celebrate valentine's day

バレンタインデーの夜、オーセンティックなバーで過ごす大人時間

大切な人とのバレンタインディナーの後は、少し背伸びをした夜を過ごしてみては? 初心者でも温かく迎えてくれる、大人のバー3軒をご紹介します。

PHOTO BY TAKUYA SUZUKI
EDIT BY TM EVOLUTION.INC

❶ 吸い込まれるような輝きを放つ“バカラ”を体験できるバー
——B bar Roppongi(ビー バー ロッポンギ)

0205_bar_g1-2
1/6「あまおう苺のベリーニ」¥3,500。フレッシュのあまおう苺と、シャンパンをブレンドしたカクテル。苺の自然な甘みをたっぷりと味わえる。季節のフルーツを使ったカクテルは、時季によりフルーツが変わる。グラスは「マッセナ」のシャンパンクープを使用。
0205_bar_g1-1
2/6フランボワーズリキュール、ヘーゼルナッツリキュール、シャンパンが入った「ロマンス」¥3,000。グラスはエレガントなデザインの「アルクール イヴ」のシャンパンフルート。ラズベリーの酸味とヘーゼルナッツの甘みを、シャンパンの中にほんのり感じるお洒落なカクテル。
0205_bar_g1-3
3/6「パーフェクション」の名がついたカクテルは、甘口の白ワインに赤ワインを浮かべたオリジナルのカクテル ¥2,800を。バーテンダーが丸く削り出した氷にはバカラの“B”のロゴ付き。軽くてスッキリした飲み心地のカクテルは、バカラのグラスで飲むとさらに口当たり良く感じられる。
0205_bar_g1-4
4/6フレンチシェフによる本格的なフィンガーフードも。オリジナルマカロン ¥1,000をのせたバカラの皿は「アラベスク」。細かく刻み込まれたカットが美しい小皿。
0205_bar_g1-5
5/6テーブル席の天井にはキラキラと煌めくバカラのシャンデリアが下がる。これだけでも一見の価値あり。店内に飾られたランプや花瓶なども全てバカラのもの。この空間に置いたバカラの姿を確認しつつ、隣接のショップで購入しては?
0205_bar_g1-6
6/6カウンター席の前の戸棚には、様々なバカラのグラスが並ぶ。中にはとても貴重なグラスもあり、どのグラスでお酒を飲もうか迷うのも、このバーならではの楽しみだ。

1764年、フランス東部・ロレーヌ地方に創設された「バカラ」。誕生以来それは、時空を超えて人々の歓びを煌めくクリスタルの美しさで創造してきた。

シャンデリアをはじめとする室内装飾品、テーブルウェア、バーウェアなどの品々を扱う六本木ヒルズの『バカラショップ』に隣接する『B bar Roppongi』。そこは、五感を心地良く目覚めさせてくれるバカラと過ごす時間と空間を体験できる特別な場所だ。クリスタルのシャンパングラス、ワイングラス、タンブラーなどの、グラスを握った時の感覚、お酒が入った時の重さ、飲む時の口当たりなどを、実際に試して確かめることができる。使ってみるとカットの美しさや吸い込まれるような透明感と輝きに、きっと虜になるだろう。

バーテンダーが作ってくれたカクテルも、バカラグラスで飲むことで、より美味しく感じられる。グラスは隣のショップだけでなく、バーでも購入が可能。バレンタインデーの季節には、果物のフレッシュ感を感じられる、あまおう苺のカクテルがお勧めだ。

TEXT BY YOSHIKO NAKASHIMA

B bar Roppongi(ビー バー ロッポンギ) 住所 東京都港区六本木6-12-1 六本木ヒルズ六本木けやき坂通り 電話 03-5414-2907 営業時間 16:00〜翌4:00(日曜・祝日〜24:00) 定休日 無休 ※クレジットカード使用可 ※価格は税込、サービスチャージ1名¥1,300

❷ 52階、茶室をイメージした空間から輝く夜景が広がる
——アンダーズ 東京 ルーフトップ バー

0205_bar_g2-1
1/8「ジン・ローズヒップ・コスモ」¥2,000。サクラチップのスモークが薫るカクテル。見た目が華やかで、バレンタインデーのデートにぴったりな一杯。
0205_bar_g2-2
2/8「アンダーズ 東京 シグネチャー ジン&トニック」¥2,450。世界的にも注目されているクラフトジン「季能美」を2種の樽で熟成させブレンドした「アンダーズ 東京」オリジナルの「季能美 カスクエイジド 京都ドライジン」を、相性のいい「地中海トニック」と合わせている。冬はゆず、春先は日向夏など、日本の柑橘類をグラスに飾って。
0205_bar_g2-3
3/82月29日まで提供されている温かいカクテルのひとつ、「ホットアイリッシュコーヒー」¥2,000。ほうじ茶とチョコレートクリームのエスプーマをトッピング。
0205_bar_g2-4
4/8黒毛和牛ミニバーガー(3個)¥2,100。和牛を使っているため、しっとりとジューシーな味に仕上がっている。小腹が空いたらシェアして食べるのにちょうどいいサイズ。
0205_bar_g2-5
5/8「握り5貫」¥3,500。同じフロアにある『the SUSHI』の、職人が握る寿司を提供。本まぐろの赤身、松川カレイ、皮目を炙った金目鯛、アジ、サーモン。ネタは季節とその日のよいものを考慮して選ばれる。握りに合うカクテルの注文もできるし、『the SUSHI』のカウンターではコースのネタに合わせたペアリングをバーから頼むこともできる。
0205_bar_g2-6
6/8奥には茶室をイメージして設計されたスペースがあり、中央にはモダンなスタイルの茶釜が設えられている。
0205_bar_g2-7
7/8天井がオープンエアのテラス席からは、ガラス張りの窓から都心のビル群の夜景が広がる。
0205_bar_g2-8
8/8ミクソロジストの吉原泰俊さん。「シーバス ミズナラ マスターズ 2017」でも優勝した実力の持ち主。

