麗かな春の陽気を感じるこの季節。六本木ヒルズでは日本の伝統文化の多彩な魅力に触れられる「六本木ヒルズ 春まつり 2024」が、アークヒルズではグルメ屋台やユニークなワークショップが体験できる「アークヒルズ さくらまつり2024」が開催される。期間はいずれも4月5日(金)〜7日(日)。見頃の桜を間近に感じながら屋内外でエンタメやグルメを堪能できる3日間だ。
TEXT BY Mariko Uramoto
伝統芸能や旬の味覚を楽しめる
「六本木ヒルズ 春まつり 2024」
「六本木ヒルズ 春まつり 2024」のメイン会場となる六本木ヒルズアリーナでは、「京都薪能」や「長唄」日本の伝統芸能のステージを毎日お届けする。初日の4月5日(金)は「薪能 ─京都薪能 2024 スペシャルプレ公演」を開催。大河ドラマ『光る君へ』で描かれている『源氏物語』の「葵の巻」を題材に、《葵上》の後場(のちば)部分をダイジェストで上演する。4月6日(土)には江戸の庶民に親しまれた長唄をわかりやすく楽しめるスペシャル公演を行う。演奏は最大流派「杵勝会」の若手演奏家たちが担当する注目のステージだ。4月7日(日)には、京都の能楽師・橋本忠樹木が650年続く能の歴史や能面、能装束、所作などについてのレクチャーが開かれるなど、能の魅力を堪能できる貴重な機会だ。
パフォーマンスコンビ・ず〜まだんけ(ZOOMADANKE)は音楽とダンス、けん玉を融合させたパフォーマンスを披露。NEW阿波踊り集団「寶船」によるステージではショーの最後に来場者も参加できる阿波踊りタイムも。
ステージ以外にも注目したい。飴細師集団「浅草・飴細工 アメシン」、岡山の老舗「廣榮堂」と菓子の記録帖がコラボした和菓子店、鋳物メーカー「能作」などさまざまな屋台が出店。飴細工作りワークショップやかんてんの粘土で絵を描くプログラムもあるので、子どもも一緒に楽しめる。また、「異文化交流スペース」と題して、アルゼンチンの特産品でもあるワインやマテ茶、蜂蜜などを販売する屋台や、国民的ダンス「タンゴ」のステージ&体験コーナーも。基本を学びながら踊れるチャンスだ。
六本木ヒルズのレストランやホテルでは、筍やグリーンピースなど春の食材を使った限定メニューを用意。この季節にしか食べられないメニューを堪能したい。
また、通常は非公開となっているけやき坂コンプレックス屋上庭園を4月6日(土)・7日(日)の2日間限定で特別に公開。地上45メートルの庭園は水田や畑を設け、日本の農の風景を残した貴重な場所。都会の喧騒を忘れて静かな時間を楽しむことができる。
六本木エリアの桜の名所として知られる「毛利庭園」と「六本木さくら坂」は3月下旬から4月中旬にかけて夜桜のライトアップを実施。江戸時代の大名屋敷の名残を伝える広大な毛利庭園で、池や渓流のせせらぎとともに美しい桜の姿を楽しみたい。
六本木ヒルズ 森タワー52階の東京シティビューでは毎年恒例の“天空のお花見”を実施。展望台から見渡す東京の桜は圧巻だ。また、グローバルボーイズグループJO1による初の体験型展覧会も開催中。合わせてチェックしたい。
グルメ屋台やスペシャルコンサートが目白押し
「アークヒルズ さくらまつり 2024」
「アークヒルズ さくらまつり 2024」では期間中、アークヒルズを中心としたエリアの人気レストラン12店舗が出店する屋台が登場。香りが食欲をそそる〈華都飯店〉の「桜海老香る白湯麺」や、〈YOTTERIA GAKU Terrazza〉の鮮やかな春野菜をたっぷり使った「フジッリのボロネーゼ」など個性豊かなメニューがラインナップ。花見気分でグルメを楽しめる。
4月6日(土)・7日(日)はアークヒルズ内のフォーシーズンズガーデンにキッチンカー「Izzy’s Café」が登場。砂糖不使用のチャイラテやオーガニックストロングエスプレッソのアイスコーヒーなど人気のメニューが盛りだくさん。また、「春の訪れを感じられるものづくりワークショップ」と題し、小さな盆栽作りや銅板の叩き出し、植物染めなどさまざまな作品づくりも体験できる。
また、アーク・カラヤン広場では4月5日(金)から7日(日)までの3日間、箏と尺八の演奏会やインドの舞踊団による舞などステージパフォーマンスが毎日開催される。4月6日(土)11:00〜17:00には、クラシック音楽の殿堂として知られるサントリーホールの無料開放イベント「オープンハウス」も実施。さまざまな演奏会やイベントを楽しめる。
敷地を取り囲む桜坂やスペイン坂に150本もの桜の木が根を張るアークヒルズエリアは都内有数の桜の名所。桜の見頃に合わせて、3月中旬から4月上旬までは桜並木がライトアップされる。夜ならではの幻想的な風景は昼間に見る桜とは一味違う美しさ。春の到来を感じながら、気になるイベントと合わせて散策したい。
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