ファッションのご意見番ことスタイリスト地曳いく子さんが、独自の視点で切り込むオトナ女史のためのスタイル術「IKUKO’S METHOD」。今回は、春に向けて気持ちをアゲてくれる色やモチーフがテーマです。
STYLING BY IKUKO JIBIKI
PHOTO BY SHIN KIMURA
EDIT BY AKANE MAEKAWA
1/15 グッチから登場したのは、ウォルト・ディズニーによるミッキーマウスのオリジナルイラストをフィーチャーした限定コレクション。ミッキー&グッチの最強タッグのTシャツは、ヴィンテージ感漂うプレイフルな一枚。かっちりとしたテーラードジャケットの下から覗かせたら可愛いです。Tシャツ¥58,000(
グッチ/六本木ヒルズ ウェストウォーク2F )
2/15 ミッキー&ミニーのユーモラスなモチーフに心が躍るジップジャケット。襟元や袖口などには、アクセントとなるウェブ ストライプがあしらわれています。ジップジャケット¥185,000(
グッチ/六本木ヒルズ ウェストウォーク2F )
3/15 ストリートアートや子どもの絵本から着想を得て、「LOUIS VUITTON」シグネチャーにひねりを加えたスクエアスカーフ「カレ・ABC」。マスコットキャラクター「ヴィヴィエンヌ」やアニマルたちがポップに彩るスカーフは、コートの襟もとの上にぐるっとカウボーイ巻きして楽しみたいですね。スカーフ¥53,000(
ルイ・ヴィトン/六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り1F )
5/15 シルクツイルの艶やかなプリーツドレス。今の時季ならグレーのタイツと、長めのカシミヤカーディガンと合わせても素敵。あたたかいところへエスケープしたくなったら、このままどうぞ。現地に着いたら、レイヤーを脱ぎ捨て、そのままプールのバーへ直行できます。ドレス¥300,000(
サルヴァトーレ フェラガモ/六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り1F )
6/15 イタリアの高級生地メーカーREDA社と共同開発したトレーサブルウールを使用したボスのスリムフィットジャケット。華やかで強さのある色ですが、この一着をひとつ足すだけで春の印象に。アンクル丈のパンツやデニムと合わせて、かっこよく着こなしたい。ジャケット¥68,000(
ボス/ボス ストア/六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り1F )
7/15 レトロなムードを醸し出すミニGGスプリーム キャンバスのバケットバッグ。なんとフロントには、どーんとミッキーマウスのプリントが。永遠のスーパースターがオトナの遊び心をくすぐり、気分もアップ。バッグ¥217,000(
グッチ/六本木ヒルズ ウェストウォーク2F )
8/15 大人気のバレンシアガの「SHOPPING」バッグラインで、最もコンパクトなバッグ。パンチのきいたフラワープリントの色味が、スタイルのポイントになるはず。スマホと小さなお財布、リップだけ入れて、ふらっと出かけたくなります。クロスボディ用のストラップ付き。ショッピング フォン ホルダー¥99,000(
バレンシアガ/六本木ヒルズ ウェストウォーク2F )
10/15 ショルダーチェーン付きの2WAYバッグ。クロッカスの花を思わせるきれいな色にそそられます。今季はこうした少し強めの色をコーディネイトに足していきたい気分です。バッグ¥181,000(
クロエ/表参道ヒルズ 本館1F )
11/15 マルニのアイコニックな「アタッシェバッグ」にミニサイズが登場。ミニマルで洗練されたデザインの中に精緻な職人技がぎゅっと詰め込まれた逸品。強めの色が苦手という人は、パステルやや濃いめのこのぐらいの色を取り入れてみて下さい。バッグ¥215,000(
マルニ/マルニ 表参道/表参道ヒルズ 西館1F )
12/15 ガンチーニのクロージャーが特徴的なフェラガモの新作バッグ「トリフォリオ」。薄型ながらも3つのコンパートメントに分かれ機能的な一面も。ストラップを外してクラッチバッグとしてもよし。パステルより少し強めのイエローが、ちょうどよいネオ スプリングカラーだと思います。バッグ¥210,000(
サルヴァトーレ フェラガモ/六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り1F )
14/15 グラフィカルな太陽が描かれたステラ マッカートニーのハイカットスニーカー。作家で環境問題専門家のジョナサン サフラン フォアによる小説のタイトル「We are the Weather」が後ろに刻まれ、地球の未来を考えるメッセージが込められています。環境問題をポップに取り入れるのも素敵ですよね。スニーカー¥46,000(
ステラ マッカートニー/六本木ヒルズ ウェストウォーク2F )
春はパステルだけじゃない ネオ スプリングカラーを見逃すな!
