年齢問わず楽しめるスポーツとして永きにわたり人気のゴルフ。ここ最近はヘルシーな屋外スポーツとして人気が高まり、若年層や女性のスターターも増えている。アウトドアでも「ぽく見えない」街着とボーダレスなウエアがトレンドだが、ゴルフウエアもしかり。ゴルフ場の服装ルールの簡略化もあいまって、かなりスタイリッシュに進化しているのだ。六本木ヒルズに居を構える4つの店舗から、パフォーマンスにもデザイン性にもこだわったゴルフファッションの代表例を取り上げる。
PHOTO BY KAZUYA AOKI
EDIT & TEXT BY RCKT/ROCKET COMPANY*
色と柄を重ねて、プレイフルかつラグジュアリーに
まずは2008年にアメリカ西海岸で初めてのコレクションを発表し、ゴルフウエア新時代に先鞭をつけた〈マーク&ロナ〉の新作を見てみよう。保守的なゴルフウエアの世界に独特なデザイン感覚でほかにない“Luxury Golf”というコンセプトを持ち込んだマーク&ロナ。スカルマークがアイコンのこちらのブランド、芸能人にもファンが多いことでも知られているが、見た目だけではなく機能性にも優れているからこそ、一過性のトレンドに陥らず10年以上人気を保持しているのだろう。例えばこちらの個性的な柄のダウンジャケットは、ゴルフシーンでのパフォーマンスを担保してくれる気配りに満ちている。700フィルパワー以上の上質なダウンとフェザーを使用し、とにかく軽くて動きを妨げないうえに防寒性も素晴らしい。「ファッション性と機能性を両立した」とは、こういうことかと思わせてくれる仕上がりだ。
老舗のクラフトマンシップが醸す安定の洒落感
1928年にアメリカで紳士靴ブランドとしてスタートした〈コールハーン〉。現在ではシューズのみならずバッグ、アクセサリー、アウターなどトータルブランドとして進化を遂げているが、その根幹を支えるのは複雑な工程を要する靴の世界で培われたクラフトマンシップ。ゴルフの世界でも、そのクラフトマンシップは存分に発揮されている。コールハーンといえば革靴だが、今回紹介するシューズも上質な牛革のアッパーに、独自開発のソフトスパイクラバーで履くほどに足になじみ長時間履いても疲れない。トラッドなウイングチップディテールで、なんなら街で履いても足元を映えさせてくれる頼もしい存在だ。スタイリングで合わせたのは耐久撥水の迷彩柄ジャケット。パッカブルという使い勝手の良さに加え、通気性のいいメッシュの裏地に適度なストレッチ性と細やかな目配りが嬉しい。こちらも街着としても活躍するスタイリッシュな仕上がりで、シンプルなポロシャツに合わせても洒落感が漂う。
洗練デザインに秘められたミリタリズム
1998年にラゲッジブランドとして誕生した〈ブリーフィング〉は、ミリタリーをデザインソースにしたコレクションを軸に展開し、卓越した機能美が特徴。アメリカが本気で生み出す強靭なパーツや最高峰の技術と機能を、タウンユース向けにそれぞれのシーンにフィットするよう研究開発されたものだというのだからその信頼性は確たるものだ。そのゴルフラインである〈ブリーフィング ゴルフ〉、誰にでも似合うニュートラルさを感じさせるのは制服的なミリタリーの名残だろうか。都会とアウトドアをブリッジする「URBAN GOLF」をコンセプトに掲げており、まさに今時のゴルフウエアの一つの理想形といえる。機能性から出発したミリタリズムを流麗なデザインにうまく落とし込めば、なんとも洗練されたバランスに仕上がるのだという好例だ。
モード要素が詰まった、こなれゴルフスタイル
国内外を問わず旬の上質モード系ブランドを揃える〈ビーセカンド〉は、セレクトショップならではのこなれ感のあるゴルフスタイルを披露してくれた。セレクトしたのは、〈TFW49〉のウエアとキャップ。〈TFW49〉は日本独特の「粋」を標榜するjunhashimotoによるゴルフラインで、そのアイテムは入荷するとすぐに売り切れてしまうことも多々あるほどの人気ぶり。今回のスタイリングの主役、蛍光イエローがまぶしいパーカーも売り切れ必至なので気になる方には早めの購入をおすすめしたい。2色のイエローが織りなすコントラストは、給水性の高いパイル生地とストレッチ性のあるタフタ素材によるもので、動きやすいゆったりしたシルエットとラグラン袖でパフォーマンス性と今っぽさを両立している。ビッグロゴキャップとアンクル丈のハイパーストレッチパンツを合わせて、ゴルフシーンではもちろんストリートでも映えるモード感たっぷりの組み立てだ。
※ 2021年10月現在の情報となります。
※ ゴルフ場によりドレスコードが異なります。事前に訪問するゴルフ場の情報をご確認ください。
※ 表示価格は全て税込価格です。
※ 定休日は六本木ヒルズに準じます。
※ 店舗により臨時休業や営業時間を変更させていただいております。詳細は「六本木ヒルズの営業状況について」をご確認ください。
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