FLEXFORM ENRICHES
YOUR TIME AT HOME

極上の家時間をもたらす、〈FLEXFORM〉の一生もののソファ

身長や体型が異なる家族ひとりひとりにとって快適なソファとは? なんとなく見た目だけで選ぶのではなく、本当に良質な座り心地を求める人にふさわしい、〈FLEXFORM〉で一番人気のソファをご紹介します。

TEXT BY MARI MATSUBARA
PHOTOS ©FLEXFORM

ユニットソファ《GROUNDPIECE(グランドピース)》。アイランド型に配置し、座る方向を変えて楽しむこともできる。

ソファのサイドとバック両方に置ける「アームシェルフ」は、本棚やテーブルとして使える。

世の中にあふれる様々な情報に翻弄され、忙しい毎日の中で自分にとっての快適性を見失いがちな昨今。家族とともに自宅で過ごす時間が増えたからこそ、今のソファで本当に安らげるのか、見直す時が来ているのかもしれない。その欲求への答えを提供するのが、イタリアの家具ブランド〈FLEXFORM〉のTOKYO SHOWROOMだ。

〈FLEXFORM〉では、デザイン監修を建築家兼家具デザイナー、アントニオ・チッテリオが手がけている。その透徹した美意識のもと、2001年に生まれたソファが《GROUNDPIECE(グランドピース)》だ。このシリーズは、チッテリオが「ブルガリ ホテルズ&リゾーツ」の内装設計を手がけることになった際、そのエントランスにおかれるソファとしてデザインされた。

〈FLEXFORM〉の世界中のフラッグシップショップで、ソファの中ではナンバーワンの人気を誇るのがこの《グランドピース》シリーズなのだが、それにはいくつかの理由がある。

❶ ライフスタイルに合わせて組み合わせ自在のユニット

《グランドピース》はユニットの組み合わせによって、部屋の大きさに合わせたり、I型やL字型など形を変化させたりと、自由自在にレイアウトすることが可能だ。最小ユニットは1人用のソファで、幅が3タイプ(80/100/120㎝)、奥行きは2タイプ(97/122㎝)が用意されている。つまり、座る人の体格やソファでの過ごし方によって、フィットするものを選ぶことができるのだ。また、座面の硬さも3種類から選ぶことができ、さらにバッククッションに至ってはサイズの大小だけでなく、マチありのものと無しのもの、円筒形のサポート付きのものなど、8種類から自由に組み合わせることができる。たとえば、体格の立派なご主人と、小柄な奥様とでそれぞれ座面を違えたり、クッションを重ねたりすることで、それぞれの好みに応じた座り心地をカスタマイズすることができるのだ。

そのほか、座面の高さが床から約40㎝と、ヨーロッパの家具の基準としては低い設定になっており、屋内で靴を脱ぐ日本の生活スタイルに調和するという利点もある。

ユニットは無限の組み合わせが可能。サポート付きのクッションやミニクッションを重ねることで、体格に合わせて座面の奥行きを調節できる。

対面型の配置。アームシェルフの色が変わると雰囲気もガラリと変わる。

家族が座る場所を決めておき、個々に座面の硬さやクッションをカスタマイズするというやり方もある。これだけ大きなソファでも、引っ越しの際は1ユニットずつ運搬できる。

❷ 特殊なウレタンとダウン素材による抜群の座り心地

〈FLEXFORM〉のソファの一番の特徴が、「モールドウレタン」だ。通常、他社では大きなウレタンの塊から削り出して作るのだが、〈FLEXFORM〉では、アイテムごとに型を作り、そこにウレタンを充填して膨らませる方式をとっている。こうすることで高密度のウレタンを作ることができ、その結果ソファの耐久性が高く、長期間使用してもヘタリが少ないのだ。決して安い買い物ではないソファを長く愛用できるということは、買い替えによる廃棄を回避することになり、結果として地球環境への配慮にもつながっている。

極上の座り心地のもう一つのポイントが「ダウン素材」だ。ウレタンの周りにダウンが入っており、体への当たりが柔らかいのはもちろんのこと、吸保湿に優れているので、暑くても寒くても、適度に温度・湿度をコントロールしてくれる。また、使用するダウンはイタリアのダウン協会から環境に配慮したダウンだけに与えられるゴールドラベル認証を受けている。

