LIXIL MEETS SUNTORY

《Greentap》で変わる、おいしい水と暮らし

キッチンの蛇口から天然水のようなおいしい水が出てきたら。しかも、そのままゴクゴク飲めてしまう冷水だったら。そんな理想を叶える画期的なミネラル浄水栓 Greentap(グリーンタップ)が、リクシルとサントリーの共同開発で誕生しました。洗練されたシンプルなフォルムはインテリアの中にも溶け込むデザイン。家庭で手軽に“ミネラル in ウォーター”が楽しめるGreentapの魅力を紹介します。

PHOTO BY WAKANA BABA
EDIT & TEXT BY AKANE MAEKAWA

おいしい水+日々を潤す洗練されたデザイン

リクシルから新たに誕生したキッチン用ミネラル浄水栓 Greentap。何が新しくて画期的かというと、蛇口から出てくる水が浄水というだけでなく、それがサントリーの植物ミネラルエキスをプラスした “ミネラル in ウォーター”だということ。なにやら大掛かりな装置が必要な気もしますが、シンクの上に見えるのは滑らかなカーブを描くシンプルな水栓だけ。ハンドルを回せば、すぐにおいしい水が飲め、料理にもたっぷり使えるのです。特別な操作をする必要もなく、手軽かつ気軽に使用できるというのが嬉しいところ。では、どのようにしてGreentapが開発されたのか。その誕生の裏側をデザイン面から探るべく、リクシルの水栓開発部部長の大西直和さんと水栓のデザイングループリーダーである小松佑一朗さんにインタビュー。お二人の話から、日々の生活を潤すGreentapの魅力を解き明かします。

リクシルとサントリーの共同開発で誕生したミネラル浄水栓 Greentapのデザインを担当した小松佑一朗さん。見て、触り、使うの3つの方向からやさしさを考え、デザインへと落とし込んだという。

「やさしさの先まわり」に込められたデザイン

これまでも水にこだわり「浄水カートリッジ」や「浄水栓」を展開してきたリクシル。さらに次のステップとして、「水道水をきれいにするだけでなく、水質の価値をもっと高められるよう、より便利においしくできないだろうか」、という思いから新たな挑戦がはじまったと話す大西さん。その後、サントリーの植物ミネラルエキスとの出合いから、Greentapの開発が進んでいったという。

Greentapの開発を担当する大西直和さん。

「水の提供の仕方を含め、まったく新しい飲み水の文化をつくる、そこが出発点となりました。そのためのデザインはどうあるべきかと考えたとき、 “やさしさの先まわり”をする存在であってほしい、そうした思いに至りました。おいしい水が清潔な水栓から出てくるのはもちろんのこと、その水栓自体がきれいに保ちやすいのか、操作性はどうだろうか、インテリアとのバランスはどうだろうか。そうしたひとつひとつのデザインに対し、“やさしさの先まわり”をして日々の暮らしを豊かにしているかということにこだわり設計をしました」(小松さん)

「やさしさの先まわり」をキーワードに掲げ、「見てやさしい、触ってやさしい、使ってやさしい」の3つの点から開発は進められたという。では、Greentapの随所に潜むデザインの秘密をそれぞれ紐解いてみましょう。

❶ 理由のあるカタチを追求

水栓のフォルムの大きな特徴は、接合部分に段差がなく、先端から根元まで滑らかにつながるシルエット。それゆえキッチンにもすっと馴染むデザイン。異なる部品を高い精度で接合するのは容易ではなく技術者泣かせの設計でした。しかし段差をなくし、さらに台座部分に水がたまりにくくする形状にしたことで、サッとひと拭きで掃除ができ、水栓をクリーンに保つことも可能に。それはデザイン性とともに、暮らしのストレスを減らすというやさしさにも繋がっています。また、水栓はハンドルが左右対称に設計されていますが、左を回せばミネラル in ウォーター、右のレバーハンドルを引けば通常の水道水を簡単に吐水することができます。そうしたシンプルなデザインのなかにも、直感的に使いやすい操作性へのこだわりが詰まっています。

滑らかなひと続きの曲線を描くGreentapのフォルム。写真のカラーは、先進性を感じさせるクールシルバー。

ハンドルを回すだけですぐに出てくるミネラル in ウォーター。野菜を洗う際も気軽に使用でるのが嬉しい。

サントリーのミネラル in ウォーターとは?

