“sakunomi” at TORANOMON HILLS

“0次会” “サク飲み” “ひとり飲み”——駅近・虎ノ門ヒルズで夜を始めよう!

仕事が早く終わった日のちょっと1杯、食事会の前の“0次会”や“ひとり飲み”、早くに解散したい集まりなどなど、様々な用途で使える、駅近・虎ノ門ヒルズでお薦めの、“サク飲み”を粋に楽しめるお店をご紹介します。

PHOTO BY HIDEHIRO YAMADA
EDIT BY TM EVOLUTION.INC

❶ 昼下がりからのワイン天国。グラス飲みも、ボトル飲みも、あらゆるスタイルが叶う——HAND PICKING WINE

北部ブルゴーニュ、グラン・オーセロワ地区ヴェズレー村の「シャルドネ」グラス¥1,300。フレッシュな酸味とシュール・リーによる旨味が楽しめる白ワインだ。※ワインは全て8月のマンスリーワイン

強い酸味としっかりとしたタンニンが楽しめる、イタリア・ピエモンテ州の「ネッビオーロ」グラス¥1,300。クラシカルな美味しさを味わいたい。

イタリア・ヴェネト州で造られた「プロセッコ」グラス¥1,000。和柑橘、洋梨の果実香が効いた、ソフトな口当たりのスパークリングワインだ。

「ハモンセラーノ」¥1,200、「オリーブ」¥500。注文後、すぐに提供してもらえて、軽くつまめるのが嬉しい。

「バゲット」¥500は、塩とオリーブオイル付き。お腹が少し満たされて、なおかつワインにも合う“パン飲み”は、角打ちスタイルにぴったり。

スタッフの話を聞きながらワインをいただくのは、至福の時間。臆せずに声掛けして、いろいろ情報を聞き出そう。

時には昼下がりからワインを楽しむのはいかがだろう? 虎ノ門横丁の『HAND PICKING WINE』は、そんな贅沢な時間を叶えてくれるワインセラー併設型の店舗だ。まずは、ワインテイスター・大越基裕氏がセレクトした月替り約8種類の「マンスリーワイン」を試してみるのがお薦め。白・赤・泡と各種タイプが揃い、いずれもグラス一杯から購入できる。 大越氏は外苑前にあるモダンベトナム料理店『Ăn Đi(アンディ)』のオーナーソムリエでもあり、同店が手掛けるアジア風のおつまみも楽しめるほか、手軽なメニューとして「ハモンセラーノ」や「オリーブ」、「バゲット」なども用意。ワインのつまみには事欠かない。

そのほか、ワインセラーには、世界各国から厳選された約200種類ものボトルワインが用意され、ボトル料金に抜栓料¥2,200をプラスすれば、店頭で飲むことができる(¥30,000以上のボトルは、抜栓料不要)。旧世界の定番ワインはもちろん、あまり知られていない東欧や中近東のワインも取り揃えていて、ワイン通も満足できる品揃えだ。

さらに同店は、虎ノ門横丁のBYO(Bring Your Own)システムに参加しているため、購入したワインを横丁内の他店舗に持ち込むことができる(別途店舗ごとに持ち込み料の設定あり)。 店ごとの料理に合わせたお薦めがあるので、持ち込みボトルを選ぶ際は、スタッフに相談するといい。
 

HAND PICKING WINE 住所=東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー 3F 虎ノ門横丁 電話=03-6550-9361 営業時間=平日15:00〜23:00(L.O.22:30)、土曜11:30〜23:00(L.O.22:30)、日・祝11:30〜22:00(L.O.21:30) ※各種電子マネー、交通系IC、各種クレジットカード利用可


TEXT BY TAKASHI TSUCHIDA

❷ ブーム到来! クラフトビールで楽しむ“0次会”スタイル——Btaps

「厚切り黒ベーコンのグリル」¥1,200。噛むほどにジュワっと美味しいベーコンのグリル。ベーコンの周りが黒いのは、塩漬けにしたブロック肉を豚の血液と調味料で表面をコーティングしてスモークしているから。ドイツの伝統製法によって作られた風味豊かなベーコンのグリル。

肉料理以外にも「フィッシュ&チップス」¥950などクラフトビールに不可欠なフード類が大充実。王道のおつまみだが、こちらの「フィッシュ&チップス」の揚げ衣は、水の代わりにビールを使用。淡白な白身魚やジャガイモをビール入りの衣で揚げた、サクサクでコクのある深い味わい。

この時期、おすすめのクラフトビール①「Bark To the Future」(270ml¥1,200、473ml¥1,700)は、「Hazy(濁りのある)IPA」スタイルで、alc.7.2%。白ワインに使うぶどうを彷彿とさせるホップや、白葡萄をそのままを加えることで、ワインのような香り高いアロマに加え、苦味も少なく清々しい味わい。※クラフトビールの仕入れは回転が早いため、ビールは全て取材当時のもの。

この時期、おすすめのクラフトビール②「Fructus Danica 11」(270ml¥1,500、473ml¥2,300)。alc.6.5%。「Fruited Sour」というスタイルで、ラズベリー、チェリー、プラム、バニラ、シナモンを使用したクラフトビール。爽やかな酸味はフルーツを食べているような豊かな果実味が感じられ、クラフトビール初心者やあまりビールが得意でない方にもぴったり。この季節に飲むのにふさわしい一杯。

この時期、おすすめのクラフトビール③「チャキチャキケルシュ」(270ml¥800、473ml¥1,200)。alc.5.5%。山梨の「八ヶ岳ビール タッチダウン」と、静岡の「反射炉ビヤ醸造所」というふたつのブルワリーがコラボして作った、ドイツ・ケルン地方伝統の「Kölsch(ケルシュ)」スタイルのクラフトビール。すっきりとしたドリンカブルで軽快な飲み応え。残暑が残る秋にもふさわしい。

