2 nabe recipes with wine

ワインで鍋パ! クリスマスにぴったりの大人の鍋レシピ

クリスマスは、ワインで鍋パーティをしてみませんか。冬の定番・鍋料理を、ホームパーティにぴったりの大人の贅沢な料理にアレンジ。スパークリングワインや赤ワインに合う2つのレシピを、フード スタイリストの田島明日香さんがご紹介します。

FOOD STYLING BY ASUCA TAJIMA
PHOTO BY TOMO ISHIWATARI

❶ クリーミーな泡と豆乳がベストマッチ!
——スパークリングワイン×豆乳ぶりしゃぶ

これから旬を迎えるぶりを使って、しゃぶしゃぶに。出汁に豆乳が加わり、まろやかな味わいです。ぶりの脂もあっさりといただけます。

材料(4人分) 
ぶり(刺身用) サク  ————1〜2本
豆乳————————————500ml
水—————————————500ml
昆布————————————8cm角1枚
にんじん——————————1/2本
水菜————————————4わ
ねぎ————————————2本
糸こんにゃく————————150g
えのき茸——————————1袋
ポン酢、柚子胡椒など————適宜
卵—————————————適量
〆用ごはん—————————適量

作り方
① にんじんは薄切り、水菜はざく切り、ねぎは斜め切り、えのき茸は石突きを除いて食べやすい大きさに切る。ぶりは皮を下にし、5〜7mmの厚さでそぎ切りにする。
② 鍋に水、昆布、にんじんを入れて火にかけ、15分程中火で熱する。
③ ❷に豆乳を加え、❶の具材を入れて沸騰させないよう弱火で煮る。
④ ❸にぶりをさっとくぐらせ、お好みで柚子胡椒、ポン酢をつけていただく。
⑤ 〆はごはんと卵を入れて雑炊に。

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1/5主な材料 ぶり(刺身用サク)、豆乳、水、昆布、にんじん、水菜、ねぎ、糸こんにゃく、えのき茸
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2/5ぶりは皮を下にし、5〜7mm厚さで包丁を手前に引き、そぎ切りにします。あまり厚いと火が入らず、薄すぎるとすぐ火が入って崩れてしまいます。店頭で切ってもらっても◎。
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3/5自家製ポン酢は、醤油にすだちやゆずなど柑橘を絞り入れるだけ。
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4/5豆乳を加えたら、沸騰させずに鍋肌がじりじりするくらいの火加減にするのがポイントです。煮立たせると分離してしまうのでご注意を。柚子胡椒や自家製ポン酢をつけてお召し上がりください。
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5/5〆には卵とご飯を加え、ぶりの脂が溶け出した豆乳スープで雑炊に。

❷ ワインベースの割り下で大人のすき焼き
——赤ワイン×鶏すき鍋

しょうゆみりんをベースに赤ワインを加えた濃厚スープで、鶏肉を味わいます。赤ワインのコクと酸味が、醤油と引き立て合い、ワインに合う絶品鍋になります。

材料(4人分) 
鶏もも肉——————————2枚
白菜————————————1/4個
春菊————————————1束
ねぎ————————————2本
ミニトマト—————————8個
焼き豆腐——————————1丁
しめじ———————————1袋
お麩————————————12個
●割り下
 生姜———————————1片
 にんにく—————————1片
 ねぎの青い部分——————1本分
●A
 赤ワイン—————————150cc
 しょうゆ—————————100cc
 みりん——————————100cc
 砂糖———————————大さじ3
油—————————————大さじ1
卵—————————————適量
茹でうどん—————————適量

作り方
① 鶏肉はぶつ切りにする。白菜、春菊はざく切りにし、ねぎの青い部分はみじん切り、白い部分は斜め切りにする。生姜、にんにくはみじん切りにする。ミニトマトはヘタを除き、しめじはほぐす。焼き豆腐は食べやすい大きさに切る。
② 鍋に油を熱し、ねぎの青い部分、生姜、にんにくを入れ、香りがでるまで炒める。鶏肉を皮目を下に入れて砂糖をまぶしながら焼き、焼き色がついたら A を加えひと煮立ちさせ、食べる量ずつ具材を加えて煮る。お好みで溶き卵につけていただく(煮詰まったらだし汁を加えてのばしても)。
③ 〆は茹でうどんを加えて。

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1/7主な材料 鶏もも肉(むね肉でも可)、白菜、春菊、ねぎ、ミニトマト、ヤングコーン、焼き豆腐、しめじ、お麩
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2/7割り下の材料 生姜、にんにく、ねぎの青い部分、赤ワイン、醤油、みりん、砂糖
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3/7鍋に油を熱し、ねぎの青い部分、生姜、にんにくを入れ、香りがでるまで炒めます。
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4/7鶏肉を皮目を下に入れて、砂糖をまぶしながら焼くと、鶏肉がジューシーに仕上がります。
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5/7赤ワイン、しょうゆ、みりんを加えてひと煮立ち。割り下にはワインが入りますが、アルコールは飛ぶので、お子様にもOKです。
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6/7食べる量の分だけ具材を入れて。おすすめは、ミニトマト、春菊、ねぎ。濃厚な割り下との相性抜群です。他にマッシュルーム(ぜひ丸ごとで!)やくずきりなども。
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7/7〆は茹でうどんを加えて。

いつもの鍋をグレードアップする、ワインと食材

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1/4クリーミーな泡は、クリーミーな味わいの豆乳なべにぴったり。ルイ・ロデレールがカリフォルニアで手掛けるスパークリングワインは、エレガントな酸で、余韻をすっきりとまとめ、魚の味わいを引き立てます。カルテット・アンダーソン・ヴァレー ブリュット ¥3,900(ワインショップ・エノテカ/六本木けやき坂通り3F
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2/4通常よりも香りの高い柚子を使った、柚子こしょう。クリーミーな豆乳鍋のアクセントに。美はら 柚子こしょう ¥800((グランドフードホール/六本木ヒルズ ヒルサイドB2F
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3/4種子島のサトウキビをそのまま焚き詰めた、ミネラル豊富な島ざらめ。鶏すき鍋では、鶏肉にまぶしながら焼くと、お肉が柔らかくジューシーに仕上がる。永久屋 種子島産 島ざらめ ¥420(グランドフードホール/六本木ヒルズ ヒルサイドB2F
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4/4鶏すき鍋に、再仕込み醤油の「きあげ醤油」を使うことで、赤ワインのパンチに負けない濃厚な割り下に。福島屋 きあげ醤油¥780(福島屋/アークヒルズ サウスタワーB1F

気軽にわいわい楽しめる鍋も、ひと工夫プラスするだけで、ワインにも合う大人の鍋に。下ごしらえも簡単なので、友人が集まるランチパーティや家族を交えたディナーパーティなど、温かい鍋で楽しいクリスマスのひとときをお過ごしください。

 

田島明日香|Asuca Tajima
フードスタイリスト。東京都小平市生まれ。立教大学社会学部卒業後、ハウスメーカー勤務、インテリアコーディネーターを経て、2013年よりフードスタイリストとして独立。2016年より、インテリアデザイナーの夫ヤマシタマサトシと料理ユニット「ちろり」として、広告やカタログのフードスタイリング、レシピ考案やイベントのケータリングなども手がける。日本の郷土食材やお酒を含めたスタイリングが得意。ELLE gourmetフードクリエイター部のメンバーでもある。2019年6月、吉祥寺にプライベートサロン「閒-awai-」をオープン。