洋服を着替えるように、季節に合わせて部屋の設えを替える。夏本番を前にして、“模様替え熱”に火のついた人も少なくないだろう。そんな人にオススメのショップを、近ごろ、デザインそしてアートの街として人気の六本木エリアでリサーチ。インテリアスタイリスト長山智美にお気に入りのアイテムとともに選んでもらった。
TEXT BY AI SAKAMOTO
PHOTO BY SATOSHI NAGARE
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「これまで人気だった古材やインダストリアルのようなサード系に代わって、シンプルで上品&上質なテイストが“今の気分”だと思います」
昨今のインテリアトレンドについて、こう話すのはスタイリストの長山智美。「スタイルとしては、シンプルな中にもデコラティブなデザインが組み込まれたアールデコ風。大理石や真鍮、ウォルナットといった高級素材もきています。デザイナーなら、マイケル・アナスタシアデスやガムフラテージ。ブランドでは、『GUBI』が個人的にも気になりますね」
そんな長山が、「HILLS LIFE DAILY」のために六本木エリアで選んだインテリアショップは「リビング・モティーフ」「リーン・ロゼ東京」「コード」の3店。取り扱いブランドも、個性もまったく異なる三者はどう選ばれたのか?
「老舗セレクトショップの『リビング・モティーフ』は、今のトレンドを意識したものを多く取り揃えているのが魅力。ブランドやアイテムのセレクトもすごくいいんです。2階には雑貨も充実。男性ビジネスマンに向けたラインがこれだけ豊富なショップは、東京でも数少ないと思いますよ」
フランス発の「リーン・ロゼ」は、世界中のデザイナーとコラボレートしてコンテンポラリーなアイテムを製造する家具ブランド。奇しくも、東京店は外苑東通りを挟んで「リビング・モティーフ」と向かい合う。「店中にフレンチモダンデザインがあふれたブランド。シンプルで万人受けするものと、個性的なものの両方が揃うので、初心者からデザイン好きまで幅広く対応できるところが魅力です」
一方、檜町公園にほど近い住宅街に佇む「コード」は、2006年にオープンしたアンティークとリプロダクションのショップ。プロユースが中心だが、インテリア好きも多く訪れる。「3店の中では、一番上級者向け。いろんなモノを見てきた“大人”が、お店の人とコミュニケーションをとりながら、これぞというものを選んでほしいですね」
かつては“夜のイメージ”が強かった六本木も様変わり。この夏は、デザイン家具を探しに、出かけてみませんか?
長山智美|Tomomi Nagayama
インテリアスタイリスト。雑誌『Casa BRUTUS』『&Premium』などの雑誌を中心にインテリアやプロダクトページのスタイリングで活躍。ショップやショールームの内装ディレク ション、商品のマーチャンダイジングなども手がける。
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