ファッションのご意見番ことスタイリスト地曳いく子さんが、独自の視点で切り込むオトナ女史のためのスタイル術「IKUKO’S METHOD」。今回のテーマは「スマホライフを楽しむ」です。
STYLING BY IKUKO JIBIKI
PHOTO BY SHIN KIMURA
EDIT BY AKANE MAEKAWA
NOスマホ、NOライフ!
もう、スマホ無しには生きられない
気がつくと、日常の中でかなりの役割を占めているスマホ。生活も仕事も、この子に頼りっぱなし。年末のある日のことです。朝起きると、スマホが何をしてもうんともすんとも反応せず、起動しなくなるという一大事が発生。結果を先にお伝えすると、バッテリーの劣化で、とりあえずはバッテリー交換だけで事なきを得たのですが……。そのスマホがない数時間、手も足も出ない状態に。電話もできない、電車にもピッと乗れない。それまでの “あたりまえ”が何もできないんだということを痛感しました。ということで、今、愛とお金をかけるならスマホまわりと思い、今回のテーマに至ったわけです。時代が変われば、持ち物も変わります。この2、3年の間で、バッグの中身も様変わり。ここで一回、スマホを主体に考えて、持ち物だけでなく、人生もおしゃれも見直してみてはいかがでしょうか?
地曳いく子が指南する
スマホ偏愛アイテムのススメ
❶ ラグジュアリーに武装するからこそ大事に扱う気持ちも高まる
キュウソネコカミというバンドの曲で「スマホはもはや俺の臓器」※という歌詞があるのですが、まさに私にとってのスマホはそんな存在。もうひとつの脳というべきものともいえます。スマホのおかげでアドレス帳もいらない、地図もいらない。調べものもできて、出先で簡単な原稿チェックもできる。さらに音楽も聴けて、動画も観ることができる。通信機能以上の役割を担ってくれています。これほど生活に無くてはならない存在なのだから、フォンケースをラグジュアリーなブランドもので奮発してあげてもいいのでは?と思います。それなりのケースにすれば、より大事に扱うはず!です。
※作詞:ヤマサキ セイヤ 作曲:キュウソネコカミ 2013年ミニアルバム『ウィーアーインディーズバンド!!』の「ファントムヴァイブレーション」より
❷ スマホポーチで肌身離さず
昨年、万能スマホポーチを手に入れて以来、このポーチとトートバッグの2個持ちが私のスタイルになっています。ポーチは、スマホのほかに、家の鍵とカードとお札数枚、そして小さなバッテリーが入るぐらいのもの(しかも、リーディンググラスホルダー付き)。またまた、やらかしてしまった例なのですが、昨年末に久々にライブに行き、その後、ライブ仲間と飲んで帰ったら、見事にトートバッグをどこかに置き忘れてきてしまったのです。でも、スマホポーチだけは、肩から下げていたおかげで、タクシーにも乗れ、家にも入れました。バッグは色々と旅をしたようですが、AirTagが入っていたので、スマホで位置確認をして、後日、無事捕獲。スマホが無事であればこそです。そんな私のような方には、肌身離さず持てるスマホポーチをおすすめします。アクセサリー感覚で持てるスマホ+αサイズのミニバッグでもOKです。
❸ さらにその先の未来へ
スマホの便利さ向上とともに、ワイヤレスイヤフォンの人も増えました。ただ、外した時の置きどころに困ることも。そんな人のために、ワイヤレスイヤフォンホルダーも、ラグジュアリーブランドから登場しています。時代が変われば、持ち物も変わると言いましたが、スマートウォッチを通信契約すると、スマホを忘れても、ワイヤレスイヤフォンで電話も掛けられ、電子決済もでき、音楽も聴けてしまえます。近い将来、スマホがいらなくなる未来がやって来るのかも!?(笑)
地曳いく子|Ikuko Jibiki
スタイリスト/1959年東京生まれ。数々のファッション誌で活躍し、女優や著名人のスタイリングも数多く手がける。大人の女性を美しくみせる的確な理論に基づくスタイリング術に定評を持つ。現在は、ファッションアイテムのプロデュースほか、テレビやラジオに出演するなど多方面で活躍。著書に『服を買うなら、捨てなさい』『着かた、生きかた』(ともに宝島社)『おしゃれも人生も映画から』(中央公論新社)『買う幸福』(小学館)『おしゃれは7、8割でいい』(光文社)『日々是混乱』(集英社)など多数。最新刊に『ババア上等! 番外編 地曳いく子のお悩み相談室』(集英社文庫)。
※2023年1月現在の情報となります。
※表示価格は全て税込価格です。
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