WEEKEND HITRIP INTERVIEW

このアプリがあれば女子ひとり旅も怖くない!——連載:ひとりっP「週末弾丸旅」⑦ 最終回

究極の女子ひとり旅を指南するシリーズ本〈ひとりっぷ®〉の第3弾『昨日も世界のどこかでひとりっぷ3 弾丸無茶旅編』が話題のひとりっPさん。ひとり旅を愛し、会社員にもかかわらず海外渡航回数400回超え。スマホの登場で海外旅行が圧倒的に楽になった今、女性の週末海外弾丸ひとり旅を全力応援しています。連載の最終回では、学生時代に旅にハマったエピソードとともに、最近の旅の大事な相棒である愛用のアプリについて教えていただきました。

TEXT BY Akane Watanuki
TRIP PHOTO BY HITRIP
PORTRAIT BY AYA KAWACHI

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1/6マイベストかき氷の『冰讃』のマンゴーかき氷。営業が4月中旬〜10月中旬のみなので、夏場はスキあらばLCCに飛び乗って台北へGO!——連載:ひとりっP「週末弾丸旅」① 台湾編
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2/6バンコクでホテル選びの際に最も重視しているのはプール。夕方まではのんびりプールサイドで“都会のリゾートステイ”をエンジョイです——連載:ひとりっP「週末弾丸旅」② バンコク編
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3/6これを食べるために絶対また来る!と決意した、バンクーバー名物の“ジャパドッグ”。絶品です。バンクーバー空港にも出店があるのでぜひ!——連載:ひとりっP「週末弾丸旅」③ バンクーバー編
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4/6秋の香港旅の目的のひとつが、上海蟹を自力で蒸して食べること。そのために滞在先にはキッチン付きの宿をチョイス。レストランの半額で食べられます!——連載:ひとりっP「週末弾丸旅」④ 香港編
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5/6ロンドンでは、日中は曜日ごとのマーケットパトロール、夜は百貨店でファッションパトロール。活動時間に無駄なし。弾丸でも大充実旅が可能です!——連載:ひとりっP「週末弾丸旅」⑤ ロンドン編
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6/6滞在ホテルの無料レンタサイクルでニュージーランドの首都ウエリントンの街を爆走。スマホのナビのおかげもあり、3時間弱で6軒のパトロールをコンプリート!——連載:ひとりっP「週末弾丸旅」⑥ ニュージーランド編

冒険に憧れる子どもからひとりっPへ

——海外旅行にハマるきっかけは?

福井 80年代の話ですが、大学1年生のときに友達から「ハワイの知り合いが自宅にステイできるよって言っているから遊びに行かない?」と誘われて、宿泊費タダでオアフ島に1カ月滞在。それは当時、営業を始めてそれ程間がないHISでエアチケットを買って行った個人手配旅行でしたが、その自由さが気に入りました。それで、在学中は短い休みになるとエアとホテルのみの中3日の格安ツアーに申し込み、友達とグアムやサイパンでダイビング。でも卒業旅行でタイ、マレーシア、シンガポールを1カ月旅したとき、チェンマイと山岳少数民族の村にもっと滞在したかったのに日程の都合で短くて。だから入社2年目のGWはタイへ飛んで、再チャレンジしました。それで、知られざるところに分け入る旅は面白いと弾みがついてしまいました。

——90年代なのにバブルなリゾートではなく、沢木耕太郎の『深夜特急』的なバックパックの秘境旅なんですね。

福井 もともと探検とかアドベンチャーが好きなんです。子どもの頃の愛読書は、学研から出ていたジュニアチャンピオンコースというシリーズ。その中でも『七つの世界の七不思議』は、ピラミッドやナスカの地上絵といった歴史の謎にオカルトを合体させたようなものすごい本で、それに幼心を撃ち抜かれて毎日夢中で読んでいました。たぶんその影響です。

「ひとりっP」こと福井由美子さん。お団子ヘアがトレードマークの旅好きが過ぎる編集者。2013~2015年に月刊女性誌『SPUR』(集英社)編集長を務める。女性のひとり旅を「ひとりっぷ®」と命名し、旅する女性を後押し。最近は羽田空港からのLCC便や深夜便で、旅の目的地もバリエーション豊かに。『ひとりっぷ®』シリーズ(集英社)は現在vol.3まで発売中。

