気鋭のナチュラルワインの作り手、藤巻一臣氏と、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーのレストラン有志がコラボレーションしたイベント「KAZU WINE night meets Food and Music」が8月24日(土)に開催された。本格的なDJブースから繰り出されるクールな音楽と開放的なムードの中、特別なワインとフードで、多くのゲストが夏の終わりの貴重なひと時を楽しんだ。
TEXT BY AKIRA TANAKA
PHOTO BY HIDEHIRO YAMADA
EDIT BY TM EVOLUTION.INC
illustration by Adrian Johnson
イベントが行われた会場は、虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 4Fの『CAFE & BAR CROISEE』と、その隣接スペース。このイベントは、虎ノ門ヒルズの炭火焼きと醗酵技術をテーマにしたイタリアン『falò+ (ピュウファロ)』の姉妹店である代官山『falò』の樫村仁尊シェフと、ワインブランド「KAZU WINE」の作り手で、世界中の畑を股にかける神出鬼没の醸造家として“ワイン界のバンクシー”の異名を持つ藤巻一臣氏のふたりが声を上げ、実現したイベントだ。
ナチュラルワインの裾野を広げるために
本イベントは、20年ほど前から始まったナチュラルワインのムーブメントの裾野をもっと広げたいという目的のもと、「その美味しさをもっと知ってもらいたい、虎ノ門ヒルズをナチュラルワインのハブに!」と長い期間温めてきたプロジェクトだそう。「オーガニックや無農薬な食材を使いたい。同じく合わせる飲み物も自然派のものを……。ナチュラルワインはそうした料理人の食材や料理に対する気持ちとリンクします」と樫村シェフ。藤巻氏も「多様性が声高に言われる今、ワインもインダストリアルから趣味嗜好の方向に向かっています。虎ノ門ヒルズにいらっしゃるお客様は意識の高い方が多い。自然派ならではの美味しさをきっと気に入っていただけるはずです」と語る。
一方、このイベントには、虎ノ門ヒルズに集う飲食店が横の繋がり、飲食店同士の交流をもっと盛んにし、より良いサービスを提供していきたい、という目的も。今回こうした思いに賛同し、会場を提供した『CAFE & BAR CROISEE』のほか、虎ノ門ヒルズに出店する飲食店5軒も参加し、料理を提供。DJブースも置かれ、心弾む音楽と共に、夏の終わりを彩るお祭り感覚のイベントは大盛況となった。虎ノ門ヒルズでは、今後もこのような施設内のレストランが有機的に連動するイベントを積極的に開催していく予定とか。店舗サイトなどで、是非チェックをしていただきたい。
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