MICKEY: THE TRUE ORIGINAL & BEYOND

「ミッキーマウス展 THE TRUE ORIGINAL & BEYOND」が開幕! ディズニー、ミッキーマウス作品が初上陸

「ミッキーマウス展 THE TRUE ORIGINAL & BEYOND」が、森アーツセンターギャラリーにて2021年1月11日(月・祝)まで開催される。本展は、ミッキーマウスのスクリーンデビュー90周年を記念して2018年から2019年にニューヨークで開催された展覧会「MICKEY : THE TRUE ORIGINAL」の作品が中心。加えて、日本初上陸となる世界的アーティストたちのディズニー、ミッキーマウス作品も多数展示される。本記事では三つのゾーンで構成される本展の魅力をお伝えする。

TEXT BY HILLS LIFE.jp

①「原点=THE ORIGIN」

一つ目のゾーンでは、ミッキーマウスのスクリーンデビュー作『蒸気船ウィリー』と不朽の名作『ファンタジア』、ディズニーの礎を築いた2作品にスポットを当てている。
 

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1/2「原点=THE ORIGIN」の会場風景。現在に至るディズニーのクリエイションの原点である『蒸気船ウィリー』を追体験するような演出は、ミッキーマウスの歩みをともにたどる本展の船出にふさわしい。
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2/2『ファンタジア』は、「音楽に動きを同期させる」「音楽の視覚化」という当時としては斬新だった手法に挑んだアニメーション。クラシックの名盤から着想を得て制作された映像史でも類を見ないこの作品は、いまでは当たり前の音響システムを実験的に扱った野心的なものだった。本展では公開80周年を記念して現代の最先端技術を駆使し、映像、音響ともに新しいファンタジアの表現に挑戦している。

②「現代=THE TRUE ORIGINAL」

ミッキーマウスにインスピレーションを受けた現代アーティストの作品が並ぶ二つ目のゾーン。ニューヨークの展示で発表された20人以上の作品のなかから、選りすぐったものを本展で紹介する。幼少期よりウォルト・ディズニーの作品に影響を受けたといわれているキース・ヘリングの《Untitled(Mickey Mouse) 》の来日も決定した。
 

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1/7「現代=THE TRUE ORIGINAL」の会場風景。
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2/7《Standing on the Shoulders of Giants》|ビル・シュワブ 2005年にウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオに入社。最近では、史上最大級の人気を誇るアニメーション映画『アナと雪の女王2』のキャラクター・アートディレクターを担当。また、『アナと雪の女王』でキャラクターデザインのスーパーバイザーを務め2013年のオスカーを受賞。2017年に『モアナと伝説の海』でノミネート(アニメーション長編制作における最優秀キャラクターデザイン賞)。ディズニー入社前は、カートゥーン ネットワーク、ドリームワークス・アニメーション、ニコロデオン、MTV、ワーナー・ブラザースのキャラクターデザイナーとして活躍。
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3/7《Future Mickey》|エリック・ゴールドバーグ 同世代のアニメーション業界屈指の一人と広く認められているベテランのディレクター、デザイナー、アニメーター。1990年の人気長編映画『アラジン』での「ジーニー」のアニメーションスーパーバイザーからウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオとの仕事を開始。また、2009年に、ディズニーの手描きアニメーション長編『プリンセスと魔法のキス』においてトランペットを演奏するワニ「ルイス」のアニメーターのスーパーバイザーを務め、3度目のアニー賞最優秀キャラクターアニメーション賞を受賞。
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4/7《Dancing Into the Future》|グリゼルダ・サストラウィナータ=ルメイ インドネシア・ジャカルタ出身で2015年にウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオに入社。2016年のアカデミー賞にノミネートされた長編映画『モアナと伝説の海』において、はじめてビジュアルディベロップメントアーティストとして貢献。最近では、ビジュアルディベロップメントアーティストとして『アナと雪の女王2』の「アナ」のコスチュームデザインをリードした。また、2018年の長編映画『シュガー・ラッシュ:オンライン』でのビジュアルディベロップメントを担当し活躍。
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5/7《Ray of Tomorrow》|ジン・キム 韓国・ソウル出身で1995年にアニメーターとしてウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオに入社。史上最大級の人気を誇るアニメーション映画『アナと雪の女王2』や2013年にオスカーを受賞した長編『アナと雪の女王』『シュガー・ラッシュ』『塔の上のラプンツェル』におけるビジュアルディベロップメントを担当。また『ベイマックス』のキャラクターデザインのスーパーバイザーや2008年の『ボルト』のキャラクターデザイナーを務めた。ビジュアルディベロップメントのほかに、『プリンセスと魔法のキス』『ルイスと未来泥棒』『トレジャー・プラネット』『ファンタジア2000』においてアニメーターを務めた。
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6/7《Pie-Eyed Wonde》|ポール・フェリックス 1998年にディズニー・テレビジョン・アニメーションに入社。6年後、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオに異動。アカデミー賞受賞作品『ベイマックス』、アニメーション短編『インナー・ワーキング』『リロ・アンド・スティッチ』のプロダクション・デザイナーを担当。また、2011年の『くまのプーさん』および2008年の『ボルト』にてアートディレクターを務めプロダクション・デザインでアニー賞にノミネート。ディズニーに加わる前は、DIC・エンタータインメント・スタジオで絵コンテのクリーンナップ(清書)および、レイアウト・デザインで活躍。
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7/7「現代=THE TRUE ORIGINAL」ゾーンのアーティストたち(アルファベット順)。