ビールサーバーの注ぎ口であるビアタップが13個、その13の1と3をくっ付け、ローマ字の“B”に見立てて『Btaps』。そんなユニークな店名のクラフトビアバーが、虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー地下1階にオープンしたのは今年4月。神奈川・藤沢に本社と工場を構える、本格派のドイツソーセージなど精肉を扱う会社が運営するビアレストランで、虎ノ門ヒルズ店は鎌倉の1号店に続いて2号店となる。

13個のビアタップから注がれる13種類のクラフトビールは、初心者から飲み慣れた方まで楽しめるラインナップ。いくつもの専門店を経験してきた渋谷洋輔店長を筆頭に、常にトレンドのものやクラシカルで間違いのなく美味しいものにアンテナを張り巡らせ、ゲストの好み、例えば“コクのあるもの”“すっきりしたもの”などを聞き、季節感、マリアージュなども加味しつつ、プロならではの的確な提案をしてくれる。料理やおつまみも本格派。肉料理はさすがお肉屋さんの経営ならでは。盛りだくさんだ。「ビールの容量を示す“パイント”を、1ポンドステーキになぞらえて『1パイントステーキ』(473g¥4,950)と名付けた遊び心のあるメニューはもちろん、お肉以外にもビールによく合うお料理を取り揃えています」と総料理長の松橋範明氏。塩と胡椒でシンプルにマリネしたミスジをはじめ、高温で焼いて旨味を封じ込め、その後低温でじっくりと焼き上げる「期間限定 自家製ミスジローストビーフ」¥1,100や、ドイツで金賞を受賞したマイスターが自社で作る「フランクフルト」¥650など食肉会社が母体だけに、肉料理には絶対の自信がありソーセージ各種も人気が高い。

こちらの店は朝から夜まで休まず通し営業というのも大きなポイント。ランチやディナータイムは言うに及ばず、昼下がりやアイドルタイムも人気なのだとか。時勢柄、インバウンドの観光客や、早く帰宅したい主婦の女子会などのグループにも使い勝手がいいと評判だ。また、クラフトビールがブームのせいか女性の割合がとても増えているそう。「最近では、混雑するランチタイムを外して休日の昼下がりに、女性おひとりでビールと料理をゆったりと楽しむお客様もいらっしゃいます」と渋谷氏。カジュアルで入りやすい雰囲気と、お腹の減り具合に合わせて幅広い料理を取り揃えている点も重宝だ。自慢の肉料理でガッツリと、またそんなにお腹が空いていないなら「Mixナッツ」¥450、「3種のオリーブマリネ」¥450、「自家製ピクルス」¥450など軽いフードを。クラフトビールは、どんなおつまみやシチュエーションでも広い心で受け止めてくれる。そんな汎用性の高い『Btaps』は、遅めのランチ、早めのディナー、そしてクラフトビールを片手に“0次会”を楽しむのにぴったりなのだ。
 

Btaps 住所=東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー BIF 電話=03-6811-2922 営業時間=平日11:00〜23:00(L.O.22:00)、土・日・祝11:00〜22:00(L.O.21:30) 定休日=無休 ※各種電子マネー、交通系IC、各種クレジットカード利用可


TEXT BY AKIRA TANAKA

❸ 虎ノ門でサク飲み。昔ながらの角打ちスタイルで、至福の一杯を!——角打ちKAN

ベルギーで製造されたクラフトビール「KAGUA(白)」¥730。柚子のフレッシュさと酵母由来の華やかな香りを楽しめる。

東京都内の酒蔵として有名な「澤乃井」のカップ酒が¥250。澤乃井の歴史を支え続けてきたキレ味の良い定番酒。

大瓶ビールを扱っているところが、酒屋直営店ならではの良心。いつもの味をお得に楽しめる。共に¥660。

「小肌酢漬け」¥400。夏の疲れに染みる酸味が程良い。男性ビジネスマンに、特に人気とか。

「アジフライ」¥500。厨房で揚げ立てを提供しているから、衣がサクサク。角打ちで加熱調理品を出してもらえることは、稀有だ。

虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 地下2階に誕生した『角打ち KAN』。こちらは大田区蒲田の酒屋が手掛ける新業態だ。酒屋直営らしい驚くほどリーズナブルな価格設定で、気軽に立ち飲みを楽しめると評判を呼んでいる。

店内は居酒屋エリアと角打ちエリアに分かれていて、平日は、午後2時から角打ちエリアがオープン(※土・日・祝は午前11時から)。日本酒、ビール、焼酎、ワインが用意され、カップ酒は200円代から、ビールはクラフトビールのほか、昔ながらの大瓶を楽しめるのが嬉しい。またワインはボトル売りも用意されており、数人でシェアできる。

お会計は、キャッシュオンデリバリー方式。冷蔵庫から好きなお酒を取り出して、レジで精算するシステムだ。もちろん、グラスや氷は無料で提供してもらえる。仕事帰りにひとりで一杯、気の置けない誰かと待ち合わせ、仕事仲間と飲みながらコミュニケーションを取るなど、様々な人が思い思いに過ごしている。午後5時からは居酒屋エリアがオープンするので、そのまま移動して、大評判の「おでん」をゆっくりと突くのも良いだろう。
 

角打ちKAN 住所=東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー B2F T-MARKET 電話=03-6205-4141 営業時間=平日14:00〜23:00(L.O.22:30)、土曜11:00〜23:00(L.O.22:30)、日・祝11:00〜22:00(L.O.21:30) ※各種電子マネー、交通系IC、各種クレジットカード利用可


TEXT BY TAKASHI TSUCHIDA

※2024年9月現在の情報です。
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