5 Gourmet BURGERS POPEYE PICKS UP

雑誌「ポパイ」バーガー特集 担当エディターが〈六本木グルメバーガーグランプリ2018〉を実食!

今年で5回目を迎える〈六本木グルメバーガーグランプリ〉。このイベントに参加した21店舗の中から気になる5つのバーガーを、現在発売中の雑誌「ポパイ」9月号〈バーガー特集〉を担当したエディターの角田貴宏さんに試食してもらい、 最新バーガートレンドを含めて、人気のグルメバーガーの秘密をうかがった。

TEXT BY MIHO MATSUDA
PHOTO BY KOICHI TANOUE

完食したハンバーガーは2カ月で約100個!

   
これまでに、サンドイッチやピザ、スパゲティなどのフードを取り上げ、グルメ特集にも定評のある雑誌「ポパイ」。現在発売中の9月号は1冊まるごと、ハンバーガー特集だ。

「今回は、リサーチも含め2カ月で約100個のバーガーを食べ尽くしました。その中で味はもちろん、店内の雰囲気を含めて僕らが足を運ぶ価値があると感じたお店だけを紹介しています」と、編集担当の角田貴宏さんは語る。

ハンバーガー特集を担当した角田貴宏さん。

ハワイ、函館、九州。ハンバーガーと一緒に、西へ東へどこまでも。「ポパイ」2018年9月号、渾身のハンバーガー特集号!

「もともとアメリカでは、メジャーリーグを『ステーキリーグ』と言うのに対し、マイナーリーグを『ハンバーガーリーグ』と呼ぶくらい、ハンバーガーは庶民の食べ物と見なされていました。それが日本に伝わり、アメリカへの憧れとともに独自の進化を遂げました。現在のグルメバーガーは日本独自にローカライズされた食文化で、考えていた以上に掘り下げ甲斐がありました」

100ページに及ぶ徹底特集では、ハンバーガー好きなら誰もが知っている名店から、いま注目のプルドポークやフィッシュバーガー、ローカルバーガー、自販機バーガー、さらにバーガーの歴史までを網羅。その取材を通して見えてきた2018年の最新トレンドを教えてもらった。

「ポパイ」のエディターが注目する、2018年のハンバーガートレンドはこの5つ!

❶ やっぱりBBQ! アメリカンバーベキュー

「Netflixの人気番組『アグリー・デリシャス』の影響なのか、アメリカンバーベキューが注目されています。その定番メニューであるプルドポークやブリスケットを使ったハンバーガーもじわじわと人気を集めています。バーベキューソースに漬け込んだ肉を燻製にしてたっぷり時間をかけて作るのですが、それだけ手間をかけて作っているお店はまず間違いありません」

❷ おいしいからベジを選ぶ! ベジバーガー

「パティに肉を使わないベジバーガーは、以前ならヴィーガンやダイエット向けの食べ物のように思われていましたが、最近は、そもそも肉は必要ないんじゃない?と思えるほどおいしいものが増えてきました。特集ではグランドハイアット東京の『オーク ドア』のベジバーガーも取り上げています。大きなナスのフライが入って十分な食べ応えです」

❸ 工夫の和テイスト! フィッシュバーガー

「中目黒の『デリファシャス』、築地の『ツキジフィッシュバーガー マサ』など、和食の職人が作るフィッシュバーガーも登場。フィッシュバーガーというと鱈が中心ですが、鯛や鱧、鰆など旬の白身魚を使い、鰹節を入れるなど和風味の工夫を凝らしているのも新しい潮流です」

❹ 小ぶりさが女子に大人気! スライダー

「小ぶりのハンバーガーを流し込むように食べる『スライダー』は、アメリカでは古くからあるメニュー。『マクドナルド』よりも先にバーガーチェーンを展開していた『ホワイトキャッスル』もスライダーを提供しています。もしかしたら本場アメリカでの元祖はスライダーで、そこから徐々に巨大化してきたんじゃないか。アメリカでは今、スライダーが人気なので、追って日本でも注目が高まるかもしれません」

