冷凍技術の進歩により、自宅でもレストランの味が自宅で再現できる進化型冷凍食品。電子レンジとオーブン、湯煎という従来の冷凍食品の調理に、ほんの少し手を加えるだけで豪華なホームパーティーにもぴったり。そこで、プラスアルファでぐっと華やかになる盛り付け方法を、フードスタイリストの田島明日香さんに伝授してもらった。
PHOTO BY aya kawachi
FOOD STYLING BY ASUCA TAJIMA
TEXT BY MIHO MATSUDA
❶ 主役級洋風惣菜で豪華なホームパーティ!
子どもたちにも大人気の洋食。特製ベシャメルソースと蟹のほぐし身たっぷりの、蟹爪クリームコロッケは、ほのかに白ワインが香る本格派。電子レンジ+オーブントースターの加熱で、衣はサクサク中はとろ〜り。紫キャベツのマリネとグリーンサラダを合わせるだけで、パーティの主役に。ロールキャベツは、2日かけじっくり丁寧に仕上げているので、ナイフがいらないほどの柔らかさ。付け合わせには、セージなどトマトに合うハーブを添えて。こちらは、外袋から取り出し、凍ったまま湯煎にかけるだけ。マルゲリータは、たっぷりのモッツァレラチーズに、和歌山県産バジルのソースがアクセント。前日から冷蔵庫で解凍して、オーブンまたはトースターで一気に焼き上げると、ピッツェリアのような味わいが再現できる。冷凍食品がどれも主役級なので、グリーンサラダやハーブ、テーブルに旬の果物を添えるだけで、すぐにパーティ仕様に。
❷ 韓ドラナイトにも! 本格参鶏湯や海鮮チヂミ
骨付きもも肉が本格的な参鶏湯もなんと冷凍食品。薬膳の材料である高麗人参、くこの実、なつめや、あわびまで入ったスープは、しっかりコクのある優しい味わい。骨離れのいい、ほろほろに柔らかいチキンには、プロの技を感じるはずだ。残ったスープには、ラーメンを入れたり、ご飯をいれた雑炊にしたりと自分流にアレンジしても美味しい。調理は参鶏湯・スープを冷蔵庫で一晩解凍し、その後、鍋で加熱するだけ。滋養たっぷりの一品なので、常に冷凍庫に常備しておけば、体調不良のときにも大助かり。また、周りはカリッと、中はふんわりの海鮮チヂミは、海老、イカ、ニラと九条ネギを混ぜ込み、ごま油で焼き上げている。流水解凍し、電子レンジとオーブントースターで加熱するだけで、レストランのチヂミが楽しめる。アレンジするなら糸唐辛子をトッピングしたり、キムチ、韓国のりを添えて。ランチや夕食にもぴったりだが、友人を招いた韓国ドラマナイトのディナーにすれば、現地の気分をグッと盛り上げてくれる。
❸ 家飲みのおつまみや、毎日の料理にも便利な和風惣菜
グランドフードホールは、和惣菜や食材の冷凍食品も種類が豊富。まさかこんなものまで?ときっと驚くはず。ミニさつま揚げは、たら、いとよりのすり身に、鹿児島県枕崎で水揚げされたツムブリ、シイラなどの魚種を合わせた、旨味たっぷりの本格派。解凍したらさっと炙り生姜醤油を合わせたら、そのままお酒のおつまみに。冷凍庫にストックしておけば、おでんの種や煮物にも便利。鶏のきも(レバーとハツ)は臭みが少なく、舌触りが滑らか。生姜醤油でしっかり味付けされていて、日本酒のお供やごはんのおかずにも。大きめにカットされたナスの素揚げもなんと冷凍。同じく冷凍の大根おろしを解凍して合えるだけで「揚げなすのおろし和え」が完成。調理は解凍するだけという手軽さだが、醤油や麺つゆをかければ、立派な一品になる。ナスの素揚げを冷凍庫に常備しておけば、麻婆茄子やパスタ、カレーにも便利。大根おろしの冷凍は、焼き魚の季節に。
❹ 辛党はマストバイ! 自宅で本格タイ料理
タイの空気感を伝えるレストラン「クルン・サイアム」や「オールドタイランド」「タイ料理研究所」「タイストリートフード」を展開する、スースーチャイヨー社が手掛けた冷凍食品は、他にはないかなり本格的なタイの味わい。バジルの香りとほんのりした甘みのガパオガイは、味の決め手である辛さもしっかり。自宅では、パプリカやピーマン、きゅうりのスライスで彩りを加えて。急な来客や、エスニックなホームパーティにもぴったり。ふわふわのたまごが優しい味わいのタレーパッポンカリーは、子どもや辛さが苦手な人も美味しく食べられるタイ料理。イカに飾り切りが施してあるなど、レストランならではの繊細な技術も、そのまま自宅へ。こちらにもパプリカやピーマン、パクチーを彩りに添えて。店頭で販売している、ジャスミンライスと一緒に盛り付ければ、自宅ごとタイへトリップ!
クリスマスや友人との集まりなど、これからホームパーティが増える季節。友人や親しい人を招く楽しいひとときや、普段の食卓にも、六本木ヒルズの進化型冷凍食品を加えて、簡単で美味しい食事をお楽しみください!
田島明日香|Asuca Tajima
フードスタイリスト。東京都小平市生まれ。立教大学社会学部卒業後、ハウスメーカー勤務、インテリアコーディネーターを経て、2013年よりフードスタイリストとして独立。2016年より、インテリアデザイナーの夫ヤマシタマサトシと料理ユニット「ちろり」として、広告やカタログのフードスタイリング、レシピ考案やイベントのケータリングなども手がける。日本の郷土食材やお酒を含めたスタイリングが得意。ELLE gourmetフードクリエイター部のメンバーでもある。2019年6月、吉祥寺にプライベートサロン「閒-awai-」をオープン。
※ 2021年10月現在の情報となります。
※ 六本木ヒルズ等各施設では、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一部店舗・施設の営業内容を変更しております。 営業状況は定期的に変更がありますので、ご来店の際には事前に各施設HPをご覧ください。
SHARE