3 Best SAKURA Viewing Restaurants

春の気持ち昂まる! 桜を愛でるランチ&ディナーのレストラン3選

アークヒルズのスペイン坂、六本木ヒルズの毛利庭園にさくら坂の、美しい桜を眺めながらのランチ&ディナー。今年の春は、そんな贅沢なお花見を楽しんでみませんか?

EDIT BY TM EVOLUTION.INC

❶ 絶品イタリアンは、眼前に広がる庭園の桜もごちそう
——毛利 サルヴァトーレ クオモ

「平日のランチセット」¥1,870は、「身体が内側からキレイになるサラダ & デリプレート」からスタート。日替わりのこだわりの前菜プレートには、この日はたっぷり野菜のサラダにゆで卵、カプレーゼ、人参のラペ、ヴィシソワーズ。彩り豊かで目でも楽しめる。

同じく「平日のランチセット」より、メインで一番人気の「ピッツァ マルゲリータ」。店内の窯で焼き上げた薄生地でありながら弾力のある食感のナポリピッツァは、『サルヴァトーレ クオモ』の名を一躍有名にした一品。

ランチセットは、コーヒー&ティーBAR付き(90分)。オーガニックピュアブラックティーなどコールドドリンクが3種類、各種ハーブティーなどホットドリンク5種類をお好きなだけどうぞ。

桜咲く毛利庭園の池が見えるテラスで、イタリアンを堪能。すがすがしいランチタイムはもちろん、ライトアップされた庭園がロマンチックな夕方からは全く違った印象に。ディナーも格別だ。

毛利庭園に咲き誇る、桜の風景。回遊式の庭園と桜が相まって、都会の喧騒を忘れさせる風情豊かな光景がレストランから楽しめる。

元は毛利家の大名屋敷の庭園という歴史ある毛利庭園。この庭園に面していて、風情溢れる四季折々の自然を愛でながらの食事が楽しめる『毛利 サルヴァトーレ クオモ』。人気の「サルヴァトーレ クオモ」の中でも、こちらは他店と違い、シェフ考案の独自のグランド・メニューなどを提供する、ラグジュアリー・ラインの店舗なのだ。店内はエントランスから庭園に向かって抜けるような、少し細長い造り。インテリアは木の温もりが感じられ、リュクス感がありながら、カンファタブルな印象だ。

桜が見える店内の席もあるが、絶好のロケーションは、東京タワーを借景にした庭園に面したテラス席。『サルヴァトーレ クオモ』の代名詞、ピッツァは石窯で焼き上げる本場のナポリスタイル。このピッツァが楽しめる人気のランチコースのメインでは、写真で紹介したマルゲリータのほか「サルシッチャと燻製チーズ、チェリートマトとルーコラのピッツァ」や「6種チーズのピッツァ 6フォルマッジ(アカシアの蜂蜜つき)」といったピッツァや、パスタ、肉、魚など9種類から選ぶことができる(一部追加料金あり)。それにたっぷりのサラダプレートや、コーヒー&ティーBARがセットで¥1,870。土曜・日曜・祝日は同じ内容で¥2,090になるが、この雰囲気と内容でこの値段はお得感満載! 休日は、イタリアワインのバイ・ザ・グラス(¥770〜)と共にお花見ランチで春を満喫するのもいい。

桜の絶好ロケーション、テラス席は予約が可能だが、屋根がないため雨天になると予約がキャンセルになってしまう点には注意が必要。そうした場合は、店の前の開放的なパティオ風のフリースペースを利用するのも手だ。店のテイクアウトブースでできたてピッツァやドリンクをオーダー&テイクアウトして、毛利庭園が一望できるスペースで桜を。美味しいランチを持ち寄りながら屋外でお花見しているような気分になること請け合いだ。

毛利 サルヴァトーレ クオモ
住所=六本木ヒルズ ヒルサイド B2F 電話=03-5772-6675 営業時間=月~木11:00~14:30(最終入店)/カフェタイム15:00~17:00/17:00~23:00(L.O.22:00)、金・土・祝前日11:00~14:30(最終入店)/カフェタイム15:00~17:00/17:00~24:00(L.O.23:00)、日・祝日11:00~14:30(最終入店)/カフェタイム15:00~17:00/17:00~23:00(L.O.22:00) 定休日=不定休 ※QRコード決済、交通系IC決済、各種クレジットカード利用可
 
TEXT BY AKIRA TANAKA
PHOTO BY DAISAKU NISHIMIYA(NDPP.)