——その後は、さらにディープな場所に行ったとか。

福井 2年目の夏休みには友達と2人の個人旅行で、ブラジルのリオデジャネイロ、サルバドール、そしてアマゾンへ。流域のジャングルロッジに泊まってアマゾン川で泳いだりピラニア釣りをしたり。その旅で、アマゾンはすごい秘境だと思っていたのに行けたから、「『七つの世界の七不思議』に出てきた場所も行こうと思えば行ける。行けないところはないんだ」と気づきました。

——まだインターネットやスマホがなかった当時の秘境旅は、現在とは全く違ったのでしょうね。

福井 今はネットやスマホで情報を手に入れたり手配したりして、圧倒的に簡単に行けるようになりましたから、昔とは比べ物になりません。当時は航空便ですら旅行会社に調べてもらう必要がありました。その結果、アマゾンへはリオから5カ所くらい経由する便に乗って行きましたが、今なら自分で最短路線を調べられるので、そんな便は選びません。その旅でブラジルが大好きになってもう10回以上足を運んでいますが、こんなに簡単・楽に旅立てるのはネットやスマホを使って全部自分で手配ができて、旅程を管理できるようになったからです。現地でもとにかくスマホに頼ることが増えてきたので、今は盗まれたり壊れたりした時のために2台持って行っています。

旅はスマホとアプリを駆使して快適に

——ネットとスマホの登場で女性でもひとり旅がしやすくなりました。特にここ数年は多様なアプリを使いこなすのが旅の必須条件に。ひとりっPさんが今愛用しているアプリを教えてください。まずエアチケットは?

福井 旅の計画は、[Skyscanner]でエアチケットを比較するところから始めます。そこでルートの価格の相場を把握した上で、エアラインの公式サイトに飛んで買います。公式サイトで買うのは、エアラインにもよりますがウェブチェックインができるし、便の変更や遅延があったときに登録してあるアドレスにすぐにメールが来ます。それと座席や機内食の指定が可能。みなさん公式だとチケット販売会社より値段が高いと思っていらっしゃるようですが、最近はほぼ同じ。むしろ、残席によって値段がしょっちゅう変わるので公式のほうが買い時を狙いやすいんです。逆に公式より安いチケットには荷物預けや座席指定が有料だったり、マイレージがつかないなど、たいてい何かしら落とし穴があるので、結局は公式が安心です。近距離便の場合LCCが現実的ですが、中距離以上になるとマイレージを貯めたいのでレガシー系エアラインを選びます。

——ホテル予約はどのアプリを使っていますか?

福井  [Booking.com]でホテルを探し、いいなと思ったホテルは[TripAdvisor]でもチェック。[Booking.com] は見やすく、扱うホテルの軒数も圧倒的に多い。実際に宿泊したユーザーしか投稿できないシステムだから信憑性が高く、さらに口コミ評価が他とは違い10段階と細かく分かれていて、それが信頼度を高めています。私基準ですが8.0以上だとまず間違いありません。2年経過した投稿は消され情報が更新されるのも親切です。[TripAdvisor]にはユーザーが投稿した写真が載っているので、ホテルの公式サイトではわからない細かい部分まで見られるのがいいんです。[TripAdvisor]からはホテルの公式サイトに飛べるので、さらにはそれも見ます。公式でしか設定していないお得なプランが見つかることもあるので。あと最近は、[GoogleMap]の口コミも結構参考にしています。

——旅先ではどんなアプリを駆使しているんでしょうか。

福井 頻繁に海外へ行くのにWi-Fiルーターをその都度借りるのが非常に面倒になり、GlocalMe社のWi-Fiルーターを購入。これを操作管理するためのアプリ[GlocalMe]を入れています。自分に合った接続プランを選べて便利。あと[WhatsApp]は日本でいうところのLINEのようなもので、世界ではこっちが主流です。お互いがこのアプリを入れていれば、電話番号がわかればすぐに連絡可能。以前泊まったホテルでは、併設レストランの本日のメニューとか、お知らせが全部[WhatsApp]で届きました。

——現地での移動時に使っているものは?

