナーが手がけたコートラック。ウール生地で覆われているので、かけた衣類もズレにくい。「これまでありそうでなかったアイテム。女性に人気」(スモールH145×W210×D74mm / ¥25,000、ミディアムH325×W224×78mm / ¥30,000、ラージH450×310×120mm / ¥40,000)
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6/9Pierre PaulinのPUMPKIN(1人掛けハイバックとパフ)|リーン・ロゼ 仏のポンピドゥ元大統領のためにデザインされたアイテムを、2008年より発売。「フォルムもカラーも独特なので、スタイリング上級者向け」。ソファは2人掛けと3人掛けもある(ソファ W1,040×D840×H790mm ¥152,000〜、パフW730×D730mm×H360mm / ¥52,000〜)
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7/9フランス製のテーブル|コード 20世紀初頭に製造。「クラシックだけど洗練されたデザイン。とくに緑とも水色ともつかない独特の色合いが魅力的です。こちらもスタイリング上級者にチャレンジしてみてほしい」(W870×D630×H715mm / ¥160,000)
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8/9ボールルームシャンデリア|コード フランスでデザインされたものをエジプトでリプロダクション。ガラスパーツと、鉄のフレームを覆うガラスビーズが光を反射する。4サイズあり。「ゴージャスでもデコラティブでもない、その中間にある大人のシャンデリア。シックな空間に合います」(Lサイズφ330×H600mm / ¥56,000)
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9/9椅子|コード 1930〜1940年代にフランスで製造。背面はラタン、座面はリネンが張られている。「映画の1シーンにでも出てきそうな、退廃的なイメージ。プロヴァンスとかにありそう(笑)」(W500×D500×H900×SH450mm / ¥52,000)

「これまで人気だった古材やインダストリアルのようなサード系に代わって、シンプルで上品&上質なテイストが“今の気分”だと思います」

昨今のインテリアトレンドについて、こう話すのはスタイリストの長山智美。「スタイルとしては、シンプルな中にもデコラティブなデザインが組み込まれたアールデコ風。大理石や真鍮、ウォルナットといった高級素材もきています。デザイナーなら、マイケル・アナスタシアデスやガムフラテージ。ブランドでは、『GUBI』が個人的にも気になりますね」

そんな長山が、「HILLS LIFE DAILY」のために六本木エリアで選んだインテリアショップは「リビング・モティーフ」「リーン・ロゼ東京」「コード」の3店。取り扱いブランドも、個性もまったく異なる三者はどう選ばれたのか?

「老舗セレクトショップの『リビング・モティーフ』は、今のトレンドを意識したものを多く取り揃えているのが魅力。ブランドやアイテムのセレクトもすごくいいんです。2階には雑貨も充実。男性ビジネスマンに向けたラインがこれだけ豊富なショップは、東京でも数少ないと思いますよ」

フランス発の「リーン・ロゼ」は、世界中のデザイナーとコラボレートしてコンテンポラリーなアイテムを製造する家具ブランド。奇しくも、東京店は外苑東通りを挟んで「リビング・モティーフ」と向かい合う。「店中にフレンチモダンデザインがあふれたブランド。シンプルで万人受けするものと、個性的なものの両方が揃うので、初心者からデザイン好きまで幅広く対応できるところが魅力です」

一方、檜町公園にほど近い住宅街に佇む「コード」は、2006年にオープンしたアンティークとリプロダクションのショップ。プロユースが中心だが、インテリア好きも多く訪れる。「3店の中では、一番上級者向け。いろんなモノを見てきた“大人”が、お店の人とコミュニケーションをとりながら、これぞというものを選んでほしいですね」

かつては“夜のイメージ”が強かった六本木も様変わり。この夏は、デザイン家具を探しに、出かけてみませんか?

❶ リビング・モティーフ|Living Motif
1981年にオープンしたインテリアショップの先がけ。デザイン情報誌なども発行するAXISが手がける。ヨーロッパを中心に、各国のデザインアイテムをセレクト。B1〜2階の3フロアにて、雑貨からファッション、キッチン用品、書籍、家具まで幅広く取り扱う。

❷ リーン・ロゼ東京|ligne roset TOKYO
世界64カ国に1,500店舗を展開する仏ブランドの直営店。世界中の有名デザイナーとコラボレートした家具を製作する。高密度ウレタンフォームを組み合わせたソファ「TOGO(トーゴ)」やブルレック兄弟がデザインしたソファ「PLOUM(プルム)」で知られる。

❸ コード|c:hord
アンティークやリプロダクションを取り扱う。アイテムは代表の瓦吹重人さんが、ヨーロッパやアジアで目利き。現地工場に直接開発を依頼した品や、別注品もある。2006年オープン。葉山にも店舗がある。商品の多くは一点物のため、売り切れることもしばしば。

profile

長山智美|Tomomi Nagayama
インテリアスタイリスト。雑誌『Casa BRUTUS』『&Premium』などの雑誌を中心にインテリアやプロダクトページのスタイリングで活躍。ショップやショールームの内装ディレク ション、商品のマーチャンダイジングなども手がける。

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