ホテル『アンダーズ 東京』の52階フロアにあり、都心の夜景を一望できる『ルーフトップバー』。その空間は、一見屋内だが実は天井が抜けていて外気が入るテラス席と、バーカウンターとテーブル席がある屋内スペースに分かれている。

いずれも、茶室に見立てたローテーブルの空間など、和のテイストを盛り込んだデザインとなっている。

屋内のバーカウンターでは、ミクソロジストの吉原泰俊氏がミクソロジーカクテルを作ってくれる。「内容が決まるまで素材の組み合わせや相性を試行錯誤して、季節のフルーツや柑橘類、プレミアムティーなどを使ったカクテルをご提供しています。」という。カクテルに使うシロップやチョコレートを手作りすることも。高層階からの夜景と美味しいカクテルで至福のひと時を過ごせる。この場所なら、バレンタインデーの演出にも間違いがない。

TEXT BY YOSHIKO NAKASHIMA

アンダーズ 東京 ルーフトップ バー 住所 東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズ 電話 03-6830-7739 営業時間 17:00〜翌1:00(L.O.0:30) 定休日 無休 ※クレジットカード使用可 ※税・サービス料15%別途、テラス席のカバーチャージは1名¥2,000(3月から12月まで)。20時までの利用(宿泊客は無料)

❸ ピアノの生演奏を間近に、六本木の夜景を望む
——My Scotch(マイスコッチ)

0205_bar_g3-1
1/8『マイスコッチ』特製の血液型カクテル! B型にオススメなのがラム、ヨーグルトリキュール、グレープフルーツジュース、トニックを使った「明日があるさ」¥1,000。トロピカルな甘酸っぱさで、爽やかな気分に。
0205_bar_g3-2
2/8「ブラッティ・カーラ」¥1,200は、OPIHRジンをクラマトジュースで割ったカクテル。インド産スパイスを使用したオリエンタルな香りのジンに、トマトと貝エキスが優しく寄り添う。
0205_bar_g3-3
3/8余市出身であるマスターが、故郷のツテを辿り、なんとか仕入れた「余市12年」¥2,200。市場では既に終売となった希少銘柄だが、ここならまだ味わえる。
0205_bar_g3-4
4/8ケチャップソースで味付けした昭和感漂う真っ直ぐなレシピが、かえって癖になりそう。中太麺をたっぷり150g使用した「ナポリタン」¥1,000。
0205_bar_g3-5
5/8『マイスコッチ』では、ピザ生地から手づくり。クリスピーな食感とチーズの風味を生かした、昔ながらのレシピだ。玉ねぎ、ピーマン、ベーコン、マッシュルーム、トマトをのせた「ミックスピザ」¥1,500(Mサイズ)。
0205_bar_g3-6
6/8店舗壁面2箇所に大きな窓を持ち、乃木坂方面を一望。革張りのソファに丸テーブルという老舗バーらしい設えだが、開口部があることで閉鎖感がなく、初めてでも落ち着ける。
0205_bar_g3-7
7/8ピアノの生演奏は、40年前に店舗がオープンした当初からのコンセプト。ダウンライトに真紅の薔薇という演出も、1980年代の素敵な雰囲気をそのまま伝えている。
0205_bar_g3-8
8/8『マイスコッチ』に入店して21年。先代マスターの志を継ぎ、現在はオーナーバーテンダーとしてカウンターに立つ瀬川 治氏。

ジャズやボサノヴァを中心に、奏者の息遣いまで聴こえてきそうな至近距離の中、ピアノの生演奏をいつでも気軽に楽しめるのがこの店の特徴だ。バブル景気に湧いた1980年にオープンという、六本木でも老舗のバーだが、当初より常連客で凝り固まることなく、一見客にも門戸を開いている姿勢がありがたい。店内は喫煙OKだが、ホテルレベルの空調システムで煙草の煙と臭い対策も万全である。

生演奏は、毎日19時30分にファーストステージがはじまり、途中、休憩時間を挟むステージ制。女性客だけのグループは全時間ノーチャージ、18時から20時まではハッピアワー料金が適用され、ファーストステージだけなら男性客でも、お得に楽しむことが可能だ。したがって、はじめての利用なら、まずは早い時間帯で、お店の雰囲気に馴染んでみてはいかがだろう?

40年という長い歴史の中で、お客のリクエストにより増えていったバリエーション豊かなフードメニューに加え、「余市」「響」などの入手困難なプレミアムウイスキー、昭和時代から引き継いだ珠玉のカクテルレシピなど、古き良きニッポンのバーの姿が、この店には今も色鮮やかな姿で残されている。

TEXT BY TAKASHI TSUCHIDA

My Scotch(マイスコッチ) 住所 東京都港区六本木7-18-11 DMビル8F 電話 03-3402-6649 営業時間 18:00〜翌2:00(日曜・祝日~24:00) 定休日 年末年始 ※価格は税別 ※テーブルチャージ1名につき¥1,000、ピアノ演奏がある時間帯はミュージックチャージ10%が必要 ※クレジットカード使用可