“祭り”に華やいだ気持ちになるのは、当然子どもだけではない。大人たちが秋の夜に、アートの祭りを楽しめるのが六本木を舞台に開催される「六本木アートナイト 2017」。開催に先駆けて行われた記者会見から、本イベントの注目ポイントを一部ご紹介しよう。
TEXT BY NAO KADOKAMI
PHOTO BY KOICHI TANOUE
記者会見には森美術館長や蜷川実花氏も登場
2009年から毎年開催されている「六本木アートナイト 2017」は、六本木ヒルズを中心に街全体が舞台となる、期間限定のアートの饗宴だ。第8回目の開催となる今年のコンセプトは「未来ノマツリ」。9月30日と10月1日の夜には、六本木が祭りムードに包まれる。
本イベントの実行委員長を務めるのは森美術館館長の南條史生氏。記者会見ではコンセプトについて「2020年も見据えて『日本もこれからどんどん盛り上がっていこう』というメッセージも込めています」と語った。
今年のメインプログラム・アーティストとなるのが、写真家・映画監督である蜷川実花氏。六本木ヒルズをはじめ、東京ミッドタウン、国立新美術館を飾る、蜷川ワールドが溢れるインスタレーションはいずれもフォトスポット。実際に作品の中に入り、自身のカメラで撮影を楽しめる。蜷川氏は自身の作品について「実際に訪れてもらって写真撮影してもらうことで、これは作品になります。現実とSNSをつなぐツールとなれば嬉しいです」と話す。
エネルギッシュなアートに心華やぐ、六本木ならではの祭り
また東南アジア各国の著名アーティストや、東南アジアにゆかりある日本人アーティストによる展示作品も、今年の見どころ。記者会見では、東南アジアのアーティスト集団による身長2.5〜3mの巨人彫像「ヒガンテス」が民謡をBGMにダンスを披露、場内は大いに湧いた。会場内のそこかしこに展示された東南アジアのアートの数々が“祭り”をカラフルに盛り上げる。週末限りの「六本木アートナイト」で、二つとない祭りの情趣を味わってみてはいかがだろうか。
六本木アートナイト 2017
日時 9月30日(土)10:00〜10月1日(日)18:00 コアタイム 日没(17:27)〜日の出(5:36)まで 会場 六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース 公式HP roppongiartnight.com/2017/
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