Summer Cooling Coriander Foods

パクチスト必見!驚きのバリエーションで楽しむパクチー料理7選

夏になると“あの香り”が恋しくなる、エスニック料理に欠かせないハーブ、パクチー。ここでは、その鮮烈な味わいを活かし、パクチーファンを唸らせている逸品の数々をご紹介します。

EDIT BY TM EVOLUTION.INC

❶ 怒涛の酸味・辛味に揉まれ、パクチーの清涼感で癒やされる——タイ料理 クンテープ

「フレッシュパクチーサワー」¥715は、焼酎ベースの炭酸酒。口をつけるたびに、パクチーの芳しさに包まれる、パクチーファンにはたまらないドリンクだ。ほかにラム酒ベースの「パクチー・モヒート」も人気メニューとなっている。

「ヤム・ウンセン」¥1,298。さっぱりとした味わいに唐辛子の刺激が食欲をそそる、タイ料理定番の春雨サラダ。この店ではムール貝、エビ、イカなど、魚介を豊富に入れて、お料理のグレードアップが図られている。

ココナッツミルクを加えてクリーミーに仕上げた、バンコクスタイルの「トム ヤム クン」¥1,540。本場のハーブに加えてレモンジュースの酸味も効いているが、辛さ、酸味はいつまでも引きずらず、後味は意外にまろやか。ポットで提供され、4人までならシェアできるボリュームだ。

店名の“クンテープ”とは、天使の都の意味を持つ首都バンコクのかつての名称。トラディショナルなタイ料理をベースに、ここ東京店はフュージョンレシピも加えているが、いずれにしてもタイ人を唸らせる本場の味わいで、「タイ国政府認定」というお墨付きだ。

料理人は全てタイ人。中でもヘッドシェフは、タイ東北地方のブリアムご出身だそう。イサーン料理で知られるプリアムの味付けは、辛味と酸味をしっかりと効かせた、タイ料理らしい味付けにある。旨味を伴った辛さと酸味に、パクチーの爽やかな香りが心地良い清涼感を添えるのだ。ただし、全てのメニューが“辛スッパイ”というわけではないので、ご安心を。本場の味わいを崩さない程度に調整してあり、私たち日本人でも十分に楽しめる内容だ。

調味料は現地のものを取り寄せているほか、ハーブ類は沖縄の専業農家から週一ペースで空輸。そのほか、地元の八百屋店も活用して、鮮度にこだわって仕入れている。ちなみにメニューには記されていないが、この店では無料で「追いパクチー」をリクエストできる。その日のストックにより対応できない場合もあるが、もう少しパクチーをのせたいという時には、希望を伝えてみてはいかが?

タイ料理 クンテープ
住所=東京都港区虎ノ門1−23−3 虎ノ門ヒルズ 森タワー 3F 電話=03-6550-9615 営業時間=平日11:00〜15:00(L.O.14:30)/17:00〜23:00(L.O.22:00)、土日祝11:00〜23:00(L.O.22:00) 定休日=無休 ※QRコード決済、交通系IC、各種クレジットカード利用可
 
TEXT BY TAKASHI TSUCHIDA
PHOTO BY HIDEHIRO YAMADA

❷ 2軒目に行きたい台湾と沖縄の“ちょっこっと”おつまみ——Ryukyu Chinese Stand TAMA

「合鴨パクチー」¥990。口に入れるとしっとりとした弾力感のある合鴨は、オリーブオイルや胡椒などでシンプルに味付け。たっぷりのパクチーと一緒に食べれば、お酒が進むこと請け合い。ワインや泡盛など、どんなお酒にも相性良しだ。

パクチー好きにはたまらない「追いパクチー」¥400も。たくさん食べて飲んでちょっと胃が疲れるかな、と思ったら、パクチーを多めにトッピングして食せばすっきり感がやみつきに。「合鴨パクチー」以外の料理とも合わせてみて。

ほっこりした家庭の味の中に洗練された雰囲気が見え隠れする“琉球チャイニーズ”が人気の表参道『TAMA』。その分店がこちら、虎ノ門の『TAMA』だ。虎ノ門の店舗では、小皿料理に加え、スタンドバー形式で健康的な前菜系を中心にした台湾と沖縄の家庭料理をベースにした品々を提供。都内3店舗ある『TAMA』の中で最もカジュアルで、気負わずに立ち寄れる“2軒目”として使い勝手のいい店だ。

無添加・無農薬の素材を使った優しい味の創作メニューは、中国出身の父と沖縄出身の母を持つオーナー・玉代勢文廣さんの家庭の味からインスピレーションを受けて開発されたのだとか。昼はランチメニューとして魯肉(ルーロー)飯やタコライス各¥1,000が人気。夜は小皿料理はもちろん、コーヒー、レモン、生姜などを泡盛「請福(せいふく)」に漬け込んだ自家製「フレーバー泡盛」各¥800や、ナチュラル系を中心としたワイン¥800〜(グラス)、¥7,000〜(ボトル)などお酒も驚くほど充実している。

