ファッションのご意見番ことスタイリスト地曳いく子さんが、独自の視点で切り込むオトナ女史のためのスタイル術「IKUKO’S METHOD」。今回のテーマは進化するスウェットです。
STYLING BY IKUKO JIBIKI
PHOTO BY SHIN KIMURA
EDIT BY AKANE MAEKAWA
目指すはヒルズでランチ!
寒暖差が激しい日々を繰り返しながらも、日差しはもう春です。ニット好きな私ですがそろそろセーターたちともお別れ。スウェット日和な季節がやってきました。スウェットというと、かつてはルームウェアやワンマイルのご近所さまルックでしたが、今は、気軽に楽しめるおしゃれ着のひとつ。ランチに行ったり、美術館に行ったり、映画を観に行ったり、気軽なおでかけのドレスコードとして活躍するアイテムです。今回は、「ヒルズでランチができる」くらいのおでかけを基準に、この春に気になる“おでかけスウェット”を集めてみました。

エレガントなシルエットの黒のオールインワン。ショルダーの落ち感やアームホールの開き具合など絶妙なバランス。まさに大人のためスウェットスタイル。オールインワン¥42,900 ※5月発売(エブール)、バッグ¥41,800スカーフ付き(ア ヴァケーション/以上エブール/六本木ヒルズ ウェストウォーク3F)

ホワイトリネンのシャツにスウェットパンツを合わせたシンプルなスタイル。低寸のミュールで足もとをキュッと引き締めるとおしゃれかつエレガントに。シャツ¥35,200円、タンクトップ¥12,100(ともにドゥーズィエム クラス)、スウェットパンツ¥28,600(オートリー)、ミュール¥95,700(ジア ボルギーニ/以上ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス ロッポンギ/六本木ヒルズ ウェストウォーク2F)

上品な色合いがエレガントなドルマンスリーブのスウェットトップ。今年はベルトが見えるか見えないかぐらいの絶妙な丈の一枚を手に入れワイドパンツと合わせたい。トップ¥25,300 ※5月発売、パンツ¥56,100ベルト付き(ともにエブール)、バッグ¥75,900(ヘリュー)、サンダル¥137,500(ジャンヴィト ロッシ/以上エブール/六本木ヒルズ ウェストウォーク3F)

パフスリーブのボリュームが特徴的なトップ。実際に着用してみると肩が落ちほどよいボリューム感のあるトレンドのシルエットに。柔らかな白のギャザースカートを合わせて春を感じるスタイルにして。トップ¥13,000、スカート¥17,000(以上バナナ・リパブリック/虎ノ門ヒルズ グラスロックB2F)

シンプルで上質なフーディーをリネンのパンツと合わせて質感のコントラストを楽しむ。リッチな素材感を足した大人のカジュアルスタイルで。フーディー¥53,900(オスロー)、カップ付きタンクトップ¥27,500(ソブ)、パンツ¥107,800(オスロー/以上ソブ ダブルスタンダードクロージング/六本木ヒルズ ヒルサイドB1F)

首もとの立ち上がりのシルエットがきれいなフーディー。この立ち上がりがあるとカジュアル過ぎず大人っぽく見えます。しなやかなシルクのプリントパンツを合わせて抜け感のあるおしゃれを。フーディー¥34,100(オートリー)、パンツ¥54,450(バナナタイム)、ミュール¥154,000(ジュード/以上ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス ロッポンギ/六本木ヒルズ ウェストウォーク2F)

今季のトップトレンドでもある赤のスウェットのセットアップ。それぞれに着ても素敵ですが、セットアップでトレンドセッターになってください!トップ¥38,500、パンツ¥38,500(ともにユナス/エストネーション/六本木ヒルズ ヒルサイド1F・2F)

アーティスト、ナヴィンダー・ナングラとコラボレーションしたメゾン ミハラヤスヒロのフーディーとショートパンツのセットアップ。ユニークな言葉のステッカーが印象的。レンタルビデオバッグのショートブーツで突き抜けたおしゃれを。フーディー¥66,000、ショーツ¥53,900、バッグ¥63,800、シューズ¥74,800(以上メゾン ミハラヤスヒロ/メゾン ミハラヤスヒロ トウキョウ/表参道ヒルズ 本館B1F)

ハリ感のあるダンボールニットのフリルベスト。同系色のスカートでフェミニンにまとめてもかわいいですし、白のワイドパンツを合わせても素敵。ベスト¥30,800、スカート¥50,600(ともにソブ/ソブ ダブルスタンダードクロージング/六本木ヒルズ ヒルサイドB1F)

ほどよい丈のスッキリとしたワイスリーのジップアップフーディー。ワイドパンツと合わせて大人のスポーティーカジュアルを。ジップアップフーディー¥50,600、パンツ¥57,200、シューズ¥52,800(以上ワイスリー/表参道ヒルズ 本館B1F)

グリーンとブルーの中間のような色合いがきれいなワイスリーのスウェット。ハーフパンツを合わせて軽やかに。トップ¥36,300、ショートパンツ¥37,400、シューズ¥52,800(以上ワイスリー/表参道ヒルズ 本館B1F)

