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家で作るパスタの味が決まらない…… そんな悩みはありませんか? そこで、パスタで評価の高い、六本木ヒルズの「ノック クッチーナ ボナ イタリアーナ」とアークヒルズ サウスタワーの「Brianza 6・1」の大人気メニューの作り方をシェフに教えていただきました。
EDIT BY TM EVOLUTION.INC
❶ ノック クッチーナ ボナ イタリアーナに教わる
具だくさんの「大人のナポリタン」
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Kazuシェフこと、総料理長・梶原政之さんが教えてくれるのは具だくさんの「大人のナポリタン」。ベースとなるトマトペーストから作るが、これはミキサーを使って簡単にできる。ここでは家庭で作れる「大人のナポリタン」を教えてくれたが、お店でも「自然派『大人のナポリタン』スパゲティ」¥1,550として食べられる。
まずは、簡単トマトペースト作りから挑戦!
Kazuシェフからのアドバイス
「トマトをオーブンで加熱することで旨味がギュッと凝縮されます。ジッパー付き保存袋などに入れて冷凍すれば、1カ月ほど保存可能。スープやソースなどにもアレンジして使ってみてください」
みんな大好き“ナポリタン”を具だくさんで。
「スパゲッティ1,000本ノック!」を掲げ、すでに1,000種類を軽く超える独創的なスパゲッティを生み出してきたイタリアンの『ノック クッチーナ ボナ イタリアーナ』。肉や野菜をはじめ、全国各地から仕入れる四季折々の食材をふんだんに使い、ひと口目で「美味しい!」と声を上げてしまう料理の数々で、店内はいつも活気に満ちている。
そんな『ノック クッチーナ ボナ イタリアーナ』を率いるKazuシェフ(総料理長・梶原政之さんの愛称)が教えてくれる「大人のナポリタン」。ポイントは、ベースとなる「トマトペースト」もミキサーを使って家庭で作ることだ。
実はKazuシェフ、『つくりおき野菜ペーストレシピ』という家庭向けレシピ本を共著で出版しているほど、野菜ペーストづくりに関してもプロ中のプロなのだ。トマトの旨味をまるごと凝縮して作る具だくさんの「大人のナポリタン」。トマトペーストはスープやソースなど、ほかの料理にも使えるので是非チャレンジを!
Kazuシェフからのアドバイス
「具材を炒めてソースを作る時、先にフライパンを熱しておかなくても大丈夫です。フライパンにオリーブオイルを入れ、玉ねぎやベーコンなど炒める具材を入れてから火をつけると、油はねも抑えられ、慌てずに作れるでしょう」
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ノック クッチーナ ボナ イタリアーナ住所=東京都港区六本木6-10-1 ヒルサイドB2F 電話=03-3478-8220 営業時間=金曜~水曜11:00~15:00(L.O. 14:00)/カフェタイム15:00~16:00/16:00~23:00(L.O. 22:00)、木曜11:00~15:00(L.O. 14:00)/17:00~23:00(L.O.22:00) 定休日=無休 ※QRコード決済、交通系IC決済、各種クレジットカード利用可
TEXT BY TAKESHI KONISHI
PHOTO BY HIDEHIRO YAMADA
❷ Brianza 6・1に教わる
「ブロッコリーとアンチョビのパスタ」
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ブロッコリーをソースのように用いる珍しいパスタ。茹でながら木べらで潰していくことで、手作りでペーストを作っていく。ゴロっとした食感が残り、クタクタになったところ、蕾がほぐれてペーストになったところなど、様々な食感の違いを楽しみたい。食材数が少ないのに、美味しくて、プロのような出来栄えになる。
お手軽なのに、見栄えが抜群。
春らしいグリーンの色彩がとっても鮮やか!
このレシピを教えてくれたのは、アークヒルズサウスタワーB1Fの人気イタリアン『Brianza 6・1』の神谷隆太郎シェフだ。イタリアでは、野菜をクタクタになるまで茹でて潰し、具材ではなくパスタソースとして食すとか。店舗でも同様の調理方法で、菜の花のパスタを提供しているそうだが、今回は家庭用レシピなので、神谷シェフはブロッコリーで代用した。したがって、決め手となるのは、ブロッコリーを茹でた後に、フライパンの上で潰すひと手間だ。
「正確にお伝えすると、フライパンに茹で汁を適量取り、フライパンの上でもブロッコリーをさらに茹でているんです。ブロッコリーは旨味が豊富なので、こうするとパスタにスムーズに旨味が移っていきます」(神谷シェフ)
ブロッコリーは、麺を茹でる前のパスタ鍋で下茹して、多少硬めの状態で引き上げて、フライパンに移す。そして、フライパンでも茹でて、その茹で汁は、最後に麺に吸わせるイメージだ。この時、ブロッコリーは多少ゴロッとした食感が残っていてOK。その方が、クタッとしている部分と、ゴロッとしている部分、食感のコントラストを楽しめる。
オイルベースとはいえ、ブロッコリーがソース状になっていくので、なかなか重量感のあるソースになる。そして、オリーブオイルと茹で汁、パスタのでんぷん質が混ざり合い、ソースは乳化状態になっていく。この乳化を促進させるコツは、フライパンを小刻みに振る動作だ。ちょうど、ドレッシングオイルのボトルをシェイクして混ぜ合わせるのと似ている。
そして、こだわるべきは、仕上げのエキストラヴァージンオリーブオイル。盛り付け前の最後の工程だが、ここは香りづけを良くするためにも、エキストラヴァージンにこだわりたい。
神谷シェフからのアドバイス
「このレシピは、スーパーなどで手に入リやすい食材だけで構成するのがテーマでした。下ごしらえを必要としないオイルベースで、フライパンひとつでソースが完結するのもポイントです。また、イタリアだと、煎ったパン粉をまぶしたり、チーズを削ってトッピングしたりもします。是非試してみてください」
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Brianza 6・1住所=東京都港区六本木1−4−5 アークヒルズサウスタワーB1F 電話=03-5545-5025 営業時間=11:00〜15:00(L.O.14:30)/17:00〜23:00(L.O.22:00) 定休日=日曜 ※QRコード決済、交通系IC、各種クレジットカード利用可
TEXT BY TAKASHI TSUCHIDA
PHOTO BY DAISAKU NISHIMIYA(NDPP.)
※2023年3月現在の情報となります。
※表示価格は全て税込価格です。
※店舗により臨時休業や営業時間を変更させていただく場合がございます。詳細は「六本木ヒルズの営業状況について」「アークヒルズの営業状況について」をご確認ください。
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