福井 [Uber]のアプリは欠かせません。タクシーがメーター制ではない国ではとくに必須です。これで呼んで、乗車場所や走行ルートを確認。[Uber]やタクシーで、ドライバーに[Googl翻訳]の画面を見せながら話すのも最近では普通になりました。 [Uber] が撤退した東南アジアでは[Grab]を使っています。自転車移動も好きなので[Mobike]も必須ですね。これはシェア自転車Mobike社のアプリで、私はチェンマイやシドニー、メキシコシティでも使いました。Mobike社の自転車のある場所を検索して借りにいき、乗り捨てもOK。地図系のアプリでとても便利なのは、ダウンロード形式の[MAPS.ME]。[GooglMap]以上に詳細で細い道が載っていて、オフラインでも使えます。[Booking.com]とリンクしていてホテル情報が分かりやすい。地図の立体表示が見やすいので、自転車に乗っているときに重宝します。

——これから使ってみたいアプリは?

福井 スマホ決済アプリでしょうか。今現地での支払いは主にデビットカードとクレジットカードを駆使していますが、スマホ決済アプリを導入すればもっと楽な気もして。そろそろ策を練っていこうと思います。

——ここまでアプリを使いこなせれば、女性のひとり旅も質が高まりますね。

福井 GWや夏休みといった長期の休暇なら南米やアフリカに行き、週末だと金曜深夜に出発し月曜朝に戻る旅程で、もっぱら近場のアジアへ弾丸ひとり旅をしています。昔はツアーに参加したり誰かと行ったりしていましたが、決められたツアースケジュールで無駄な時間を過ごしたくないし、誰かの都合に合わせることで行きたい場所を諦めたくなくて。結局時間にケチだから、ひとり旅のスタイルに落ち着いたんだと思います。

——週末の弾丸ひとり旅スタイルに興味を持つ女性も増えています。

福井 躊躇している女性がとても多いことに驚きます。今なら月曜日に思い立って、週末には海外、ということも可能。女性の弾丸ひとり旅は、旅が好きな人なら誰でも行けちゃいますよ、とおススメしています。

——ひとりっPさんのひとり旅の方法については、現在出版されている『ひとりっぷ®』シリーズ1、2、3に詳しく書かれています。ところで4は上梓予定でしょうか。

福井 もちろんです。詳しくはまだお知らせできませんが、すでに着々と準備中ですので、皆さん楽しみに待っていてください。

『昨日も世界のどこかでひとりっぷ3 弾丸無茶旅編』
シリーズ累計10万部突破!稀代の旅バカにして元SPUR編集長の「ひとりっP」による「女子ひとり旅」指南本第3弾。シリーズ3作目は「弾丸無茶旅編」! 台湾、香港はもちろんのこと、ロンドン、果てはラスベガスまで! 休みがあったらすぐ行ける、自由すぎる週末ひとりっぷのススメ! じつは、ひとりっぷ歴400回のうち、300回は弾丸無茶旅というひとりっP。機中泊、空港泊、もちろんLCCも駆使! 日帰り~最長でも土日+2日の休みがあれば行って帰ってこられる弾丸旅をひとりっPが実際に出かけた11のデスティネーション別にご紹介します。(税抜1,090円 / 集英社)。

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Kindle版・Sマガ版「ひとりっぷ to GO!」シリーズも配信中!
ひとりっPがこれまでの旅で拾い集めた「本当に使える情報」をデスティネーション別に電子書籍化したデジタルトラベルガイド。スポット紹介にはグーグルマップへのリンク付きで、次のひとりっぷに役立つこと間違いなし!

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ひとりっP
ひとりっPこと福井由美子。元SPUR編集長。女性のひとり旅を「ひとりっぷ」と名付けて応援中の編集者。会社員にもかかわらず、海外ひとり旅歴25年、回数400回超え(全部自腹)の旅バカ。おもな渡航先は、香港160回、台湾60回、タイ&シンガポール各40回、サンフランシスコ30回、中国30回、ハワイ30回、中南米各国30回、カリブ諸国20回、中近東10回など。現在年間25回ほど(全部プライベート)海外渡航。あまりの頻度に、日本入国時に密輸を疑われたことも。その圧倒的実体験をもとにした女子ひとり旅指南本『今日も世界のどこかでひとりっぷ』『明日も世界のどこかでひとりっぷ2~秘境・絶景編~』『昨日も世界のどこかでひとりっぷ3〜弾丸無茶旅編〜』が好評発売中。3冊とも、文&写真はすべて“ひとりっP”こと、本人が担当。座右の銘は「旅は人生の貯金」、合言葉は「Have a nice ひとりっぷ!」。

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