今や、世界中の美味なるショコラが食べられる東京。独自のこだわりを究める高級ショコラティエの中、ハッピーホリデーにも使えそうな、併設のサロンでショコラの世界を満喫できるショップ3軒をご紹介します。
TEXT BY TAKASHI TSUCHIDA
EDIT BY TM EVOLUTION.INC
❶ 素晴らしき、カカオの深淵な香りをシンプルに ——ル・ショコラ・アラン・デュカス 六本木
1/7 立てるとツリー、横にすると流れ星型のショコラの中に、クリスマスをモチーフにした6種のフリチュール・プラリネが入っている。オ・レにはヘーゼルナッツのプラリネ、ノワールにはアーモンドのプラリネ。ショコラはもちろん、プラリネも工房で手作り。「サパン・キュルブト・エトワール」¥4,500。Designed by Pierre Tachon
2/7 ツリーを飾るオーナメントのような六角形の中に星を模ったショコラ。オ・レまたはノワール共に、アーモンドのプラリネと栗のクランブルの2種類のフレーバーが入り、異なる風味を同時に楽しめる。「レグザスター」¥3,200。Designed by Pierre Tachon
3/7 カカオ豆の素材そのものを楽しむ「ガナッシュ オリジン」3種、人気のプラリネを楽しむ「プラリネ・ア・ランシエンヌ」3種、フレーバーを楽しむ「ガナッシュ グルマンド」3種をアソート。「デクヴェルト詰め合わせ9個入り」¥3,700。
4/7 フレッシュな苺、ショコラのディスク、クレームショコラ、ライムのコンフィの層に、苺果汁をたっぷりとかけて。ライムの爽やかな酸味とショコラアイスの甘みが口の中いっぱいに広がり、思わず笑みがこぼれるクリスマス限定デセール。「エリクシール・ド・ノエル ショコラ/フレーズ」¥2,100。
5/7 『クスミティー』と『アラン・デュカス』がコラボレート。フランボワーズやローズが入り、華やかな香りが口いっぱいに広がる、チョコレートと相性抜群の白茶「ル・テ・ブラン・アラン・デュカス」¥1,400。
6/7 期間限定のデセールをはじめ、シャンパーニュも楽しめる併設サロン。日が落ちた後は、窓いっぱいのクリスマスイルミネーションでロマンティックな雰囲気に。
7/7 『ル・ショコラ・アラン・デュカス』東京工房のエグゼクティブ・シェフ、ジュリアン・キンツラー氏。本国にはないカフェスペース『ル・サロン』にてデセールが提供されているのも、ジュリアンシェフがアラン・デュカス氏からの信頼を得て実現しているもの。
カカオ豆は、アラン・デュカス氏自ら産地に赴いて、状態をチェック。産地ごとに異なるカカオ豆の風味を余すことなく届けるべく、徹底した温度・湿度管理のもと、カカオ豆の粉砕から全ての工程をショコラティエが手作りするのが『ル・ショコラ・アラン・デュカス』のスタイルだ。
パリ本国から、チョコレートを“クーベルチュール”の状態で輸入し、東京工房で全てのショコラをひとつ一つ丁寧に手作りで仕上げていく。このブランドのプラリネの香ばしさや柑橘類のフレッシュさが際立っている理由はそこにある。
アラン・デュカス氏からの絶大な信頼を集めるジュリアン・キンツラー氏はオープン以来『ル・ショコラ・アラン・デュカス』東京工房のエグゼクティブ・シェフに。ジュリアンシェフは「このブランドのショコラは、カカオ豆をブレンドすることなく、産地オリジナルの味わいをそのまま届けるショコラ。それがとてもシャープなのは、そのためです」と話す。
PHOTO BY SHIGEYASU GUSHIMA
ル・ショコラ・アラン・デュカス 六本木 住所 東京都港区六本木6-12-2 六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り 電話 03-5775-1185 営業時間 11:00〜21:00(L.O.20:00) 定休日 無休 ※クレジットカード使用可 ※価格は税別
❷ ショコラ好きが必ず辿り着く、スパイシーな大人のチョコレート ——bubó BARCELONA 表参道本店(ブボ バルセロナ オモテサンドウホンテン)
1/8 世界一と称されたチョコレートケーキ「シャビーナ」¥1,160 をカフェで注文すると、素敵な盛り付けでサーブされる。シナモンやクローブ、ナツメグといったスパイスがブレンドされ、チョコの甘さに複雑さを加えた驚きの味わい。
2/8 「ボンボンセレクシオン4個入り バル」¥1,800。テ(紅茶)、パンコントマテ、ピエモンテ、レモン&バジルと、いずれもひと筋縄ではいかないユニークなテイスト。
3/8 左から順に、ピスタチオ、パッション、ラズベリーのマカロン各 ¥300。酸味、苦味がほど良く効いていて、いつまでも引きずらないさっぱりとした甘みが味蕾を刺激する。
