ハイシートストローラーのパイオニアとして、世界中のセレブリティから愛されている北欧生まれの《ストッケ エクスプローリー》。誕生から20年を迎えた今年は、都会の景色にもなじむシックな新色「クールティール」が登場。ユニークでスタイリッシュなストローラーを生んだブランド理念とともに、その優れた機能とデザインの「理由」を紐解きます。
PHOTO BY WAKANA BABA
EDIT BY AKANE MAEKAWA
そのデザインには理由がある!
独創的なフォルムに込められた機能と想い
多機能を備え、これまでになくハイシートなストローラーとして《ストッケ エクスプローリー》が誕生したのは2003年のこと。これまでの“ベビーカー”という常識を超えたフォルムは注目を集め話題となった。特徴は、センターフレーム設計のシャーシと高い位置に取り付けられたシート。それから20年。部分的に機能をアップデートさせながらも、基本のフォルムは変わっていない。しかしこのアイコニックなデザインは、スタイリッシュだから、かっこいいからという理由で生まれたものではない。そこには、〈ストッケ〉が掲げる「家族の絆を深める」という理念が反映されているのだ。優れた機能を追求し生まれた《ストッケ エクスプローリー》。その誕生のストーリーをキーワードとともに探ってみよう。
❶ 原点は親子の距離を近づけるという発想
《ストッケ エクスプローリー》の特徴にまず挙げられるのが“ハイシート”。しかし、そのデザインのはじまりは、ベビーカーの開発という視点で進められたものではなかった。赤ちゃんとの距離を近くに保ち、アイコンタクトを取りながらどこにでも行ける、そんな製品を作ることができないか、と考え編み出された結果だった。シグネチャーとなるデザインのすべてが、親子の距離を近づけるためのもの。それゆえに、ベビーカーという形の概念に捉われない独創的なストローラーが誕生することとなった。
❷ 物理的な近さこそ、愛着形成の土台
手をのばせば、ママやパパがすぐそこにいる。赤ちゃんの成長にとって、初期の愛着形成はとても大切なこと。けれども、赤ちゃんの未熟な認知能力では、ママやパパが目の前に見えなくなるだけで不安になることも。乳幼児期には、抱っこされて安心するなど、存在を知覚できるための物理的な近さが、心の発達には欠かせない。特に赤ちゃんにとってのお出かけは、それだけで大冒険。だからこそ、《ストッケ エクスプローリー》は、この物理的な距離の近さにこだわっている。ハイシートは自分の好みに高さが調整可能なので、背の高いパパも、腰を落としてしゃがむことなくお散歩中も気軽に触れ合うことができる設計に。いつも受け止めてくれるママやパパが近くに感じられるからこそ、赤ちゃんは安心して冒険ができるのだ。
❸ 新しい冒険が心を育てる
対面から背面へとシートをワンタッチで付け替えられるのも《ストッケ エクスプローリー》ならではの革新的機能。ここには、便利という機能性以上に、「成長を促す」という意図が込められている。周囲への興味を持ち始めたら、背面へとシートを切り替えてみよう。大人とできるだけ同じ視線で多くの世界を体験することで、好奇心を引き出し、挑戦する心を養うことに。子どもの成長とともに変化し、長く付き合えるのも特徴のひとつだ。
また、カフェやレストランでは、テーブルに合わせて背面シートのままで高さが調整可能なので、ハイチェアとして利用することもできる。ママやパパの表情を見て、真似することで様々なことを学んでいく赤ちゃん。外出先でも、家族と同じ目線でテーブルにつき時間を共有できれば、赤ちゃんであってもひとりの「個」として尊重することになる。それは北欧の子育てで非常に大切にされていることだ。
❹ サポートするのは、赤ちゃんだけでなくママやパパも
《ストッケ エクスプローリー》は、赤ちゃんの成長と安全を一番に考えたデザインである一方、扱う大人にとっても嬉しい機能が満載。独自のデザインにより足もとが広く、小回りが利くため、街中でも楽に操作が可能。パートナーとの身長差があっても、ハンドルの高さの角度をワンタッチで変えられるので無理な姿勢になることもない。
シートにはリクライニング機能が備わっているため、ショッピング中に赤ちゃんが寝てしまっても大丈夫。ほぼフラットになるスリープポジションにセットすれば、赤ちゃんも快適な状態でお買い物を続けることも可能だ。また、ヒールや厚底シューズを履いていても軽快に操れ、ファッションに制限なくおしゃれを楽しめるのもママにとっては嬉しいデザイン。今年は、20周年を記念し青緑色の「クールティール」が登場。トレンドにもリンクするジェンダーニュートラルでシックなカラーリングは、お出かけするスタイルの幅もひろげてくれる。家族全員をサポートすること。それが、赤ちゃんの成長を促す外出の機会をより増やすことへとつながっていく。
「Here we grow – 成長する、親子とともに」を、新しいブランドコンセプトとして掲げる〈ストッケ〉。ともに成長するためのブランドとして、製品だけでなく、出産準備のためのアカデミーや、子育てサポートを行うファミリーケアプロジェクトを提供し、「社会全体で子育てをする」という北欧の子育てを、日本でも実践している。これまでに、プロインストラクターによるオンラインヨガや、助産師によるベビーケア、理学療法士による「赤ちゃんの発達」、乳幼児睡眠コンサルタントのスリープトレーニング講座などを公開。進化し続ける《ストッケ エクスプローリー》とともに、〈ストッケ〉の活動にも注目したい。
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