カリウムを主としたミネラルを豊富に含有するココヤシのヤシ殻活性炭からサントリーが独自の技術で抽出した植物ミネラルエキス。水道水の不純物を取り除いた浄水にこのエキスをプラスすることで、おいしいミネラル in ウォーターがつくられます。独自のミネラル・イオンを含有しているため弱アルカリ性でまろやかな口当たり。Greentapでは、このおいしい水が家庭の蛇口から出てくるんです!

❷ 絶対に安全・衛生を守るという思い

目指したのは、“蛇口をひねるだけで、冷たいミネラル in ウォーターを楽しめる”水栓。そのおいしさを追求するため、ミネラル in ウォーターと水道水の通る経路が蛇口まで完全に分けられています。水栓内部は管が二重になった構造となり、内側をミネラル in ウォーター、外側の部分を水道水が通るように設計。また、清潔でフレッシュな水であることも大切な要素のひとつ。細菌などの繁殖を防ぐため、水道水には塩素が含まれていますが、浄水カートリッジで塩素が取り除かれた水は、管の中に溜まった状態が長く続くと衛生的な問題が発生する可能性があります。そこで、Greentapは管の中に溜まった水を自動で入れ替えてくれます(手動も可)。たとえば、明け方に時間を設定しておけば、前の日から残っていた管の水を自動で入れ替えてくれ、朝にはフレッシュな水を飲むことができます。

蛇口からは冷たいミネラル in ウォーターが。冷水の温度は機器設定で約5℃または約10℃を選択可能。

水栓は管が二重になった構造。ミネラル in ウォーターと水道水の道を分けることで、水の安全を確保しおいしさをキープ。

浄水にミネラルエキスがプラスされ、冷たいミネラル in ウォーターが蛇口へと送られる仕組み。

管に長時間滞留した水の入れ替えや、新しいボトルを取り付けた時の準備運転中はLEDの光が紫に。紫の光が徐々に減っていき白い光に変わると作業終了のサインとなり、視覚的にも経過時間が分かるように配慮されている。

❸ 感触と間(ま)のデザイン

“やさしさの先まわり”は、見た目のデザインだけには留まりません。使い手の感覚にも先まわりし、無意識のうちにすっと馴染むよう設計されているのです。ミネラル in ウォーター用のハンドルには、常温水と冷水の切り替えに心地の良いカチッと音のする荷重がかけられ、その切り替えを指先の感覚を通し伝えてくれます。さらに、ハンドルにはめ込まれたLEDの光がぐるりと一周するタイミングで水が出るという仕掛けにも。LEDの光は、操作ごとに発する色が異なり、操作における感触や視覚的な“間(ま)”にもこだわったデザインがなされています。さらに時間という点では、1分間に約2リットルというスピードでミネラル in ウォーターを吐水。しっかり浄水効果を得るためカートリッジとの接触時間を確保しながら、イライラとしない注ぎスピードを計算した配慮がなされています。

 

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1/3LEDのお知らせライトがデザインされたミネラル in ウォーターのハンドル。止水時はLEDのライトはホワイト。
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2/3常温水のときは、カチッというハンドルの回しの感覚とともにグリーンに点灯。
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3/3冷水のときは、冷たさを表現したブルーに点灯。

❹ 水栓単体での開発と機能を分けたユニット設計

Greentapは、キッチンを丸ごとリフォームすることなく、水栓交換だけでおいしい水の提供ができます。つまり、既存のキッチンにも設置可能なのです。顔となる水栓部分はシンプルなフォルムでありながらも存在感を持ち、どんなスタイルにも馴染むデザイン。一方、さまざまなキッチンへの取り付けを考え、シンク下に収めるユニット類は機能ごとに分割した設計に。ミネラル浄水ユニット、通信機能ボックス、冷水ユニット(※冷水タイプのみ)はそれぞれ独立し、キッチンの収納を圧迫することなくシンク下の隙間にそれぞれが取り付けられるスリムな設計になっているのです。ミネラル浄水ユニットはシンク下の手前に設置する設計なので、ミネラルボトルや浄水カートリッジの交換も簡単。使い手に寄り添った工夫がなされています。

配管によるシンク下の奥にできるデッドゾーンに収まる幅110㎜のスリムな冷水ユニット。

ミネラルボトル、クリーンフィルター、浄水カートリッジが収まったユニットは、上部の隙間スペースに設置可能。キッチンの収納スペースを邪魔することなく、システムを構築することができる。ボトルの取り換えが楽に行えるようにケースの下を開けたデザインに。