❷ 六本木さくら坂沿いの“一等席”でこだわりのオープンサンドを!
——ブリコラージュ ブレッド アンド カンパニー

「鹿児島県奄美大島産キハダマグロのタルティーヌ」¥1,800。鹿児島県・奄美大島の漁師が一本釣りで漁獲したキハダマグロを使い、『ブリコラージュ』を代表する「ブリコラージュブレッド」をベースにしたオープンサンド。豆腐サワークリームを塗ったパンに、煮切りみりん、醤油、秋田県産のしょっつるなどをベースにした調味料で味付けしたキハダマグロ、東京都大田区で栽培されている江戸前ハーブ(マイクロハーブ)がのっている。

「アボカドトースト」¥1,200。卵やバターを使わず、千葉県で育てられたイタリア小麦を使って焼き上げられた「農民パン」をベースに、アボカド、スパイスナッツ、はちみつが具材となっている。しっかりとした食べごたえのあるオープンサンドだ。

左から本日のホットコーヒー(Small)¥650、カフェラテ(Regular)¥630、Kombucha(Regular)¥650。コーヒー豆は日替わりで、ホンジュラスやエチオピアの豆が使われることが多い。ノルディックローストで淹れられたコーヒーは果実味を感じる明るめの味で、軽やかに飲める印象だ。Kombuchaとは、日本では「紅茶キノコ」とも呼ばれる微発泡の発酵飲料で、フルーティーな酸味を味わえる。

平日は朝7時からオープンし、ブリコラージュブレッドやクロワッサンをはじめ、焼き立てのパンを店内で購入できる。

さくら坂沿いのテラス席。予約は不可。店内を含め、客席利用には90分の時間制限が設けられている。春には桜並木が間近に眺められる。

桜の季節の六本木さくら坂。さくら坂は六本木6丁目の再開発事業で整備され、75本のソメイヨシノが植えられている。開通から20年となり、ソメイヨシノも立派に育った。

通りの両側にソメイヨシノが植えられ、春には桜の回廊となる「六本木さくら坂」。国産小麦にこだわった風味豊かなパンやオープンサンド、ノルディックローストの果実味を感じるコーヒーなどを味わえる『ブリコラージュ ブレッド アンド カンパニー』は、そのさくら坂と六本木けやき坂通りが西側で交わる角にある。さくら坂沿いにあるテラス席は、歩道よりも少し高い位置にあるため、花見で歩く人が多くても落ち着いた気分で桜を楽しむことができる。「テラス席だけでなく、店内との間の扉も開放しますので、店内席でも春の風を感じることができます。気持ちのいい風が吹き抜けるんです」と話してくれたのはバリスタの渡邉伊織さんだ。

ブリコラージュは、ノルウェー・オスロのコーヒーブランド『FUGLEN』のコーヒーを楽しめることで知られるが、渡邉さんが試行錯誤してメニュー開発した「Kombucha(紅茶キノコ)」もオススメだ。和紅茶をベースに糖分を加え、酵母菌で2週間ほど発酵させて作る。微発泡で、果実酢に似た爽やかな酸味が春には合う。Kombuchaにはコーヒーをベースに作るレシピもあり、もともとは店で余ったコーヒー豆や粉などをKombuchaに活用できないかと取り組み始めたメニュー開発だったそうだ。

マネージャーの河本将さんのお薦めはモーニングタイムの利用や、パンやドリンクをテイクアウトしての花見。「ブリコラージュは平日、朝7時からオープンし、焼き立てのクロワッサンなどを提供しています。朝の時間帯に焼き立てのパンとカフェラテで花見をするのもいいですよ。またテイクアウトで、ドリンクを片手に散策していただくのも気持ちのいい楽しみ方だと思います。近くには公園もあります」と教えてくれた。ランチタイムだけではなく、朝から夜まで、いろいろな時間帯の楽しみ方がありそうだ。

