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特集旅するマーケット Ⅴ期

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つながりあった町全体が濃厚に楽しめる、器とグルメと美肌の旅へ[菰野町|三重県]

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今年で開湯1300年を迎える「湯の山温泉」、300周年を迎える「萬古焼」、癒しと食の複合リゾート「アクアイグニス」など、その名を耳にする機会がここ数年で増えているエリア、菰野町。今年は「こもガク」という町おこしの活動が、中川政七商店の「大日本市博覧会」とコラボして開催されるなど、注目度がさらに高まっています。美肌にいい温泉も食材もあるということで、一泊旅の計画を立てました。

Text by Yoko Takeuchi / Photo by Tomoko Nishizawa

 

まずはキーパーソンから情報収集

 
緑の田んぼが広がるなかに表れる、リノベされた倉庫。遠くには山並み。そんなロケーションだけで「旅に来たな〜」という気分が高まります。

 

 

この日、真っ先に向かったのは、

前回の記事でも紹介されていた「かもしか道具店」。伝統産業「菰野ばんこ」を、今の暮らしと使い勝手を考え抜いたデザインで発信している「山口陶器」のお店です。2代目で社長の山口典宏さんは、地域全体を楽しくする取り組みにも関わっていると聞いて、旅のはじめに話をお伺いしてきました。

 

 

 

自分たちの産地はもちろん、全国約300の伝統工芸品の産地を100年後にも残したいと、「日本工芸産地協会」を中川政七商店の社長・中川淳氏と立ち上げた山口さん。いま、山口さんが担当しているのは、萬古焼の300年記念事業「BANKO300th」の実行委員と、これまで3回開催されてきたマルシェ&塾「こもガク」の実行委員長。

そして、2018年10月12日(金)〜14日(日)に開催予定の「こもガク×大日本市菰野博覧会」の段取りと大忙しの様子。この3日間には「BANKO300th」のイベントも同時開催され、約20社の窯元を巡ることができるそう。

 

 

お店には、普段の日でも巡れる窯元を紹介したマップがあるので、まずはそのマップをもらいましょう。

「菰野町には湯の山温泉も、アクアイグニスも、パラミタミュージアムも、ちそう菰野も、いいスポットがたくさんあるんですよ。僕の理想は、この点がどんどん増えていって、おっきい黒丸ができること。そこを目指しています」と山口さん。2019年は萬古焼の新ブランドや、「自治体+デザイン」という構想も準備中とのこと。菰野町のあちこちで訪れるたび新しいものづくりや動きに触れられ、ワクワクしますね。

ここで、山口さんオススメのかもしか道具店のオリジナル商品もちょっぴりご紹介!

 

 

発色しやすいという萬古焼の特徴を活かし、オリジナルの釉薬を作って焼いたカラフルなコーヒードリッパー。
覗き穴があるから量が確認できるのが便利。

 

 

急須が得意な窯元と生み出した「おともの器」。蓋と本体がぴったり閉まる技術を活かし、取っ手と口をはずして小壺のデザインに。気密性が高いので塩を保存しても固まらずサラサラ。かもしか道具店でのお買い物はもちろん、菰野町全体で楽しめるイベントが目白押しです。ぜひご注目を!

 

土地のめぐみの極上ランチとスイーツを

 
「その地域ならではの食材で、どこよりも素敵な料理を、おしゃれな空間で味わいたい」菰野町には、そんな難題が叶う場所があります。そう、それは山口さんのコメントにもあったアクアイグニス。2012年のオープン以来、全国から注目を浴びている「癒しと食の複合リゾート」です。美術館のような非日常空間、源泉掛け流し温泉、トップシェフ監修のレストラン、スイーツショップ、ベーカリーが揃い、季節によってはイチゴ狩りも。

 

 

フードに関してはスイーツと石釜パンの辻口博啓さん、イタリアンの奥田政行さんに加え、2015年からは和食の笠原将弘も名を連ねています。

この日のランチに選んだお店は、奥田シェフのパスタやピザが気取らない雰囲気で味わえる「イル・ケッチァーノ ミエーレ」。料理長・池田慎一さんにおすすめを伺うと、「定番のクリームパスタです」と教えてくれました。じつは奥田シェフが山形でお店を始めた頃からのメニューなのだそう。それを地元の菰錦豚で再現している一皿です。

 

奥田シェフの弟子であり、「サーラ ビアンキ アル・ケッチァーノ」「イル・ケッチァーノ ミエーレ」統括料理長・池田慎一さん。

 

