IKUKO’S METHOD

秋のはじまりはノースリーブ&半袖で!?—— 地曳いく子のおしゃれメソッド102

ファッションのご意見番ことスタイリスト地曳いく子さんが、独自の視点で切り込むオトナ女史のためのスタイル術「IKUKO’S METHOD」。今回のテーマは、暑い秋を乗り切るスタイルです。

STYLING BY IKUKO JIBIKI
PHOTO BY SHIN KIMURA
EDIT BY AKANE MAEKAWA

秋の訪れを待ちわびる“Something New”を手に入れる

8月もお盆を過ぎると朝夕が涼しくなってきて、秋物へと興味が自然と移っていく……はず? そう、以前だったら、今がそんな時季でした。でもこの数年で、がらっと気候も気持ちも変わってしまいました。サマーウールでさえ触るのをためらってしまうぐらい、まだまだ気温は真夏……。ファッションのデリバリーシステムを考え直してもいいのでは?という話は、どのプレスルームに行っても共通の話題です。とはいえ、6月から続いた猛暑で早くから夏服が活躍したので、そろそろ気持ち的にはSomething Newなものが欲しい!のです。気候的には、まだノースリーブか半袖。でも気持ちは秋に移りたい! そこで今回は、秋ものですがノースリーブ&半袖というテーマで集めてみました。

モコモコのベストはコットン系の素材なので、ウールと異なり肌触りも爽やか。暑い季節のうちはキャミソールの上に重ねてノースリーブで。気温が下がってきたら、ロンTやシャツなどに重ねて、秋は段階を踏んで楽しんで下さい。ベスト¥70,400、パンツ¥71,500、スニーカー¥50,600(すべてメゾン ミハラヤスヒロ/メゾン ミハラヤスヒロ トウキョウ/表参道ヒルズ 本館B1F

おしゃれ上級者感が漂うベストとパンツのセットアップ。暑い日は、上品な白のタンクトップを覗かせアクセントにして。メンズライクなスタイルも、ノースリーブなのでフェミニンな印象もあり。ジレ¥41,800、パンツ¥41,800(ともにエストネーション/エストネーション/六本木ヒルズ ヒルサイド1F・2F

濃いブラウン系の色味が秋らしさを誘うセットアップ。カジュアルにエレガントを追求したい方におすすめのゆったりシルエット。パールハンドルのバッグをアクセントにしてパーティーにも。トップ¥18,920、パンツ¥19,910、バッグ¥17,930(すべてユナイテッドアローズ/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店/六本木ヒルズ ウェストウォーク2F

オートミールカラーのエレガントなセットアップ。フレンチスリーブの美しいカッティングなので、二の腕問題も心配する必要もなし。タウンではもちろん、旅行にも便利。トップ¥31,900、パンツ¥42,900(ともにソブ/ソブ ダブルスタンダードクロージング/六本木ヒルズ ヒルサイドB1F

カジュアルなTシャツとデニムのスタイルには、シックなカーディガンをお供に。白のバッグで遊びのアクセントをつけて。Tシャツ¥12,100、カーディガン¥55,000、パンツ¥36,300、バッグ¥52,800、バッグに付けたチャーム¥19,800(すべてケイト・スペード ニューヨーク/六本木ヒルズ ヒルサイドB1F

タンクトップにジャンパースカート。袖なしでも、色味をアースカラーにまとめることで、秋へと気持ちをアップデート。タンクトップ¥5,500(ジョンブル)、ジャンパースカート¥132,000(マディソンブルー)、キャップ¥10,780(ニューエラ/すべてミューズ ドゥーズィエム クラス ロッポンギ/六本木ヒルズ ウェストウォーク2F

定番となったビッグなオーバーサイズTシャツ。ボトムスをショートパンツにしたら、足もとはショートブーツで秋感をプラス。遊びの利いたソフトクリームカップのヒールもかわいいポイント。Tシャツ¥28,600、ショートパンツ¥46,200、ブーツ¥69,300(すべてメゾン ミハラヤスヒロ/メゾン ミハラヤスヒロ トウキョウ/表参道ヒルズ 本館B1F

光沢のある生地と流れるようなシルエットが美しいブラウス。トップを軽やかにしたら、プリーツスカートは重みのあるエコレザーで。バランスの足し引きで秋の深みを取り込んで。ブラウス¥33,000、スカート¥44,000(ともにエッフェビームス/ビームス/六本木ヒルズ ウェストウォーク2F・3F

張り感のある生地が上品なノースリーブのワンピース。ブーティのようなニュアンスのミュールで、少し重さを足して秋感を取り入れて。ドレス¥51,700(エッフェ ビームス)、シューズ¥63,800(ブレンテッラ/ともにビームス/六本木ヒルズ ウェストウォーク2F・3F

アートなプリントが美しいコートドレス。今の時季なら1枚でワンピースとして着こなして。肌寒くなってきたら、コートとしてレイヤーコーディネイトの主役に。ドレス¥85,800、スニーカー¥59,400(ともにワイスリー/表参道ヒルズ 本館B1F

シャツとパンツが一体となったオールインワン。襟元を開けて、襟を後ろに引っ張り、ネックレスを覗かせたら、ハンサムかわいいスタイルに。この1枚でスタイルを決めてくれるので、コーディネイトで悩むのも嫌な暑い日のお助けアイテム。オールインワン¥132,000(エストネーション/六本木ヒルズ ヒルサイド1F・2F

一見普通のTシャツとトラックパンツに見えますが、実は袖や裾にワイヤーが仕込んである技ありもの。ちょっとしたクシュクシュ感のニュアンスが、おしゃれを格上げしてくれます。トップ¥33,000、パンツ¥61,600、スニーカー¥52,800(すべてワイスリー/表参道ヒルズ 本館B1F