もうすぐ2月。まだまだ寒いですが、暦のうえでは春がやってきます。ですが、気持ち的にはなかなかアガらない日々ですよね。新年の浮かれ気分も過ぎ去り、あたたかくなるのはまだ先のこと。ということで、少しフライング気味と思うかもしれませんが、春気分をひとつ手に入れ、気持ちをリフレッシュしてみませんか。目で見たり、身に付けたりすることで、気持ちのスイッチが入るはずです。春というと、パステルカラーやフェミニンな印象が強いですが、今季は“パステルやや濃いめ”のネオ スプリングカラーに注目です。春の定番ともいえるお花柄も、ファンシーというより派手さや毒々しさのあるちょっと違和感を感じるぐらいポップなもので、ポンプアップしていきましょう。
地曳いく子が指南する 春気分へのポンプアップ計画
❶ ネオンカラーじゃないよ、“ネオカラー”ですよ!
春といえばパステルカラーを思い浮かべますが、気持ちをアゲたいなら、今年は色もモチーフもちょっと派手かなと思うぐらいのものを選ぶのがコツでございます。色ならネオンカラー一歩手前のヴィヴィッドな色。ヴィヴィッドと言っても、真夏の強い陽射しの中でギラっと映える色ではなく、春のあたたかな陽光の中で浮き上がる明るさです。でもやっぱりパステルが好きという方は、桜色の薄い色味ではなくサーモンピンクのようにやや濃いめを選ぶと今年らしさがアップします。春を先取りするなら、強さはあるけれど、夏とは違うトーンの“ネオ スプリングカラー”を一点投入してみましょう。
❷ 柄物はオトナげないのが上等!
時代が成熟した今、懐かしい子ども時代への回帰の流れがファッションの中にもあります。今季は気持ちをアゲるためにも、柄物はちょっとオトナげないかなというぐらいのものを買うのがポイントです。テーラードジャケットの下に、レトロなキャラクターが覗いていたら、それだけで楽しい気分になりませんか?スカーフはモチーフがド派手にポップでも、巻いてしまえばこっちのもの。多様な柄の方が幅広く使えます。フラワーモチーフなら原色系の派手めのもので遊び心を添えましょう。
❸ 形はベーシックが基本
色もモチーフも強めのものを選ぶべし、とお伝えしましたが、形はベーシックなものが大前提。すべてが強すぎると、トレンド色が出過ぎてしまうので、どちらかを。今季復活のテーラードジャケットは、ネオ スプリングカラーな明るめをチョイスしたら、オーバーサイズではなく、普通サイズが正解です。
地曳いく子|Ikuko Jibiki スタイリスト/1959年東京生まれ。数々のファッション誌で活躍し、女優や著名人のスタイリングも数多く手がける。大人の女性を美しくみせる的確な理論に基づくスタイリング術に定評を持つ。現在は、ファッションアイテムのプロデュースほか、テレビやラジオに出演するなど多方面で活躍。著書に『服を買うなら、捨てなさい』『着かた、生きかた』(ともに宝島社)『おしゃれも人生も映画から』(中央公論新社)、黒田知永子との共著『おしゃれ自由宣言』(ダイヤモンド社)『買う幸福』(小学館)『おしゃれは7、8割でいい』(光文社)など多数。
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