4/8 マカダミアナッツを、バニラと海塩を加えたホワイトチョコレートでコーティングして、ココアパウダーをまぶしたアイテム。甘じょっぱくて、お酒のお共にもぴったり。「チョコフルーツ マカダム100g」¥2,200。
5/8 バニラベースのクッキー生地に細かいナッツをのせて焼き上げ、チョコレートでコーティング。「ガレットクッキー ヘーゼルクランチ100g」¥2,000。
6/8 ガレットクッキーは、ダーククランチ、ヘーゼルクランチ、ダーククッキー、ミルククランチの4種類。各¥2,000。海塩のアクセントで、口の中に入れた後の心地良い余韻がほのかに残る。
7/8 カフェスペースは店舗2階に。表参道の喧騒から離れ、落ち着いた時間が過ごせる。スイーツはもちろん、ランチ用にはハンバーガーやステーキメニューの用意も。
8/8 『bubó BARCELONA 表参道本店』店長の古屋弘樹さん。お勧めはやはり、ベストチョコレートケーキ賞を受賞した「シャビーナ」とか。「スパイスを多用した複雑なチョコレートの味わいを、まずはお試しください」
スパイスや海塩、柑橘類を効かせることで、チョコレートの持つ美しい甘さにプラスアルファの要素を加えるのが『bubó BARCELONA』の持ち味。“トニー”の愛称で親しまれているスペイン出身のパティシエが、現在このブランドのチョコレート部門を統括するシェフショコラティエを務めている。
『bubó BARCELONA』に来たら是非試したいのが、パティシエの世界大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」にてベストチョコレートケーキ賞を受賞した「シャビーナ」だ。オリーブオイルを含ませたケーキ生地にたっぷりのチョコレートムースが加わり、口当たりは意外と軽やか。そこに複数のスパイスが効いて、ひと口目から味の多層化が始まるのだ。
そして『bubó BARCELONA』は、黒を基調とした製品パッケージもスタイリッシュ。ボンボンショコラはもちろん、ガレットクッキーやナッツのチョコレートがけなどもシックなパッケージで、プレゼントアイテムとしても好評だ。
PHOTO BY HISAKO HAGI(NDPP.)
❸ 味わい深い100%オーガニック北欧ショコラの新境地 ——サマーバード オーガニック
1/5 マジパンに、ふわふわのメレンゲクリームをのせてチョコレートをコーティングしたデンマークの伝統的なお菓子。左から、ストロベリー、アップルシナモン(冬期限定。1/15まで)、バニラの「クリームキス」各¥350。
2/5 コーティングしたチョコレートの中には、各種フレーバーがたっぷり。スカンジナビアの雄大な自然からインスパイアされ、自然の恵みを贅沢に詰め込んだ6種類、30g入りのアソートメント。日本限定「ミニ タパス」¥1,980。
3/5 カフェ併設のガラス張りのラボでは「クリームキス」をその場で手作りしている。
4/5 『ニコライ バーグマン』のフラワーボックスに、9種類のチョコレートをアソートした「チョコレート&フラワー限定ギフトボックス」¥8,500。溢れる花の香りと、チョコレートの濃密な味わいとのマリアージュ。
5/5 チョコレートの甘い香りに包まれながら、出来たての「クリームキス」を! 屋内12席のほか、ガーデンパティオの屋外席もある。ドリンクは、デンマーク王室御用達『A.C.パークス』のフレーバーティーがオススメ。
人工的な甘味料、香料、食品添加物を一切使わず、自然の恵みによるチョコレートを作ろうと、ミカエル・グロンルッケ氏が1986年にデンマークで創業した『サマーバード オーガニック』。今日では同店の製品全てがデンマーク王国政府から100%オーガニックの認定を受けているという産地、生産者に徹底してこだわるショコラティエだ。
そして、デンマークの国民的ブランドにまで成長した『サマーバード オーガニック』を、2016年にデンマーク人のフラワーアーティスト、ニコライ バーグマン氏が南青山でプロデュース。木の温もりを感じられる北欧スタイルのシンプルな空間で、ブランド初のカフェスタイルに仕立てている。
店内ではチョコレート製品のほか、各種カフェメニューを用意。青山でのデート、ショッピングの合間に、いつもとは違う、とびきりのスカンジナビアン・チョコレートを試したい。
PHOTO BY TAKUYA SUZUKI
サマーバード オーガニック 住所 東京都港区南青山5-5-20 電話 03-6712-6220 営業時間 10:00〜20:00 定休日 不定休 ※クレジットカード使用可 ※価格は税別
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