タンクトップも、今、買うなら秋色を。これからの季節のインナーにも活躍してくれます。小さなスタッズ付きのデニムで、カジュアルなスタイルにもキラッとしたニュアンスをさりげなく楽しんで。タンクトップ¥8,910、デニムパンツ¥28,930、サンダル¥23,980(すべてユナイテッドアローズ/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店/六本木ヒルズ ウェストウォーク2F

ポロシャツにデニムのカジュアルな定番スタイルも、ゆるいシルエットでアップデート。デニムはロールアップしてゆるい感じに着こなしても素敵。ポロシャツ¥23,100(フランク&アイリーン)、デニムパンツ¥66,000(マディソンブルー)、スニーカー¥94,600(ゴールデン グース/すべてミューズ ドゥーズィエム クラス ロッポンギ/六本木ヒルズ ウェストウォーク2F

ノースリーブのオールブラックのコーディネイトは、素材のコントラストで立体感をみせて。フラットシューズで品よくカジュアルにまとめたい。トップ¥12,000、スカート¥29,000、シューズ¥30,000(すべてバナナ・リパブリック/虎ノ門ヒルズ グラスロックB2F

深みのあるチェック柄がかわいいキャミソール。インナーとしても活躍しそうな一枚。全身を秋色ダークトーンに統一することが、コーディネイトのカギ。涼しくなったらジャケットをプラスして。キャミソール¥35,200、パンツ¥39,600(ともにダブルスタンダードクロージング/ソブ ダブルスタンダードクロージング/六本木ヒルズ ヒルサイドB1F

エスニックな花柄プリントが目を引くワンピース。ダークなお色味がポイントです。一枚で着ても素敵ですし、Tシャツやタンクトップに合わせても。冬になったらモコっとしたコートに重ねてもかわいい。コーディネイト次第で、長く出番がありそう。ドレス¥24,000(バナナ・リパブリック/虎ノ門ヒルズ グラスロックB2F

コンシャスになり過ぎず、きれいなラインを描くシルエット。時には気合いの入ったワンピースも着てみたくなります。トートバッグを合わせて、知的に今年らしい抜け感を。肌寒くなってきたらカーディガンを合わせても。ドレス¥111,100、バッグ¥71,500(ともにケイト・スペード ニューヨーク/六本木ヒルズ ヒルサイドB1F

ブラックのシンプルなワンピース。シンプルなデザインは色々と活躍の幅が広いので、一枚持っていると便利。ドレス¥19,800(エディション/表参道ヒルズ 本館2F

地曳いく子が指南する
秋のニュアンスの取り入れ方

❶ おしゃれは我慢!なんて言っている場合じゃないかも

NYのおしゃれルールでは、9月の第1月曜日であるレイバーデーを過ぎたら、白い服とサンダルはNGという暗黙の決まり事がかつてはありました。9月のNYコレクションでは、早々にカシミアセーターを着ていたぐらいです。でも、もうそんなルールを言っている場合ではありません。「おしゃれは我慢」とか言える段階ではない暑さですから。もっと気候に則して身体にやさしくならなければ。今、手に入れるのは、ノースリーブ&半袖でいいのです。9月だからと、秋冬の長袖アイテムに、今、手を通す気になりますか? 色味や配色で秋の気分を取り入れつつ、ノースリーブ&半袖にレイヤーをして、だんだんと秋冬ものへと変化させていくのが今年の正解ではないでしょうか。 

❷ ルーズなシルエットでエレガンスを

サマーウールのジャケットなど、コンサバでボディコンシャスな格好をしていた友人も、暑さに負けてか、皆様カジュアルなスタイルへとシフトしています。エレガントなスタイルといえば、以前はコンシャスな印象が強かったのですが、ルーズなシルエットでもエレガンスは追求できます。ピタッと身体についているものは、もう暑くて耐えられない。特に腰回りは。スリムなホワイトデニムは、もう無理と思って全部捨ててしまいました。ゴムでシャーリングされたウエストでも、セットアップなら、レストランのディナーも十分可能(光沢のある生地を選ぶなど工夫は必要ですが)。カジュアルなものに投資するのが今の時代なのかな、と思います。

❸ 秋冬感をプラスする重めの素材はボトムスで

今、手に入れる秋冬ものとして、ノースリーブ&半袖をおすすめしておりますが、バランスの足し引きは大切。上下ともにふわふわひらひらして軽やかすぎるのも、これからの季節は考えもの。軽やかなフレンチスリーブのブラウスなら、スカートはチャコールグレーのエコレザーのスカート。ノースリーブのワンピースなら、足もとはショートブーツ。そこが夏とのちがいではないでしょうか。


profile

地曳いく子|Ikuko Jibiki
スタイリスト/1959年東京生まれ。数々のファッション誌で活躍し、女優や著名人のスタイリングも数多く手がける。大人の女性を美しくみせる的確な理論に基づくスタイリング術に定評を持ち、執筆も多く手がける。現在は、ファッションアイテムのプロデュースほか、テレビやラジオに出演するなど多方面で活躍。著書に『服を買うなら、捨てなさい』『着かた、生きかた』(ともに宝島社)『おしゃれは7、8割でいい』(光文社)『大人の旅はどこへでも行ける 50代からの大人ひとり旅』(扶桑社)など多数。最新刊に『ババアはツラいよ! 番外編 地曳いく子のお悩み相談室 2』(集英社文庫)。

※ 2025年8月現在の情報となります。
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