また、パスタもピザも旬の野菜を取り入れたメニューが季節ごとに楽しめます。
「食材はなるべく菰野産、三重県産、東海エリア産を選びながら、時期によっては山形や全国からも検討し、いちばんおいしい産地にこだわっています」と池田さん。隣接する畑の無農薬野菜などを取り入れた季節限定メニューもオススメとのこと。

 

山形が発祥と言われている野菜「丘ひじき」のジェノベーゼ(写真奥)も奥田シェフにゆかりのあるメニュー。


 

ランチのあとは、美肌効果が認められている温泉へ入るもよし、スパでマッサージを受けるもよし、ライブラリーでくつろぐもよし。そして、おやつタイムにはケーキもパンも選り取りみどり。宿へ向かうまでの時間を、飽きることなく満喫できちゃいます。

 

 

辻口博啓シェフ監修のスイーツと石窯パン。
スイーツには三重県産の季節のフルーツが使われたものも。パンの小麦は三重県産と北海道産のブレンド。


 

特産品の大豆とマコモダケがいただける宿

 
今宵の宿は、弱冠28歳のときに厚生労働大臣賞を受賞した世古博さんが料理長をつとめる「ホテル湯の本」。アクアイグニスから車で山を登ること約8分の湯の山温泉のうちの一軒です。

ちなみに、約10軒あるホテルや旅館では、誕生日や記念日にケーキをお願いすると、アクアイグニスの辻口シェフによるホールケーキを用意してくれる、うれしいサービスも。また、「こもガク」で行っている萬古焼の体験ワークショップなども、今後は宿から予約できるよう進めているそうで、町中で様々な連携が生まれているのは、旅をする上でも嬉しいポイントですね。

 

 

夕食には、宿オリジナルの「若草鍋」をいただきました。菰野豚がメインの豆乳鍋なのですが、「うすいえんどう」のペーストを溶かすと、乳白色のスープが若草色に!そのあとは、町名の由来にもなっているマコモダケを練りこんだ素麺や、町内産の大豆パウダーを合わせた塩でいただく桜えびのかき揚げ、三重県こしひかりなどが続きます。品数の多い会席料理ですが、お腹にちょうどいいヘルシー感。

目の肥えた名古屋からのお客さんが多いそうで、盛り付けや器選びには繊細さや華やかさも感じられます。こちらの温泉も美肌の湯なので、女性同士の旅にはうってつけでした。

 

 

朝ごはんは和食・洋食と揃ったバイキング形式。ここでのイチオシは、町内産の大豆をまるごと豆乳にしてにがりで固めたシンプルなお豆腐。なんと、おからが出ない特許製法とのこと。大豆といえばイソフラボンやアミノ酸など美容にいい栄養がたっぷり。それがまるごといただけるなんて、うれしいですよね。

宿では、このお豆腐で厚揚げもがんもどきも手作りされています。元になっている豆乳を味見させていただいたところ、まったり濃厚なのにクセのない口当たりでした。

 

料理長の世古博さん


 

宿ご自慢の豆乳をぜひ


 

「菰野大豆プロジェクトを立ち上げて、納豆もつくっているんですよ」と世古さん。

後半では、その納豆にマコモダケの葉を加えた注目食材など、おすすめのお土産をご紹介します!

 

旅する菰野町

 

Kamoshikadoguten

かもしか道具店
山口陶器のオリジナルブランド兼ショップ。「たのしく、しっかりとした生活文化」を発信する拠点として、陶器はもちろん、各地の伝統産業を生かした雑貨も販売。週末には萬古焼の体験ワークショップも。

Aquaignis

アクアイグニス
湯の山温泉郷にある複合リゾート施設。癒しと食をテーマに、源泉掛け流しの片岡温泉のほか、辻口博啓氏、奥田政行氏、笠原将弘氏がプロデュースする食事やいちご園などが楽しめます。

Hotel Yunomoto

ホテル湯の本
湯の山温泉でロープウエイ乗り場に一番近い宿。数々の賞を受賞している料理長による心づくしの料理、鈴鹿山脈や夜景が見える露天風呂も魅力。手頃なプランで、気取らず落ち着きたい旅におすすめ。

 

2018年4月、日本各地の魅力を伝えてきた『旅する新虎マーケット』は
「新虎通り」から虎ノ門ヒルズ、アークヒルズまでエリアを拡大し、
『旅するマーケット』へと生まれ変わりました。
その中心となるのは日本各地の旬の食材や郷土料理を食す場所「食べる場」、
地域に根付く繊細で丁寧なものづくりを体験できる場所「創る場」、
そして新鮮な地域の食材や加工食品が買える場所「市場」。
2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、
国内外からの注目が高まり続ける東京。
その東京を代表する都市空間を舞台に、
日本各地の新たな価値を創造し、発信します。
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