ブリコラージュ ブレッド アンド カンパニー
住所=六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り 1F 電話=03-6804-3350(ダイニング)、03-6804-1980(ベーカリー) 営業時間=火~木7:00~19:00(L.O.18:00)、金7:00~20:00(L.O.19:00)、土・日・祝日・祝前日8:00~20:00(L.O.19:00) ※祝前日が平日の場合7:00~ 定休日=月(祝日の場合は営業) ※QRコード決済、交通系IC決済、各種クレジットカード利用可
 
TEXT BY TAKESHI KONISHI
PHOTO BY TAKUYA SUZUKI

❸ 桜を愛でながらカリフォルニア料理をいただく
——ウルフギャング・パック ピッツァバー

米アカデミー賞授賞式のアフターパーティーで提供される定番メニュー「スモークサーモンピザ・セレブバージョン」¥3,300。クリスピーな自家製生地に、サワークリームソースとスモークサーモン、そしてイクラをトッピングしたラグジュアリーな一品。

ピッツァと並ぶランチで人気のメニューが「チェダーチーズバーガー」¥1,650。食べ応えのある、ジューシーでミート感あふれる自家製パテと、濃厚なチェダーチーズがベストマッチ! 付け合わせの揚げ立てフレンチフライと召し上がれ。

料理と一緒に是非楽しみたいのが、店のプライベート・ブランドのワイン「ウルフギャングパック・ワイン」(グラス¥900、ボトル¥5,200)。写真はカルフォルニアワインならではの芳醇な果実味と香りが楽しめる「シャルドネ」。桜を愛でながらの昼飲みにもぴったり。

店内の桜ポイントはこのワイドな窓から。高層ビルが立ち並ぶ都会の景色に映える桜花を観賞。

見事に咲きほこる、アークヒルズに面したスペイン坂の桜並木。

アカデミー賞のアフターパーティーの料理を20年以上担当するシェフ、ウルフギャング・パック氏がプロデュースするカリフォルニアキュイジーヌ『ウルフギャング・パック ピッツァバー』。海外セレブを魅了し、世界中で多くのレストランを展開するパック氏のエスプリが詰まったこちらでは、場所柄外国のお客様も多く、またサントリーホールでのクラシックコンサートの前後に食べられる、ステーキや魚料理といったしっかりとした本格ディナーから、カジュアルに楽しめるオリジナルパスタ、ピッツァまで幅広い用途で利用できる重宝なレストランだ。また、通し営業なので比較的空いている時間帯に食事ができる点も嬉しい。
 
東京メトロの六本木一丁目駅近く、スペイン大使館から六本木通りに下る、アーク森ビルの一角のスペイン坂に面したところが桜のスポット。スペイン坂に面したワイドな窓は少しだけ高く、着席した席からちょっと目線を上にしたところに桜並木が。淡い桜花の景色がパノラマのように広がる。イタリアの輸入家具や調度品でまとめられたシックでウッディーな店内と、春の明るさに広がる桜並木の情緒豊かな景色とのコントラストも絶妙だ。

料理は、店内の窯で焼き上げる『ウルフギャング』ならではのピッツァセレクションはもちろん、産地直送野菜や産地指定の国産鶏、本国と同じオリジナルスパイスなどこだわりの素材をふんだんに使った創作料理や、ワインを提供。メニューのテイクアウトはもちろん、大皿料理などのデリバリーサービスもあり、自宅や別のスペースでの花見パーティーにももってこい。また、残念ながら桜は見えないが、六本木通り沿いの開放感あふれるテラス席でも、できたての料理やドリンクが楽しめる。陽光降り注ぐ都会の春を感じながら、心地よい空間で、食事を楽しむのも一興だ。

ウルフギャング・パック ピッツァバー
住所=アークヒルズ アーク森ビル 1F 電話=03-5575-2100 営業時間=11:00~23:00(L.O.22:00) 定休日=無休 ※QRコード決済、交通系IC決済、各種クレジットカード利用可 
 
TEXT BY AKIRA TANAKA
PHOTO BY TAKUYA SUZUKI

※2023年3月現在の情報となります。
※表示価格は全て税込価格です。
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