機能ボックスがスマートフォン・無線LANと水栓を接続。Greentapの機器設定はシンク下にもぐることなく、アプリで変更可能。

❺ テクノロジーを駆使し先まわり

通信機能を備え、専用アプリを使えばさまざまな先まわりをしてくれます。たとえば、ミネラルエキスのボトル交換。1本のボトルで約600リットル分のミネラル in ウォーターをつくることができますが、自分ではいつが交換時期なのかはっきりと把握するのは難しい。でもアプリが使用量や残量を管理してくれ、3年契約の割引プランならミネラルエキスが無くなる前に先まわりをして交換セットをオーダーしてくれるというサービスも。買い忘れの心配や、買い置きする必要もなく、残量を気にすることなく使える便利さがあるのです。

スマートフォンにGreentapアプリをインストールすることで、ミネラル in ウォーターの使用量や各種情報の確認ができる。

開発中はデザインや機能が提案されるたび、「これはやさしさの先まわりになっているのか」というフレーズが、まるで合言葉のように飛び交っていたという開発チーム。洗練されたフォルムだけでなく、誰でも使いやすい機能を追求し、毎日の生活にも着目した設計がされたGreentap。都心部では半数近くの家庭で何かしらの浄水器を使っているという今。おいしいミネラル in ウォーターを家庭の蛇口から手軽に楽しめるなら、日々の暮らしもさらに豊かになるのではないでしょうか。

USER’S VOICE

実際にGreentapを使用しているユーザーさんに、導入したきっかけや日常生活での活用法を聞いてみました。

✔︎ 都内マンション在住、ご夫婦と子ども二人の4人家族
✔︎ キッチンのリフォームを機にGreentapを設置

——設置したきっかけは?

決め手となったのは、水のおいしさです。キッチンのフルリフォームで、何種類かの水栓を比べて見て回ったのですが、リクシルのショールームでは実際に水を飲むことができたんです。味見をしたとたん、一気にGreentapに気持ちが傾きました。

また、シンプルな操作性も決め手のひとつに。機能がありすぎるものは使いこなせないですし、両親が来た時も直感的にすぐに使い方がわかる、そういう点がよかったです。

——Greentapを使用する以前に、飲料水や調理に使っていた水は?

以前は電解水素水整水器を使用していました。おいしさは問題なかったのですが、起動させるのに時間がかかっていたのと、専用の大きな機器を設置する必要がありキッチンのスペースをとってしまっていたのが難点でした。

——ミネラル in ウォーターをどのように活用されていますか。

口に入るものはすべてミネラル in ウォーターを使っています。蛇口から出てくる水ということもあり、あまり量を気にすることなく使用できるので、野菜を洗うのもミネラル in ウォーターです。レタスなどを水につけてシャキッとさせる際も、ボウルにミネラル in ウォーターを入れ浸けておきます。瑞々しい生の野菜やサラダを安心して食べることができ、気持ち的にもおいしく感じます。

——使用しはじめから、暮らしに変化はありましたか。

料理に使う水へのストレスが減りました。使いたい時にすぐに必要な量が使えるその手軽さは比べものになりません。パスタなどをゆでるため、大きなお鍋に水を入れる時も便利ですね。

掃除や衛生面もよくなったと思います。デザイン的にも水がたまることもないのでさっと拭け、きれいに保つことができます。以前は、蛇口の部分が複雑で大きめだったこともあり、そこにカビが生えやすかったように思いますが、Greentapはすっきりとしたデザインなのでその心配はなさそうです。

——洗い物など、普通の蛇口としての使い勝手はいかがですか。

レバーハンドルを引くだけで水道水が出てくるので、まちがうこともなく使いやすいです。整流とシャワーの切り替えも簡単。ハンドシャワーが引き出せるため、シンクの掃除にも便利ですね。

Greentapのミネラル in ウォーターのおいしさを体験


麻布台ヒルズカフェ(タワープラザ B1)のキッチンには、Greentapが導入されています。カフェで出されるグラスのお水は、もちろんGreentapの蛇口から注がれたミネラル in ウォーター。ぜひカフェに訪れて、おいしい水を試してみてください。

キッチン用ミネラル浄水栓 Greentap

冷水タイプ ¥211,000(クロム)、¥261,000(クールシルバー)
常温タイプ ¥161,000(クロム)、¥211,000(クールシルバー)
交換用ミネラル浄水カートリッジセット ¥18,000~

※ 価格は税別です ※ ミネラル in ウォーターとは、飲用水に植物ミネラルエキスをプラスした水のことです ※ この商品のミネラルとはナトリウムのことです