ソファ《グランドピース》のイメージフィルム。

❸ 交換可能なカバーリング

《グランドピース》の最大の特徴は、カバーを交換できることだ。座面、背もたれ、クッション、ベース、すべての部分のカバーを容易に外すことができ、ファブリックならドライクリーニングに出すことができる。レザーのカバーであっても交換可能なのは他社に類例を見ず、独自の縫製技術があればこそだ。四季がある日本では、季節に応じてカバーの素材や色を変えて、インテリアの雰囲気をガラリと変えることができるだろう。また耐久性の高い混紡素材やコットンはもちろんのこと、麻やレザー、ベルベット、カシミア100%など豊富な選択肢が用意されている。

オフホワイトのファブリックにブラウンのレザーを貼ったアームシェルフを取り合わせた例。素材や色のチョイスで温かみのある印象に。

❹ ソファでの過ごし方が広がるアームシェルフ

《グランドピース》にはオプションとして「アームシェルフ」を付けることができる。チッテリオの構築的なデザインが生かされたこの形。見た目には単純な直線だけを組み合わせたシンプルかつ軽やかな造形だが、革で覆われたスチール板の内側が船底のように厚みを持っており、外見以上の堅牢性がある。このアームシェルフをソファのサイドやバックにつけることで、本棚や収納代わりにしたり、仕事のためのデスクとしても使えるだろう。単に座るためだけではなく、日常の様々なシーンに対応するマルチな存在としてこのソファを活かすことができるのだ。

「建築の邪魔をしない家具」をモットーとするチッテリオのデザイン。細いラインのみで構成された軽やかなアームシェルフは、見た目以上に充分な強度を持っている(奥行き:左=122cm、右=97cm)

❺ 次世代へと継承するヘリテージ的ソファ

《グランドピース》は1ユニットずつ購入できるので、家族が増えたり、家を住み替えたりするごとに少しずつ増やしていくことも可能だし、別荘があれば、いくつかのユニットを別荘へ送り込み、本宅に新たなユニットを買い足すこともできる。その度に、カバーを交換したり、予備のカバーを注文してインテリアの雰囲気を変えたりと、楽しみも増えるだろう。

また住む家が変わっても、部屋の形状や大きさに合わせてユニットの並べ方を変えればいいので、引っ越しのたびにソファを買い換える必要がない。そして将来的にソファを子どもに譲ることになった時、子どもが自分の好みでカバーリングを一新し、使い続けていくことができる。宝石やアートが親から子へと相続されるように、このソファもまた、世代を超えて引き継がれ、ロングスパンで愛用されていくだろう。ソファは高価な買い物ではあるものの、《グランドピース》を選択することは、長期的に見れば、ものを大事にするという価値観を継承することでもあり、ひいては地球の環境負荷軽減にもつながっているのだ。

デザイナーのアントニオ・チッテリオが語る、ソファ「グランドピース」の誕生秘話。

家族と共に家で過ごす時間がこれまで以上に尊ばれ、在宅ワークが普通のことになった時代。ソファは毎日、身を置く場所だからこそ、座る人にとっての本質的な心地よさがより一層求められている。ユニットのサイズ、カラー、仕上げ、素材などの組み合わせで、実に500種類以上のバリエーションが用意された《グランドピース》なら、自分の趣味嗜好やライフスタイルにぴったりのソファを作り上げることができるだろう。一生ものとして長く愛用でき、また次世代へと引き継いでいける財産として、普遍的な価値を持ち続けるソファなのだ。

居住空間の情報を知らせれば、それに合わせて無料でソファの組み合わせやレイアウトを提案し、見積もりを出してもらえるサービスもあるので、とても便利。まずは東京・南青山にある〈FLEXFORM TOKYO SHOWROOM〉で、その座り心地を存分に体感してほしい。

FLEXFORM TOKYO
住所 東京都港区南青山6-4-10 TEL 03-6418-5590 営業時間 11:00〜19:00 定休日 水曜(祝日を除く) ※フレックスフォルムの製品は、100%イタリアで製造。オーダーから納期まで船便で約6カ月、航空便で約3カ月(別途航空輸送費が必要)