【番外編】ベーコンとチリビーンズが名店の証

「約100個のハンバーガーを食べる中で、名店を見分けるポイントはベーコンとチリビーンズだと気づきました。ベーコンに力を入れている店はまず間違いなし。ベーコンを見れば店の実力がわかります。それから西海岸では、定番のチリビーンズを使ったチリバーガーも名店と呼ばれる店のメニューには必ず入っています。今回の特集の表紙も『マンチズ バーガーシャック』のチリバーガー。有名なバーガー店で何を食べるか迷ったらこの2つをオススメします」

六本木グルメバーガーグランプリ2018から、
気になるバーガーを5つ選んで実食!

バーガーのトレンドがわかってきたら、いよいよ実践編。「六本木グルメバーガーグランプリ2018」に参加する実力派揃いのお店の中から、角田さんに気になるバーガーを5つ選んで試食してもらい、感想をうかがってみました。

「エーエス クラシックス ダイナーは駒沢に本店があるハンバーガーの名店です。特集ではベーコンチーズバーガーを取り上げていますが、今回のバーガーは、アメリカンバーベキューの定番・ブリスケットとビーフパティが入って肉感がすごい。ここまで手間をかけているからこその旨味も十分に感じられます」

オーク ドア「オーク ドア バーガー」(レギュラーメニュー部門参加) ¥2,484(レギュラー) ¥2,160(スモール)※サービス料別(オーク ドア/グランド ハイアット 東京 6F)

「まずポテトの入れ方がおしゃれ。そしてボリュームが圧倒的。厚切りベーコンのはみ出し具合も目を引きます。パティは肉の挽き目が細かいので、ジューシーでありながら、洗練されていて上品さも感じます。フライドオニオンが食感のアクセントになっていて楽しいですね」

「厚切りで肉汁感のある、ジューシーなスペアリブが2枚も入っています。さらにパティもあるので、『今日は肉が食べたい』という日にぴったりです。自家製サルサも爽やか。本誌では『ハンバーグ師匠』こと、スピードワゴン井戸田潤さんがワイルドなバーガーを紹介しているのですが、これはハンバーグ師匠にもぜひ挑戦してもらいたい一品です」

「まず肉の厚みがすごい。イノシシと黒豚を交配したという『猪豚』のジューシーで柔らかい肉質がたまりません。取材ではとんかつバーガーはあまり見かけませんでしたが、これは完全にアリです。個人的にはとんかつも好きなんですが、これはとんかつ好きの夢が詰まっています。小学校に戻ったら豚組に入りたいですね」

「もともとインドには『ヴァダパオ』という、「ヴァダ」というじゃがいもと野菜を練り上げたコロッケを挟んだ料理があります。タンドリー窯で焼いた『ムルグマライ』はスパイシー過ぎずヘルシーで、サンバルソースによく合います。ゴマがびっしりのバンズは香ばしく薄め。ナンのような感覚で違和感がありません。期間限定ではなく、ぜひレギュラーメニューに!」


——といった角田さんのコメントと「ポパイ」のバーガー特集を熟読したら、ぜひ自分の足で店舗に出向き、自分の舌で実際に確かめてみてください。イベント開催期間は8月31日(金)まで。今年のグルメバーガーの頂点が決まるのは9月上旬。自分好みのハンバーガーに、ぜひ一票を投じてみよう!

profile

角田貴宏|Takahiro Tsunoda
編集者。マガジンハウス「ポパイ」編集部在籍。現在、発売中の特集〈ハンバーガーと一緒に……。〉の編集を担当。リサーチを含め2カ月ほどハンバーガー尽くしの生活を続け、自分の目と舌で確かめ、おすすめできる店を厳選して掲載。この日のキャップはアメリカの元祖的ハンバーガーチェーン「ホワイトキャッスル」のもの。