着心地の良さを追求したスローンのダークオリーブカラーのセットアップ。ほどよい丈のシンプルなトップときれいなシルエットを描くワイドパンツは、ネックレスやブレスレットなどアクセサリーを付けてお出かけ仕様で着こなしたい。トップ¥13,200、パンツ¥16,500(ともにスローン × デミルクス ビームス/ビームス/六本木ヒルズ ウェストウォーク2F・3F)

丸みのある立体感と計算されたシルエットが美しいジップアップフーディー。柔らかなサーモンピンクのワイドパンツで春らしく。トップ¥57,200、パンツ¥50,600(ともにアドーア(ユニーフ)/六本木ヒルズ ウェストウォーク3F)

ニュアンスのあるグレーのスウェットワンピース。デザインされたアームホールなので、カジュアル過ぎず大人のきちんと感が漂う一枚。ワンピース¥53,900(オスロー/ソブ ダブルスタンダードクロージング/六本木ヒルズ ヒルサイドB1F)
地曳いく子が指南する
今年のスウェット事情
❶ ウエストと腰の間のジャスト丈
スウェットのトレンドは数シーズン続いていますが、今年はちょっとしたおでかけ着として再注目したいと思っています。スウェットのトレンドはアスレジャーあたりから始まりましたが、そのあとはオーバーサイズ時代の到来でダボダボ。大人には着こなしが難しいアイテムでもありました。でも、今年のトレンドはボリューム感を残しつつもウエストと腰の間のぐらいの丈へと短くなってきています! 大人でもカジュアル過ぎずに着こなせるエレガントなシルエットへと進化中です。
❷ ボトムスのシルエットにも変化が
トップスの丈が短くなるとともに、パンツの腰まわりのシルエットも変化してきたのが今年。ワイドパンツは健在ですが、ダボダボではなく腰まわりがスッキリしているのです。スウェットパンツも同じ。一見楽そうに見えるものも腰まわりはスッキリ。ルームウェアとおでかけスウェットパンツは全く別物なのです! 本当にちょっとしたバランスの違いなのですが、そのバランスを押さえるだけで今年らしさがアップします。ただし、お腹まわりを隠してくれていたオーバーサイズ脱却のためには、自分の身体も少し引き締める必要があるかもしれません。私なんかちゃっかり先取りして結構絞り込んでいましたから(笑)。昨年プールに嵌まり、こんなに毎日プールばかりに通っていて私大丈夫かしらって思っていたのですが、このトレンドに乗るためだったのね、と今はそう思い込んでいます(笑)皆さまも、今からでも遅くないので、ウォーキングをしたり泳いでみたりちょっと運動をして、このトレンドに乗っていきましょう。楽だからスウェットではなく、おしゃれでスウェットを選ぶという視点にこの春は変えてみましょう。
❸ トレンドの変わり目は要注意
定番の無難に見えるスウェットは、ときに野暮ったく古臭くなってしまい、世代によっては息子さんのスウェットを着ているのですか?という状態になってしまうので要注意。これも定番の罠に気をつけろ!です。定番のものほど、時代のスタイルに敏感になるべきアイテム。スウェットに関しては、2年前に買ったものですら野暮ったく見えてきます。ボリューム感やアームホールまわり、肩の落ち感、そして丈に長さ。似ているようですが、着てみるとなんとなく違和感。やっぱり違うんですよね。よく皆さまから「カジュアルだとおしゃれになりづらい」というお悩みを頂くのですが、今年のシルエットを押さえたスウェットトップをまずは手に入れましょう。旬なフォルムやボリュームがデザインされた一着を着るだけで“おしゃれ”は作れます。スウェットは比較的カジュアルなお値段でもあるので、最新スタイルを手に入れるアイテムとして今年は買いだと思います。
❹ 上質さを追求し素材感で勝負
大人のスウェットスタイルで追求したいのはクオリティ。素材感はもちろんのこと、縫製の質や裾まわりの始末の美しさは要チェックです。ティーンのカジュアルと大人のカジュアルはやっぱり違っていますから。きれいな処理の仕上げは、シルエットの美しさにもつながってきます。スタイリングでは合わせの素材感も大切な要素に。スウェットのトップスにはデニムのパンツではなく、リネンなど布帛のパンツでちょっとリッチ感を足して。デニムパンツにすると、ものによってはカジュアル過ぎてしまうこともあるので注意が必要です。今年はどこかコンサバ感を足した「ネオ・コンサバ」を裏テーマにしていきたいです。
地曳いく子|Ikuko Jibiki
スタイリスト/1959年東京生まれ。数々のファッション誌で活躍し、女優や著名人のスタイリングも数多く手がける。大人の女性を美しくみせる的確な理論に基づくスタイリング術に定評を持ち、執筆も多く手がける。現在は、ファッションアイテムのプロデュースほか、テレビやラジオに出演するなど多方面で活躍。著書に『服を買うなら、捨てなさい』『着かた、生きかた』(ともに宝島社)『おしゃれは7、8割でいい』(光文社)『60歳は人生の衣替え』(集英社)など多数。最新刊として、人気の旅エッセイに新たな書下ろしを加えポケットサイズに再編集した『新しい大人ひとり旅』(扶桑社文庫)を上梓。
※ 2026年3月現在の情報となります。
※ 表示価格は全て税込価格です。











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