③「未来=& BEYOND」

最後のゾーンでは、日本展のオリジナル企画として、「未来のミッキーマウス」にスポットを当てている。各ジャンルの第一線で活躍する5名の日本人アーティストを招き、「誰も見たことがない、まったく新しいミッキーマウスをつくってください」というテーマのもと創作された新しいミッキーマウスが初公開される。
 

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1/5《お部屋》|大島智子 2010年頃からイラストをもとにしたGIFアニメをTumblr上に公開しはじめる。それらを作品化した、《ガストでもロイホでもラブホでもいいよ》が第17回学生CGコンテストの最終ノミネートに残り話題に。現在はCDジャケットやMV制作を行う。著書に『Less than A4』(作品集)、『セッちゃん』(漫画)がある。
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2/5《Untitled》|河村康輔 グラフィックデザイナーとして多数のアパレルブランドにグラフィックを提供、コラボレーションTシャツを制作している。ほかにもライブ、イベントなどのフライヤー、DVD・CD のジャケット、書籍の装丁、広告等のデザイン、ディレクションを手がける。コラージュアーティストとして、さまざまなアーティストとのコラボレーションや国内海外での個展、グループ展に多数参加。
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3/5《LOVE》|添田奈那 東京造形⼤学でアニメーションを学んだあと、ロンドン芸術大学 セントラル・セント・マーチンズでファウンデーションコースを修了。アジアの商店街にあるおもちゃやキャラクターから影響を受け「チープ感」をテーマとして平⾯作品やアニメーションを制作。
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4/5《ZEN Mickey》|書道家 万美 9歳で筆を持ち、高校時代より書家を志す。HIP HOPカルチャーのひとつ、グラフィティを書道と同じ視覚的言語芸術ととらえた「Calligraf2ity」を確立。個展やパフォーマンス、作品展示は日本をはじめ、アジア・ヨーロッパ・アメリカ・アフリカ・オーストラリア等でもCalligraf2ityを表現している。現在は東京に拠点を置き、国内外を巡る。
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5/5《Untitled(制作途中》|WAKU 2017年より大田区の町工場 島田ネオンにて製作を開始。翌年にはニューヨークのブルックリングラスに活動の場を移し、ナム・ジュン・パイクの作品も手掛けたデビット・アブロンに師事する。現在は東京を拠点に、サイン製作と並行して衰退の一途をたどるネオン管を使い、「光の原体験」に重きを置いた作品を発表している。

オリジナルグッズや六本木ヒルズで買える限定商品も!

本展では「ミッキーマウス展公式ショップ」でオリジナルグッズが展開されるほか、応援企画として、六本木ヒルズ内の14店舗による「ミッキーマウスデザイン Limited Collection」が販売中! その店舗でしか手に入らないレアなグッズや隠れミッキーグッズなど、ファンのみならずとも楽しめる商品が展開される。今回は抜粋して数点を紹介。
 

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1/4ビーンズコレクション/ファンタジア/80周年限定セット ¥12,100(税込) ※会期スタート時は、「ミッキーマウス展公式ショップ」での受注販売(一人1個まで)。
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2/4「現代=THE TRUE ORIGINAL」に展示されたキース・へリングの「Untitled(Mickey Mouse)」をモチーフにした限定スペシャルアイテムも展開される。展覧会会場で販売中。
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3/4ヴィンテージテイストのミッキーをスパンコールで表現したフーディ。内側の赤いリブも限定だからこそできるデザイン。(六本木ヒルズ ヒルサイドB1F・ソブ ダブルスタンダードクロージング)
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4/4スタンディングミッキーの素朴なデッサンがプリントされたハンカチーフ。(六本木ヒルズ ウェストウォーク 4F・ウチノ タッチ)

「ミッキーマウス展 THE TRUE ORIGINAL & BEYOND」 会場 森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階) 日程 開催中〜2021年1月11日(月・祝)※会期中無休