ファッションのご意見番ことスタイリスト地曳いく子さんが、独自の視点で切り込むオトナ女史のためのスタイル術「IKUKO’S METHOD」。今回のテーマはコスチュームジュエリーです。
STYLING BY IKUKO JIBIKI
PHOTO BY SHIN KIMURA
EDIT BY AKANE MAEKAWA
思考回路が停止する今だからこそ
インパクトのあるプラスワンでおしゃれを
サマーセールも終盤に向かい、巷のショーウインドーやファッション誌はすっかり秋へ。とはいえ、今が一番暑い時季。おしゃれを楽しみたくても暑さに負けて、服のコーディネイトがどんどんシンプルになっていきませんか。でも、それも仕方ありません。この猛暑にやられて思考能力は停滞気味なのですから。そんな時の強い味方が、ひとつプラスするだけで華やかさがぐっと増すラグジュアリーブランドのコスチュームジュエリー。コーディネイト能力の低下で、何も考えずにするっと着てしまったカットソーワンピースや白Tシャツ。インパクト大のコスチュームジュエリーさえつければ、暑いこの季節でもファッション勝者になれるのです。
地曳いく子のコスチュームジュエリーのすすめ
❶ 秋のモード気分を先取り
店頭に秋物が並び始めるこの時季ですが、まださすがに服は買う気になれませんよね。そこで狙いたいのがラグジュアリーブランドのコスチュームジュエリー。最新コレクションに連動して登場するコスチュームジュエリーは、今すぐ楽しめるうえに、ひと足お先にトレンドを取り入れることができてしまうのです。しかも秋冬ものなので、そのままニットや厚手のウールものと合わせることができ、ロングスパンで活躍してくれます。
❷ 毎日でもつけられる気軽さ
コスチュームジュエリーの魅力は、プチプラでラグジュアリーブランドを楽しめること。もちろんそれなりにお値段が張るものもありますが、ファインジュエリーに比べればかわいいものです。しかもパーティーだけでなく、カジュアルな格好にもOK。思考回路が低下中の今だからこそ、毎日つけて気軽にスタイルアップしていきましょう。
❸ 開放的な季節は手もとが勝負
夕方からのビアガーデンをはじめ、ビーチパーティーやレイヴパーティーなど、なにかとグラスを持つ機会が増えるのが夏の宿命。そう、グラスを持つ手こそ、おしゃれの主役となる季節なのです。朝はブラッディメアリー、夜はモヒート、真夜中はレッドブルのウォッカ割。一日中グラスを持つあなたには、インパクトを盛るボリューム勝負なリングやブレスレットがおすすめ。手もとを印象的にするだけで、Tシャツやシンプルなカットソーもぐっとゴージャスになるはずです。
❹ 耳もとを軽やかに揺らす
もう暑くてやってられないわ、とついつい首の後ろから髪を両手で上げたくなるのがこの季節。そんな仕草をしたとき、ピアスがきらりと耳もとで涼し気に揺れるのが見えるって素敵だと思うんです。ぜひオトナ女史の皆様は、揺れる耳もとを意識してみてください。
地曳いく子|Ikuko Jibiki
スタイリスト/1959年東京生まれ。数々のファッション誌で活躍し、そのキャリアは30年超えを誇る。数多くの女優のスタイリングも手がけ、大人の女性を美しくみせる的確な理論に基づくスタイリング術に定評を持つ。独特の語り口も魅力で、現在はテレビやラジオでのコメンテーターとしても活躍中。著書に『服を買うなら、捨てなさい』『着かた、生きかた』(ともに宝島社)、『脱「若見え」の呪い “素敵なおばさま”のススメ』(マガジンハウス)など多数。この秋には続々と新刊が発売予定。
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