フランスの年明けには欠かせない伝統的なお菓子「ガレット・デ・ロワ」。切り分けた時、中に仕込まれた陶器製のおもちゃ“フェーヴ”が誰に当たるか——そんな運試しも楽しいスイーツです。ここでは、新たな年のスタートに、家族や友人と楽しめるヒルズでお薦めの「ガレット・デ・ロワ」3品をご紹介します。
TEXT BY AKIRA TANAKA
EDIT BY TM EVOLUTION.INC
❶ “クラシック”と“個性”。2種類の2025年「ガレット・デ・ロワ」——ペストリー ショップ/アンダーズ 東京
写真下/クラシカルな「ガレット デ ロワ・クラシック」¥6,000 (直径21cm)。写真上/日本らしさを加味した「ガレット デ ロワ・抹茶&ココ」¥4,500 (直径18cm)は、レイエ(模様)にも趣向を凝らして。金の王冠のフェーヴを手にする王様は誰?
今年の“フェーヴ”は、新年の祝いにふさわしい、ゴールドカラー仕上げのゴージャスな王冠8種類。「ガレット・デ・ロワ」の想い出と共にコレクションしたいジュエリーのような華やかさ。
美しい四季や季節の移ろいを愛でる“日本の心”が感じられるイマーシブな体験を、スイーツを通して楽しむことができる「アンダーズ 東京」1階の『ぺストリー ショップ』。シグネチャースイーツ「スイート ジャー」をはじめ、旬のフルーツを贅沢に使用したクリエイティブでユニークなアイテムは目にも楽しい。テイクアウトはもちろん、陽光差すガラス張りの心地良いカフェスペースでも味わうことができる。
今年、こちらでは2種類の「ガレット・デ・ロワ」をご用意。パイ生地は、ミルクの旨味溢れる「イズニーA.O.P.発酵バター」を練り込んでいる。濃厚でありながらすっきりとしたコクのあるリッチなバターで小麦粉を包んで生地を折る「アンヴェルセ製法」を採用し、繊細な食感を実現している。
「ガレット デ ロワ・クラシック」のアーモンドクリームは、シチリア産皮なしアーモンドと、カリフォルニア産皮つきアーモンドを絶妙にブレンド。香り付けはヴォルフベルジェール社製の高品質なラムに、タヒチ産バニラを1年漬け込み、アマレットのような甘味と豊かな香りを纏わせている。一方、「ガレット デ ロワ・抹茶&ココ」は、抹茶を織り交ぜたオリジナルフレーバー。抹茶のほのかな渋みと、ココナッツの甘くクリーミーな香りの絶妙なハーモニーを堪能することができる。
ペストリー ショップ/アンダーズ 東京 住所=東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズ 森タワー 1F 電話=03-6830-7765 営業時間=10:00〜19:00 定休日=無休 ※交通系IC、各種クレジットカード利用可 ※「ガレット・デ・ロワ」販売期間(3日前までに要予約):〜1月31日(金)。電話(10:00〜19:00)または、オンラインにて受付。
❷ 「王道」という風格を感じさせる、シンプルな味わい——RITUEL 虎ノ門
「ガレット・デ・ロワ」¥3,024(直径約16㎝)。端正かつ、美しいレイエは麦の穂。「アンヴェルセ製法」のパイ生地のサクサク感と濃厚なアーモンドクリームのコントラストが美味。今年の“フェーヴ”は、冠をかたどった高級感ある陶器素材。別添えで8種類の中からひとつお渡し。
店名の『RITUEL』は「習慣・儀式」を意味するフランス語。フランスにおける昔ながらの伝統的な製パン技術に、低温長時間発酵を取り入れた製法によるベーカリーアイテムが一堂に会する。虎ノ門店ヒルズ店は『RITUEL』最大規模のフラッグシップショップ。フランス家庭料理やスイーツ、ワインなどを揃えた、ブーランジェリーカフェやブラッスリーを併設し、香り高いパンと共に心豊かなひと時を楽しむことができる。
今年の「ガレット・デ・ロワ」はサクサクな食感に仕上げるため、生地を薄く伸ばしてバターを塗って繰り返し層を重ねる「フィユタージュ生地」に、皮付きのアーモンドパウダーを使用したコクのあるアーモンドクリームを入れ、香ばしく焼き上げた一品。ガレットを飾るレイエは麦の穂。「五穀豊潤」や「生命」を表現すると言われるこのレイエには、こだわり素材を食して幸せな気持ちになれるように、との思いを込めているのだそう。
RITUEL 虎ノ門 住所=東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 2F 電話=03-3528-8057 営業時間=「カフェエリア」平日 8:00〜21:00、日・祝8:00〜20:00 定休日=無休 ※各種電子マネー、交通系IC、各種クレジットカード利用可 ※「ガレット・デ・ロワ」販売期間:〜1月15日(水)
❸ 芳醇なアーモンドクリームにラムの余韻がふんわり香る「ガレット・デ・ロワ」——ブーランジェリー・ボヌール
「ガレット・デ・ロワ」¥2,916(直径約18㎝)。葉の柄のレイエと、香り高いアーモンドクリームの「ガレット・デ・ロワ」。陶器の“フェーヴ”もかわいい。誤飲防止のため別添えにし、パイの中には“フェーヴ”代わりのアーモンドをひと粒入れる洒落た演出も素敵。
フランス語で「幸せ」を意味する「ブーランジェリー・ボヌール」は、三軒茶屋に本店を構える名店ベーカリー。安心、安全な材料を使い、小麦の旨味を感じる製法や、溶岩窯で焼き上げる方法など工夫を凝らしたパンは、ぱりっとした食感とふっくらとした中身が特徴。店内に並べられた丁寧に焼き上げられた多くのパンは食べ応えもあり“幸せな気分”を提供してくれる。
フランスでは、パン屋でも新年になると「ガレット・デ・ロア」が並ぶが、こちらは、そんなフランスの街のブーランジェリーを彷彿とさせる一品。しっかりと焼き込んだサクサクのパイ生地とこだわりのアーモンドを使用し、しっとりとしたアーモンドクリームのサクサク感と、音を立てて崩れるパイ生地のハーモニーがなんとも絶妙。ラム酒の甘い香りが鼻に抜けて、食した後の余韻も洗練した印象を受ける。
ブーランジェリー・ボヌール 住所=東京都港区六本木6-2-31 六本木ヒルズ ノースタワー B1F 電話=03-6812-9216 営業時間=月〜木 8:00〜20:00 、金・土・祝前日8:00〜21:00、日・祝10:00〜20:00 定休日=無休 ※各種電子マネー、交通系IC、各種クレジットカード利用可 ※「ガレット・デ・ロワ」販売期間(お渡しの3日前までに要予約):〜1月15日(水)
※2025年1月現在の情報です。
※表示価格は全て税込価格です。
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