そしてアジアンフードに欠かせないのが「パクチー」メニュー。ブームになる前から『TAMA』ではパクチーを主役、また脇役にした料理を提供してきた。虎の門店のイチ押しは「合鴨パクチー」¥990だ。しっとり柔らかくローストした合鴨を、たっぷりのフレッシュなパクチーと共に食べれば、ふっくらとした合鴨の深い味わいの後、パクチーの爽やかで独特の味と香りが追いかけてくる。この夏は、フレンドリーで威勢のいいこの店で、アジアの屋台気分を楽しもう。

Ryukyu Chinese Stand TAMA
住所=東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー 3F 虎ノ門横丁 電話=03-6268-8855 営業時間=平日11:30〜15:00(L.O14:00)/17:00〜23:00(L.O.22:00)、土日祝11:30〜15:00(L.O.14:00)/17:00〜22:00(L.O.21:00) 定休日=火曜 ※QRコード決済、交通系IC 、各種クレジットカード利用可
 
TEXT BY AKIRA TANAKA
PHOTO BY DAISAKU NISHIMIYA(NDPP.)

❸ パクチーが華を添える、ラグジュアリーなインド料理——シターラ 青山店

メカジキにマスタード風味を付けた炭火焼「サルソン・マチ・ティッカ」¥1,820。食べやすいひと口サイズにしたメカジキをサルソン(マスタード)風味にして焼き、コリアンダーやミント、ガラムマサラなどを効かせたソースでいただく。メカジキには、フレッシュパクチーをトッピングし、アーモンドアイ型のお皿の両端にはパプリカを。盛り付けも彩りもエキゾチックで美しい。

タンドール窯で香ばしくローストした焼きナスを潰し、たっぷりの香味野菜とスパイスを加えたカレー「バイガン・カ・バルタ」¥1,600。トッピングに生姜とパクチーを添えて。パクチーのリーフは香り、コリアンダーシードをパウダーにしたコリアンダーパウダーは味わいのために使われる。インドではほとんどのカレーにこのパウダーが使われるのだとか。

日本でもすっかりおなじみになったインドの炊き込みご飯「ビリヤニ」。こちらでは、提携するインドのラグジュアリーホテルと同様に壺焼スタイルで提供。この「ベジタブル・ビリヤニ」¥2,200は、野菜とバスティマライスの旨味をパン生地の壺に詰めた一品。フレッシュパクチー、コリアンダーパウダーを共に使っている。お好みできゅうり、トマト、ヨーグルトのソースを添えて。

日本でも専門店が多くあり、馴染みのあるインド料理。商社でインド駐在を経験した創業者がカジュアルな店が多いことに着眼し、インドのハイエンドが好む本格的なインド料理を落ち着いた雰囲気で楽しめるレストランをと、青山の骨董通りにオープンしたのがこちらの店だ。

インド屈指の5つ星ホテル「オベロイホテル」からシェフを招き、ガラムマサラ、ターメリック(ウコン)やクミン、胡椒といったスパイスをふんだんに用い、現代に流れるモダンなインド料理の風を取り入れた、由緒正しい伝統を守る正統派のインド料理は、洗練され端正な印象のメニューばかり。インドは菜食主義の方も多いことから、ベジタリアンやハラルに対応してもらうこともできる。また和の素材、ジビエなどを使った季節限定のオリジナルメニューもおすすめだ。

パクチー(コリアンダー)は、スパイス大国インドでも、ハーブやスパイスとしてもよく用いられる。オープン当初からつい5、6年前までは「パクチーは苦手」と日本のお客様に敬遠されることが多かったが、ここ最近ではパクチーが空前の人気になって、むしろパクチーの存在が強く感じられる料理も好まれるのだとか。そのため今回は数多いメニューの中から代表的な料理、グリル、カレー、ビリヤニからそれぞれ“パクチー感”が良いアクセントを醸し出している3品をご紹介いただいた。今、評判のインドのスパークリングワインや、スティルワインと共に彼の国の貴族になった気分で、贅沢なインドの美味を味わってみてはいかがだろうか。

シターラ 青山店
住所=東京都港区南青山5-7-17 小原流会館B1F 電話=03-5766-1702 営業時間=11:30〜15:00(L.O14:30)/18:00〜22:00(L.O.21:00) 定休日=毎月最終日曜、年末年始 ※QRコード決済、交通系IC 、各種クレジットカード利用可
 
TEXT BY AKIRA TANAKA
PHOTO BY DAISAKU NISHIMIYA(NDPP.)

※2023年6月現在の情報となります。
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