IKUKO’S METHOD

ビーチ&プールサイドアイテムの鉄則——地曳いく子のおしゃれメソッド16

ファッションのご意見番ことスタイリスト地曳いく子さんが、独自の視点で切り込むオトナ女史のためのスタイル術「IKUKO’S METHOD」。今回のテーマは夏のビーチ&プールサイドのお話です。

STYLING BY IKUKO JIBIKI
PHOTO BY SHIN KIMURA
EDIT BY AKANE MAEKAWA

海辺は日常からの逃避行

たとえ水に入らなくても、ビーチやプールに行く理由。それは、日常から抜け出したいからではないでしょうか。燦々と降りそそぐ陽射しを浴び、忙殺の日々を忘れ、週末や休暇をのんびりと過ごす。だったら、オンとは思いっきり切り替えて、ビーチサイドだけでしか使いません!という浮かれアイテムがあってもいいと思うのです。日頃の憂さ晴らしに行くのですから、その値段を出した分だけ心がアガるもの。それがビーチ&プールサイドアイテムの鉄則です。オンにもオフにもなんて考えるのはここでは禁物。特別なワクワク感を楽しみましょう。

地曳いく子のビーチ&プールサイドの心得

❶ “ここだからこそ許される”を思いっきり

いい大人になると、穿きたくても穿けないのがショーパン。街でそんな勇気はなかなか出てきませんよね。でも堂々と足をさらけ出しても許されるのがビーチ&プールサイド。水着の上にショートのロンパースをさらっと着て、ビーチサイドバーで過ごしたり、夕暮れの海辺を散歩したり。大人のショーパンは、非日常への切り替えスイッチになるのです。

スカートならラップタイプ。水着の上からもさっと巻けますし、裾をひらひらさせてフラットなサンダルやビーサンを履いてペタペタと歩きたいものです。タウンユースは度外視して、さらりと一枚身に付けた途端、心が開放され舞い上がるものを一着は手に入れましょう。

❷ 水着のアップデートも怠るべからず

大人になると無邪気に海やプールに入って遊ぶなんてこともなくなり、水着をアップデートしていなかったりする人が多いのでは? でもビーチサイドではファッションの一部。ワンピースに合わせたり、スカートを巻いたりと、ここ最近は水に入らない水着という流れも。昼から水際のバーで泡やビールを片手にリラックス。そのために大人は水着を着るんです。もちろんスパやジャグジーでも必需品ですし。持っている水着が今の自分のスタイルに合うのかチェックしてみましょう。

❸ 気持ちを上げるラフィアは必須

夏気分をあげてくれるラフィア素材。今年の注目は大きめの籠バッグ。何でもガンガン詰め込んでビーチへ出かけてください。おすすめはシンプルなデザイン。やっぱりラフィアなので、どんなに丁寧に扱ってもレザーのように長持ちはしません。ワンシーズンで使い倒すぐらいの割り切りでお手頃価格のシンプルなものを選び、チャームでアクセントをつけてみてはどうでしょうか。

余談ですが、大きな籠は冬になると邪魔ですよね。私は、水着やビーサンなど夏用品をこの中にまとめて入れ、ビニールを掛けてクローゼットの棚の一番上の奥に収納しています。そうすれば、冬に南国のリゾート地に行くとなっても、そのまま持って出かけられますから。

❹ ひと夏の思い出と思うべし

どんなに高いバッグや靴やジュエリーでも、使えば劣化し、時には壊れ、無くしたりするものです。特にビーチサイドは気の緩みもあって紛失しがち。ビーチサイドのアクセサリーは、つけたままガンガンシャワーを浴びられるぐらいのものを。日焼けの跡とともに消えるひと夏の思い出ぐらいの気持ちで選んだほうが、逆に楽しめると思います。先輩として一言。10年後なんてどうなっているかわからないんですもの。あなたも私もね。

 

profile

地曳いく子|Ikuko Jibiki
スタイリスト/1959年東京生まれ。数々のファッション誌で活躍し、そのキャリアは30年超えを誇る。数多くの女優のスタイリングも手がけ、大人の女性を美しくみせる的確な理論に基づくスタイリング術に定評を持つ。独特の語り口も魅力で、現在はテレビやラジオでのコメンテーターとしても活躍中。著書に『服を買うなら、捨てなさい』『着かた、生きかた』(ともに宝島社)など多数。最新作に『脱「若見え」の呪い “素敵なおばさま”のススメ』(マガジンハウス)。

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