ヒルズワーカーのオンとオフから新しい働き方を探る新連載。第１回目は「株式会社Origami（オリガミ）」に創業期から参画し、現在は海外事業や法律部門のマネージメントなどに携わるディレクターのマックス・マッキーさんが登場。
TEXT BY MIHO MATSUDA
PHOTO BY MANAMI TAKAHASHI（PORTRAIT）
Edit by JUN ISHIDA
日本から世界的な企業を生み出す
スマホ決済サービスとして2016年5月にスタートし、最近ではみずほ銀行や三井住友銀行と提携し、ダイレクトに銀行からの引き落としも可能になった「Origami Pay」。それを運営する「株式会社Origami」で、海外事業や法務部門のマネージメントを担当するディレクターのマックス マッキーさん。イギリスで弁護士としてキャリアを積んだ彼が、Origami社に参加したのは日本への思いがあったから。
インターナショナルチーム／ 法務チームディレクター マックス・マッキーさん
「僕は母親が日本人で、鎌倉生まれ。中身は日本人だと思っています。弁護士としてイギリスでキャリアを積み、MBAを取得した後、自分に何ができるだろうかと考えたとき、世界で成功できるような日本のスタートアップをサポートすることだと気付きました。日本から世界に進出し成功するような、新しい企業が生まれることは将来の日本にとって有益なこと。そこで、そのプラットフォームを立ち上げようと動いていたときに、出会ったのが康井義貴（Origami代表取締役社長）でした。Origamiはまだ発展途上。これから一層事業を拡大していこうと考えています。六本木ヒルズのオフィスからは、東京が一望できるので、さらにここからがんばろうとモチベーションが上がりますね」と語る。
オンオフをきっちり分け、意識的にリフレッシュ
業務は海外事業から、法律関係、資金調達まで多岐に渡り多忙な日々だが、ライフスタイルはオンとオフをきっちりと分けている。
「月に1、2回の週末は、群馬県みなかみ町の別荘で過ごすことが多いですね。冬はバックカントリースノーボードができるし、夏は登山やラフティングもできる。東京のいいところは2時間運転すれば、自然の多い場所に行けること。週末も仕事はしますが制限を決めて、それ以外の時間はアクティビティやリラックスする時間にしています」
みなかみでバックカントリーのスノーボードを楽しむ。
クリエイティブなアイデアは、頭の中をクリアにすることから生まれる。そこでウィークデイに取り入れているのは、運動とメディテーション。
「朝は6：30か7：00には起床して、キックボクシングの道場でエクササイズをしてから出社します。それから朝にiPhoneの『Head Space』というアプリを使ってメディテーションも行なっています。就寝前はなるべくデジタルデバイスから離れるため、iPhoneは絶対に寝室に置かないようにしています」
キックボクシングの道場にて。WKBA世界スーパーバンタム級でタイトルをもつ江幡塁選手、江幡睦選手と一緒にトレーニングすることも。
健康を意識して生活するようになったのは、自然な流れだった。
「もともと運動が好きだし、自分でレーベルを立ち上げるほど音楽が好きで、今でもクラブでDJをすることもあります。DJは深夜から朝までという健康とは遠い生活ですから。それから夫婦でも健康的な食生活を心がけています」
充実したオフは、仕事にもいい影響を及ぼすと語る。
「オンとオフを分けて、運動やメディテーションすることで頭を空っぽにしたり、週末に東京を離れることでリフレッシュできるし、クリエイティブなアイデアも生まれるのではないかと思っています」
ヒルズワーカーのいきつけ
最後にマックス・マッキーさんのヒルズのいきつけのお店をご紹介。「時間があるときによく足を運ぶのは『六本木いなきあ』。魚が美味しいお店です。ランチはオフィスで仕事をしながら食べることも多く、そんな時は『クリスプ・サラダワークス』を利用します」
マックス・マッキー｜Max Mackee
Freshfields Bruckhaus DeringerでシニアM＆A/コーポレート弁護士として勤務。クロスボーダーM＆Aや合弁事業、プライベートエクイティの経験を豊富とする。INSEADのMBA取得後、国内の有名ブランドやビジネスのアドバイザーにも従事。2012年に、創業メンバーの一人として、株式会社Origamiを起ちあげ、2016年5月19日にスマホ決済サービス、「Origami Pay」をスタートさせた。ディレクターとして、インターナショナルチーム/法務チームを担当する。
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